バレーボールの経験者、そうでない人でも「バックアタック」という言葉を知らない人はいないのではないでしょうか?
バックアタックが決まる・決まらないでチームの勢いにも影響を及ぼす場合も多々あります。
解説者の「バックアタック!!」というフレーズを聞いて決まった時の興奮は凄いと思います。
バックアタックは魅力的なスパイクですが、決める難易度は他のスパイクに比べ格段に上がります。
今回は、学生必見のバックアタックのかっこよく打つ方法を書いていきたいと思います。
それではさっそく見ていきましょう。
バックアタックとは?
最初に基礎知識として、「バックアタックとは?」と言った基礎的な部分を見ていきましょう。
バックアタックとは?
バックアタックは、後衛の選手がアタックラインより後ろからジャンプしてスパイクを打つプレーを言います。
バックアタックを打つ注意点として、後衛の選手はアタックラインより前でスパイクを打てません。
なので、アタックラインより後ろからジャンプし、打つ必要があります。
ネットから遠い位置で打つわけなので、難しさ・成功率は普通のスパイクよりも下がります。
では、失敗の確率が高い中なぜバックアタックをするのかを次の章で解説していきたいと思います。
バックアタック効果率
下記の資料は、日本バレーボール機構の資料になります。
それでは、2020年のVリーグ男子チーム別効果率を見ていきましょう。
下記の効果率の求め方は以下の通りです。
バックアタック効果率=(バックアタック得点ーバックアタック失点)/打数
Vリーグ
チーム名 |
バックアタック
打数 |
バックアタック
得点 |
バックアタック
失点 |
バックアタック
効果率 |
パナソニック | 418 | 210 | 33 | 42.3% |
JT | 498 | 262 | 46 | 43.4% |
東レ | 529 | 252 | 47 | 38.8% |
サントリー | 667 | 368 | 50 | 47.7% |
WD名古屋※ | 516 | 241 | 44 | 38.2% |
堺 | 663 | 370 | 43 | 49.3% |
ジェイテクト | 529 | 281 | 54 | 42.9% |
FC東京 | 596 | 268 | 52 | 36.2% |
大分三好 | 655 | 299 | 59 | 36.6% |
VC長野 | 524 | 243 | 68 | 33.4% |
※2018年〜2019年シーズンは豊田合成
各チーム効果率が50%を超えるチームはありませんが、30%台と低迷しているチームはファイナルステージ進出が阻まれています。
実際2020年シーズンはバックアタック決定率が高いチームが上位進出しているのは事実です。
もちろんブロック成功率・サーブ成功率(サービスエース含む)も重要な指標になりますが、
バックアタックは嫌なムードを変える力・チームの勢いを高めることに繋がる大切な武器になります。
バックアタックの打ち方
最初にバックアタックの打ち方を見ていきましょう。
前衛でのアタックとバックアタックで、大きな違いは「ジャンプの仕方」です。
前衛は上に飛ぶのに対し、バックアタックは前に飛びます。
理由は下記の通りです。
- 前衛と違い前にネットがないから
- 助走をつけて強いスパイクを打つため
目の前にネットがないため、ネットに手があたるという反則を取られずにすみます。
また、助走をつけてスパイクすることで、前衛でのスパイクより強いボールが相手コートへ飛んでいきます。
その結果、通常のスパイク軌道よりも見分けがつきにくいため、レシーブされる可能性が減ります。
バックアタックを決める5要素とは
次にバックアタックを決める5要素を見ていきましょう。
4要素は下記の通りです。
- 助走位置
- 助走の歩幅
- 助走のタイミング
- ボールの捉え方
- 相手コートの狙う位置
前衛でのスパイクと違い、助走がバックアタックには加わります。
どう意識して練習すればいいかについては、次の章で詳しく見ていきたいと思います。
バックアタック練習方法
この章では、バックアタックの具体的な練習方法について解説していきたいと思います。
- 助走の位置
助走位置ですが、前に飛ぶため、一般的には長めに助走する選手が多いです。
しかし、慣れないうちはトスに合わせることを意識して、短めにとり徐々に距離を伸ばし強いスパイクを打つ意識でよいと思います。
- 助走の歩幅
前衛でのスパイクでは上に飛ぶことから、細かな歩幅調整が必要でした。
しかし、バックアタックは前に飛び、助走の勢いをスパイクに活かす必要があるため、ある程度の歩幅が必要になります。
少しずつこちらも距離を伸ばせる練習をしていきましょう。
- 助走のタイミング
助走のタイミングについては、前衛のスパイクと変わりありません。自分のリズム・トスが合うタイミングを覚えましょう。
- ボールの捉え方
バックアタックはアタックラインを踏み越えたら反則になります。
なので、アタックラインの後ろで踏切、理想はアタックラインの真ん中で打てることです。
ただ、人それぞれポイントがありますので、セッターと打ちやすいポイントを調整しましょう。
具体的に、自分自身のジャンプの最高到達点を合わせてから、トスを上げてもらいスパイクするのがいいと思います。
- 相手コートの狙う位置
前衛でのスパイクとの違いはネットが目の前にないことです。
なので、前衛と同じ感覚でスパイクすると、ネットにかかる恐れがあります。
そこで、初心者の方にオススメしたいのが、コートの奥にスパイクすることです。
初めのうちはアウトになって構いません。
覚えて頂きたいのは、前衛・バックアタックでの打ち方の違いです。
コート奥を狙ってスパイクすることで、必然的に相手ブロックの指先を狙うことになり、ブロックでのシャットアウトの確率が減ります。
上級者になるためのもうひと工夫
また、上記以外にも下記の5つの項目に注意し、普段の練習から意識することで、試合で最高の結果に繋がると思います。
- セッターがトスを上げると同時に助走開始
- ボールから目を離さず助走する
- バックスイングを大きくする
- 大きく後方に体を反らしためをつくる
- 手首のスナップを活かししっかり腕を振る
上記の内容も意識して練習するとともに、自分が好きな選手のプレーも見て研究していきましょう。
マネをするというわけではないのですが、自分のプレーと比較することは大事な作業です。
プロの選手はバレーを始めてから何十万本とスパイクの練習をしてきています。
基本は一緒かもしれませんが、人それぞれプレースタイルは異なります。
自分に合ったプレースタイルを見つけることも上達への近道かと思います。
そして、バレーには「攻撃」の時間があれば、「守備」の時間もあります。
スパイク後は、守備の時間になります。
なので、スパイク打ち終わった後は、ブロックフォローにまわれるよう姿勢をとりましょう。
打って終わりではなく、攻守に貢献できる選手になることが重要だと思います。
自分が好きな選手もそのようにプレーしていませんか?
それでは、さっそく練習していきましょう!
まとめ
さいごに、バックアタックはバレーボールの醍醐味だと思います。
打てたらかっこいいですし、決まればチームに勢いを与えてくれます。
ただ、それだけにリスクも当然あります。
バレーボールはチームスポーツであり、様々な戦術を駆使して勝利を掴みとります。
先ずは上記に記載した内容を実施して頂きたいと思います。練習を重ねることで、必ず上手くなります。
学生バレーボーラーの方々の技術向上に繋がれば幸いです。