バドミントンは世界最速のスポーツです。
ギネスに登録されている順位を並べてみますと
1位 バドミントン 493km/h
2位 ゴルフ 349km/h
3位 テニス 263km/h
なんとバドミントンが圧倒的な差をつけて世界最速を誇ります。
人の体と小さなラケットでこれほどの速度を生み出して試合で生かすことができれば無敵ですよね。
今回はスマッシュの速度を爆上げして強い武器を身につける方法を解説していきます。
スマッシュの速度を上げるパワーの伝え方【運動連鎖】を知れ!
スマッシュの速度をもっと上げるコツ!力を入れるのは打つ瞬間だけでOKな理由!
スマッシュの速度をMAXまで上げるためのラケット選び!
スマッシュの速度を上げるパワーの伝え方【運動連鎖】を知れ!
スポーツにとって欠かせない要素、それが運動連鎖です。
関節が鎖のようにつながり効率よくパワーをためて一気に爆発させることで最大のパワーを生み出します。
ではどのように体を使えばいいのかを解説します。
- 後足へためた重心を一気に前へ体重移動!力を伝達する。
- 腰から上の回転が遠心力を生む。
- 腕の脱力がラケットに最大のパワーを伝える。
- スマッシュの打点はどこがいい?減速させない打ち方のコツ2つ!
後足へためた重心を一気に前へ体重移動!力を伝達する。
体重移動はスマッシュの速度を上げるために必要な1つ目の要素です。
それは後ろから前への体重移動でパワーを生み出すからです。
体の動きは
落下地点に入る時、素早く重心を後ろ足に集めます。
右利きなら左腕を大きく開いてスマッシュのフォームを作りますね。
同時に行う体の動きとして大切なポイントは
- 利き腕の「肩甲骨」を背骨に寄せること
肩甲骨を背骨に寄せる構えは次の動き「遠心力」を最大限に発揮するための大事な動作です。
パワーをためたら、全て左足の指先へ向かって移動します。
同時に左腕を強く下に振り下ろすことで体重移動に加えてプラスのパワーが働きます。
腰から上の回転が遠心力を生む。
体重移動している時は胸は体の正面を向いていますね。
ここから腹筋を使って「体のひねり」を使った回転運動です。
そこで大切なポイントは
- 背中に寄せた肩甲骨
- 肘
- 腕
- ラケット
を肩よりも後ろに置いてくることです。
胸を張って回転させる動作を「1」とすれば、肘が「2」です。
まずはゆっくりと『イチ、ニと動作のタイミングをずらし』力ではなく「体の動き」でパワーを集める感覚を掴みましょう。
腕の脱力がラケットに最大のパワーを伝える。
多くのスポーツに同じことが言えますが、基本は『脱力』です。
強く打とう!、思いっきり打って最速を出そう!
これでは速度は速くなりません。
体に力を入れてはいけない理由は
- 筋肉が硬直して柔軟性がなくなり、しなりを使ったパワーが生み出せない。
- 力を入れすぎると前後左右の動きが鈍くなる。
- ずっと力を入れているので体力が持たない。
プレイに取っていいことは何も見つかりません。
逆に
- 肩甲骨、肘、腕の3つのパーツは全て『脱力』しておくこと。
- 手首を柔らかく使うこと。
体の回転運動に対して腕とラケットが『脱力』し、遅れてついてくる。
これが速度をあげる大きな要因になります。
体と一緒に肘、腕、手首のパーツが動くと「ねじれ」のパワーが生み出せず、力まかせのスマッシュになり、速度は生まれません。
- 前後の体重移動から生まれるパワー。
- 体の回転で生まれるパワー。
- 前後の体重移動、回転によるパワーを全てラケットに伝えるための脱力。
によって速度のあるスマッシュが打てるようになります。
日々の練習に取り入れてみてください。
スマッシュの打点はどこがいい?シャトルを減速させない打ち方のコツ2つ!
