プロテニスの最短試合時間は18分?最短で終わった試合7選を紹介

テニスの試合は、ベストオブ3セットマッチであれば先に2セットを先取、5セットマッチであれば先に3セットを先取した者が試合の勝者となります。

したがって、試合時間が決まっているスポーツと異なり、選手同士の実力が均衡していたり、

ラリーが長くなる傾向にあるクレーコートの試合であれば、長時間にわたることもあります。

一方、実力差がある場合は1時間以内で決着がつくこともあります。

楽しみにしていた対戦カードであっても、選手が怪我で棄権してしまったり、試合があっという間に短時間で決着がついてしまうこともあります。

テニスには、2日間にわたるほどの長時間の試合の記録も多々ありますが、今回は試合時間が短時間で決着した記録に残る試合を紹介します。

最短試合時間のゲーム7選を紹介!

それでは公式記録として残っている最短試合時間を、試合時間の短い順に7つご紹介します。

最も古い1881年の試合から最近の2014年の試合まで、みなさんの知っている選手もきっといますよ。

(1946年) ジャック・ハーパー対J・サンディフォード

第二次世界大戦後、1946年のSurrey Openでは、ジャック・ハーパーが6-0, 6-0のスコアで2セットを先取し、

なんと18分でJ・サンディフォードを退けました。

たしかにハーパーは全豪オープンでベスト4、ウィンブルドンでも4回戦進出を果たしたすごい選手でしたが、

その日は試合開始当初から試合を完全に支配していたとの記録があります。

(1963年) マーガレット・コート対ダーレン・ハード

往年の名プレーヤーとして有名なマーガレット・コートをご存知の方もいるのではないでしょうか。

1963年のEastern Grass Court Championshipsでは、マーガレット・コートが6-1, 6-1のスコアで、24分でダーレン・ハードに勝利しています。

(1927年) ヘレン・ウィルス対ジョアン・フライ

1927年のWightman Cupでは、ヘレン・ウィルスがジョアン・フライを6-2, 6-0のスコアで24分で退けています。

20世紀初頭のナンバー・ワン・プレーヤーとも称されるヘレン・ウィルスは、1927年がピークであったともいえるでしょう。

その年に、ヘレンはウィンブルドンと全米オープン両方を制します。そして世界ランキングでも初めて1位に昇りつめました。

確かにヘレンの調子は良かったのですが、たった24分でヘレンの餌食になってしまったジョアンも気の毒です。

第1セットは2ゲームとることができましたが、第2セットに至ってはまったく歯が立たずに10分程度で完敗してしまったのです。

(2001年) フランシスコ・クラベット対ジアング・シャン

21世紀初めの短時間記録は、Heineken Openでのクラベット対シャンの試合です。

クラベットが6-0, 6-0でたった25分でシャンに勝利しました。

シャンの名前を聞いたことがある方は通な方です。シャンは、全豪オープンチャンピオンのリー・ナのご主人です。

(2014年) ジャルコ・ニエミネン対バーナード・トミッチ

2014年と、比較的最近の短時間記録は、Miami Mastersにおけるジャルコ・ニエミネン対バーナード・トミッチの試合です。

ニエミネンが28分で6-0, 6-1でトミッチを破りました。

Masters大会といえば、グランドスラム大会に続くランキングの高い大会ですが、

このような短時間試合が近年あったことは驚いた方もいるのではないでしょうか。

(1988年) シュテッフィ・グラフ対ナターシャ・ズベレワ

20世紀後半の女子テニスの女王といえば、シュテッフィ・グラフで間違いないでしょう。

ナターシャ・ズベレワも当時ランキングトップに君臨した選手ですが、なんと両者の戦いでも短時間で決着した試合が存在しました。

1988年の全仏オープンではグラフが絶好調で、34分でズベレワを6-0, 6-0で退けたのです。

しかもそれは、決勝戦。

なんとあっけなく終わったしまった試合にがっかりしたのはズベレワ本人はもちろん、

決勝戦のチケットを手にして試合に立ち会った観客もだったことでしょう。

(1881年) ウィリアム・レンシャウ対ジョン・ハートリー

19世紀にも短時間試合の記録が残されていました。

ウィンブルドンの決勝戦で、ウィリアム・レンシャウとジョン・ハートリーが対戦し、レンシャウが36分でハートリーに勝利しました。

グランドスラム大会の男子の試合は5セットマッチです。

この試合は、6-0, 6-1, 6-1のスコアでしたが、5セットマッチということを鑑みると最も短時間で決着した試合ともいえるかもしれません。

たしかに、この頃の試合はプレーヤーの数も限られており、一方的な試合になることも少なくありませんでした。

しかしながら、レンシャウがチャンピオンになれたのはこの時限りでしたので、

この試合もどれほどレンシャウが支配的に試合を進めてきたかを知る由は現在ではありません。

プロテニスの最短試合時間のまとめ

今回は、テニスの最短試合時間を7つご紹介しました。

その中で最も試合時間が短かったのは、18分という驚異の短さでした。

テニス選手層が現代ほど厚くなかった時代には、強い選手による一方的な試合が多くありそうなものでしたが、

実際は選手層の厚い近年においても、30分程度の短い試合もありました。

さすがに30分を切るテニスの試合はなかなか見られませんが、もしみなさんがそのような試合に立ち会うことができたら、

それはこれまでの記録に並ぶほどの珍しい試合となるかもしれません。

テニスの試合時間の長短もぜひテニスを観戦するときの楽しみに加えてみてください。

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