「野球のセンターってどういう能力が求められるんだろう。どういう人が向いてるのかも知りたいな」
今回の記事では上記のような疑問に約立つ内容を紹介します。
センターは野球のポジションの中でもセンターラインと呼ばれるポジションの一つで非常に人気があり、重要なポジションの一つです。
守備範囲の広さだけではなく、
さまざまな能力が必要なポジションでもあり全体的に野球センスが高い人が向いているポジションと言えると思います。
今回はそんな野球のセンターについて詳しく見ていきましょう。
野球のセンターに求められる能力
早速ですが、野球のセンターに求められる能力と役割は以下です。
- 足の速さ
- 打球の判断力
- 豊富な運動量に耐えられる体力
- 打者の分析力
- 肩の強さ
足の速さ
足の速さはセンターを守る上では非常に重要な能力になります。
足が速いと届くか届かないか微妙なフライなどを好捕することができたり、レフトやライトのカバーリングが出来るためです。
実際に現役のプロ野球選手でセンターを守っている選手は1番〜2番、8番や9番などバッティングでも長打より足の速さを活かした小技、
軽打などを得意とする選手が多いです。
足の速さ=守備範囲の広さにも繋がりますので、足の速さはセンターにとってマストな能力と言えますね。
打球の判断力
打球が飛んだ瞬間にどれくらい飛ぶか、どこまで飛ぶか、と判断する力もセンターを守る上では重要な能力です。
野球をしたことがある人ならわかると思いますが、最初の頃はフライをなかなか取れないのです。
プロの選手は簡単に落下地点まで入って簡単に取ってるようにに見えますが、実際にフライを取るのは非常に難しい。
その上で打球が飛んだ瞬間に最短スピードで落下地点を判断し、フライを取りに行く判断力がセンターを守る上では欠かせません。
豊富な運動量に耐えられる体力
後述しますが、センターはレフトやフライのカバーリングも行うため、常に動いています。
そのため、運動量もかなりのものでその運動量に耐えられるだけの体力が欠かせないポジションと言えます。
野球は比較的サッカーなどに比べて走る機会が少なそうに見えますが、守備の機会では特に足腰の強さがパフォーマンスに大きく関係してきます。
更にセンターは全てのポジションの中でも最も「走る」ポジションと言えます。
ただでさえ広い外野の中を前後左右関係なく走り回るため、日頃からの体力作りが重要です。
打者の分析力
打球が飛んでから打球の方向を判断するのではなく、試合の状況やランナーがどこの塁にいるか、
どこに打ってきそうかといったことも打者ごとに分析する必要があります。
打者のスイングを見て「流し打ってきそうか、引っ張ってきそうか」といったことはもちろん、
構えやスタンスまで見て判断する選手もいるといいます。
例えば分かりやすい例ですと、右打者でランナーが1塁にいる場合であれば流し打って1塁ランナーを3塁まで進める方法がセオリーなので、
あらかじめ右寄りに守備位置を変えておくなどの対策も効果的ですね。
「本当のファインプレーはファインプレーに見えない」という言葉もあるくらいでして、
飛び込んでキャッチするプレーは見ている人を魅了しますが、
あらかじめ守備位置を変えていとも簡単に取ってしまうことも徹底した準備によるファインプレーと言えます。
肩の強さ
センターはレフトやライトに比べてホームベースから一番遠く、送球する上で非常に強い肩が求められます。
もしセンターの肩が弱いとランナーがどんどんホームに帰ってきてしまう危険性がありますし、
グラウンドの文字通り真ん中寄りにポジションを取ることが多いことから、
ホームベースだけではなく全ての塁に的確な送球をする必要があるからです。
もし「肩の強い選手」という認識が相手にあれば、状況によっては次の塁に進ませない抑止力にもなり、失点をあらかじめ防ぐことにも繋がります。
また、肩が強いだけではなく、コントロールの良さも重要です。
いかに肩が強くてもコントロールが悪ければ暴投になりさらに傷口を広げてしまう可能性があるからです。
野球のセンターに求められる役割
次にセンターに求められる役割について見ていきましょう。
主な役割としては以下のようなものが挙げられます。
- 打球の処理
- レフトやライトのカバーリング
- バックホーム送球
上記の内容について深掘りしていきましょう。
打球の処理
センターには他のポジションと同様、様々な打球が飛んできます。フライはもちろんですが、ライナーやゴロといった打球もどんどん飛んできます。
試合の状況を常に見ながら的確に捕球し、送球するのがセンターの基本的な役割と言えます。
打球処理をもたつくとピンチが拡大してしまうことにもなるため、日頃からの練習が重要ですね。
レフトやライトのカバーリング
もしレフトやライトに打球が飛んだ時に、ダイビングキャッチをしようとして後ろに逸らしてしまったとします。
その時にセンターがカバーリングに行っていなかった時のことを想像してみてください。
状況によってはシングルヒットがランニングホームランになることもありえます。(過去にも何度か事例はあります)
このように、レフトやライトが担当するであろう打球であっても、
いつ何が起きるかはわからないため必ずカバーリングに行くことがセンターに求められる役割の一つと言えます。
ライトがレフトの打球を、レフトがライトの打球をカバーリングに行くことは基本的には無いため、
外野の中でもセンターにだけ与えられた役割ですね。
バックホーム送球
センターはバックホーム送球することが最も多いポジションの一つです。
受け手が構える場所への的確かつ速い送球が求められます。
イチローさんのレーザービームは有名ですね。
元々投手だった選手がセンターにコンバートされる事例も多いです。
歴代のセンターの名手
ではここで歴代のプロ野球で「名手」と呼ばれた選手を紹介します。
以下の選手は華々しいプロ野球の世界でも特にセンターの守備がうまかった選手だと思います。
- 岡田幸史(元ロッテ)
- 新庄剛志(元阪神など)
- 秋山幸二(元西武など)
- 福本豊(元阪急)
- 山本浩二(元広島)
それぞれ個性や能力はさまざまですが、共通しているのはやはり「足の速さ」、「肩の強さ」、「広い守備範囲」だと感じます。
特に元ロッテの岡田幸文選手は「現役生活の中でホームランを打ったことがない」選手なのですが、
守備力を高く評価され長年チームに貢献したまさに「守備の人」でした。
2011年の巨人戦で見せた3回のスーパープレーは今でも語り草になる程です。
まとめ
今回の記事では野球の重要なポジションの一つ、センターに求められる能力と役割について見てきました。
センターは総合的に野球センスが求められるポジションです。
高い運動能力と判断力に加え、肩の強さや足の速さなど肉体的な能力も必要なポジションと言えますね。
もし野球場に足を運ぶ機会があれば是非センターがどういった動きをしているか見てみてください。
普段テレビで見ている時はなかなか見る機会が無いと思いますが、1球ごとに守備位置を微妙に変化させていることも多く、
その運動量の多さに驚くはずです。
こういったところも分かってくるとより野球観戦が楽しくなりますね。