シャトルには全てのパワーを伝えて速度をもっと速くする方法があります。
それは重力を味方につけることです。
モノは上から下に落ちる。当たり前のことですが重要なポイントです。
- 打点は体の軸より前方が原則。ラケットの面が下を向く時に力が生まれる。
- 打点の位置はできるだけ高く。打球に角度をつけるとスピードが増す。
打点は体の軸より前方が原則。ラケットの面が下を向く時に力が生まれる。
シャトルを捉える打点は基本的に体の軸よりも前方です。
なぜなら体の軸より後方で捉えるとラケットの面は上を向きますね。
そうなると下から上に打つことになり、シャトルが山なりに飛び、減速につながります。
落下点の真下よりも少し後方から前方へ体重移動しながら体の軸より前でシャトルを捉えるようにしましょう。
打点の位置はできるだけ高く。打球に角度をつけるとスピードが増す。
打点は高い方が有利です。
より高い位置から打ちおろして重力を味方につけるともっと速いスマッシュが打てるようになります。
- 打ち下ろしになるので角度がつき相手が返しにくい。
- 重力を利用することで減速しにくい。
ジャンピングスマッシュができるとさらに速度は上がりますね。
身長が低ければ、もっとジャンプ力をつけてライバルに差をつけましょう。
スマッシュの速度をもっと上げるコツ!力を入れるのは打つ瞬間だけでOKな理由!
スマッシュを打つためには「力を入れることじゃない」ことはお判りいただけたと思います。
では全く力を入れる箇所はないでしょうか?
そうではありません。
あの桃田賢斗選手もそう語っています。
動画を見るとその理由がわかりますので、明日からのプレーにぜひ生かしてください。
さすがですね。一瞬だけ力を入れるだけで「パーン」という力強い音がしますね。
全身にぐぐっと力を入れっぱなしではこの音は出すことができません。
脱力を基本に「打つ一瞬だけ」力を入れるように心がけてみましょう。
足、腹筋、肩、腕、手首の関節を巧みに使って鎖のよう動かす「運動連鎖」は、スポーツに欠かせません。
繰り返し練習してスムーズな流れができるようになれば、速度は大幅にアップして優勝も見えてくるでしょう。
スマッシュの速度をMAXまで上げるためのラケット選び
ラケット選びは速度を上げるための大切な道具です。
なぜなら選び方を間違えると速度の低下につながるからです。
自分の運動連鎖に合ったラケットを選ぶためには
- 全体の重量
- シャフトの硬さ
- 重量バランス
を考えて選ぶ必要があります。
- 全体の重量
ラケットの重さによってどうプレーに影響するか比較してみました。
打感 | メリット | デメリット | |
重い | 打ちごたえがある | インパクト時の減速が少ない | 一瞬ではラケットが加速しにくい |
軽い | やや打ちごたえに欠ける | スイングスピードが速い | スマッシュの威力が出にくい |
全体の重量で言えば重いラケットの方が良さそうに感じますが、筋力がない方には使いこなすのが難しいと言えます。
- シャフトの硬さ
ではシャフトについてはどうでしょうか。
筋力がある人 | 筋力がない人 | |
硬い | パワーを生み出せる。 | しならないのでシャトルに力が伝わらない。 |
柔らかい | ラケットがしなりすぎて逆に減速してしまう。 | ムチのようなしなりをうまく使えて効果的。 |
シャフト選びは筋力に合わせてしっかり行うのがオススメです。
- 重量バランス
重量バランスとは「全体の重量」ではなく先端の重さを意味します。
- 先端が重いタイプ・・・ヘッドヘビー
- 先端が軽いタイプ・・・ヘッドライト
これが重量バランスです。
同じ重さのラケットでもスイングの感触に違いがあります。
メリット | デメリット | |
先端が重いタイプ
ヘッドヘビー |
重くて安定しているためレシーブでパワー負けしない | 素早いラケットの操作が難しい |
先端が軽い
ヘッドライト |
素早いラケット操作ができる | ヘッドが軽いのでレシーブでパワー負けすることがある |
いずれにも該当しない場合は、オールラウンドラケット「イーブン」が向いているでしょう。
自分の体のポテンシャルに応じたラケット選びは速度アップの重要なファクターです。
色やデザインで選びたい気持ちは良くわかりますが、速度と見た目のどちらを優先するか良く考えて選んでください。
参考までにギネス世界記録493km/hを叩き出したラケットと同じモデルです。
実際に使用された方々のレビューもありますので一度ご覧ください。魅力のあるラケットです。
<まとめ>バドミントンのスマッシュ速度を上げるためには運動連鎖とラケット選びが超重要!
スマッシュの速度を上げるために、がむしゃらに力いっぱい振っても逆に速度の低下につながることがわかりましたね。
- スマッシュの速度を上げるパワーの伝え方【運動連鎖を知れ】
- スマッシュの速度をもっと上げるコツ!力を入れるのは打つ瞬間だけでOKな理由!
- スマッシュの速度をMAXまで上げるためのラケット選び
スマッシュの速度が上がれば試合運がとっても楽になります。
戦略を立てて勝利を量産していきましょう。