日本国内はもちろん、世界中で愛されているスポーツの1つ、野球。
国民的スポーツでもある野球は、実技としてだけではなく漫画やアニメ、映画など多くの作品のテーマとなってきました。
今回はそんな野球漫画をテーマに、おすすめしたい名言の紹介です。
もともと野球好きという人はもちろん、野球に馴染みがないという人も最初のきっかけとして当記事を楽しんで頂ければと思います。
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野球漫画の始まり
野球と漫画は戦前から日本で親しまれており、漫画のジャンルに野球が加わるのに時間はかかりませんでした。
戦前の大正時代には既に野球の1コマ漫画が誕生していることから、当時の人気ぶりが分かります。
戦時中は野球が「敵国のスポーツ」として子供向けの雑誌から姿を消していましたが、戦後には愛すべき国民的スポーツとして地位を奪還。
御法度とされていた野球漫画は、ますます人気が高まっていったのです。
野球漫画の始祖、『バット君』
野球漫画の歴史を遡るにあたり、現在の野球漫画の礎とも言える『バット君』は外せません。
1943年から連載が開始された『バット君』は日本初の野球漫画ということになります。
ちなみにバット君とは、主人公である長井抜十(ながい ばっと)のあだ名のこと。
ごくごく普通の中学生男子で、野球スキルは全くなしの状態から物語はスタートします。
チームへ入れてもらうためにコーチの家へ懇願しに行ったり、初めてのバットを買いに行ったりと、描かれているのは野球児のありふれた日常です。
当時は『サザエさん』の連載がスタートした年でもあるので、後の『ちびまる子ちゃん』のように、
壮大なストーリー性よりも当時の日常生活が切り取られた漫画の方が親しまれやすかったと言えるのかもしれません。
戦後間もない日本を野球という明るいスポーツをテーマに、楽しい漫画を描くというのが作者の井上一雄先生の想いだったようです。
バット君の絵柄は丸みを帯びた可愛らしいフォルムなので、60年以上前の作品と言えど、誰でも手に取りやすいのではないでしょうか。
漫画の1コマ1コマに数字が振られているところも当時ならではのアナログ感を感じられ、1種のレトロ漫画としても楽しむこともできます。
『バット君』はウェブ上で作品が公開されていますので、ぜひ一度読んで頂きたい作品です。
昭和から令和まで!野球漫画の名言まとめ
さて、ここからは昭和から令和に至るまで野球漫画の名言を紹介していきます。
登場人物たちの言葉によって一気に作品に引き込まれることは多々ありますよね。
たくさんの名作漫画がある中で、お気に入りの1冊を見つけるお手伝いができればと思います。
昭和を代表する野球漫画
『ドカベン』/水島新司 著
Amazon.co.jpより作品画像を引用
「打てなくともその倍守る。あの山田まさしく20年に一人の捕手だぜ。」
一見すると柔道がテーマの漫画に見えますが、『ドカベン』は昭和を代表する野球漫画の1つです。
紹介した名言の「山田」とは主人公の山田太郎のことで、作中では名捕手として描かれています。
ちなみにタイトルにもあるドカベンとは山田太郎のニックネームでもあります。
大きなお弁当箱に白米をたっぷり詰めた「ドカ(っと大きいドカ)弁」が由来とのこと。
田中には足が遅いという欠点がありますが、その欠点を大きく上回るほどの強みが彼の守備力です。
この名言にはそんな山田への最大の賛辞が込められています。
『タッチ』/あだち充 著
Amazon.co.jpより作品画像を引用
「ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで…」
「なくしたものをとりもどすことはできないけど、忘れていたものなら思いだせますよね」
「上杉達也は朝倉南を愛しています。」
もはや説明は不要なほど、幅広い年代に認知されている野球漫画と言っても過言ではありません。
アニメ化やキャッチーな主題歌により、一気に人気作となりました。
昭和の名作として、漫画を読んだことがない多くの若い世代にも知られている作品と言えます。
今回紹介した名言はどれも主人公の上杉達也のセリフですが、『タッチ』にはまだまだ紹介しきれないほどの名言が数多くあります。
恋愛要素も詰まった青春ものの野球漫画として、これからも不朽の名作です。
平成を代表する野球漫画
『おおきく振りかぶって』/ひぐちアサ 著
Amazon.co.jpより作品画像を引用
「おれのせいでチームが負ける…だけど投げなくちゃ!ここは投げる人間が立つ場所なんだから!」
「お前、力全部出してんだろ?守ってりゃそれは分かるから、一緒にベンチ帰ろうぜ!」
こちらは2003年から連載開始の作品です。
2度に渡るアニメ化と、女性にも親しみやすい柔らかいタッチの絵で、男女関係なく楽しめる漫画となっています。
野球への愛はもちろん、仲間とのキラキラした青春を感じさせる名言が随所に散りばめられています。
学生はもちろん、大人が読んでも「こんな野球をしてみたい」と思える内容です。
『ROOKIES』/森田まさのり 著
Amazon.co.jpより作品画像を引用
「俺たちバカだけどよ、信じてくれる奴だけは死んでも裏切らね~よ。」
「君もイヤな奴がいなくなるよりイヤな奴がすごくイイ奴になって友達になれた方がいいだろ!」
「エラーは許す!言い訳する奴は殺す!」
『ROOKIES』と言えば、実写化作品としても名高い原作漫画の1つ。
不良の溜まり場と化していた野球部を、新人教師の川藤幸一が甲子園を目指して様々な試練に乗り越えていく物語です。
当時、実写ドラマの主題歌として起用されたアーティスト「GReeeeN」が歌った「キセキ」は、一気に日本中に知れ渡りました。
当時は携帯電話の着信音を自分の好きな楽曲に設定する「着うた」サービスが流行っており、
「キセキ」は着うたダウンロード数が230万件を超える大ヒットとなりました。
これは当時の歴代ダウンロード数から見ても圧倒的な数字で、ギネス記録の申請が行われたほどです。
漫画に登場する名言では、不良の溜まり場とされていながらも野球に対する情熱を捨てきれなかった生徒たちの野球愛を感じられますね。
たとえ口が悪くても、自分を信じてくれる教師の川藤と生徒たちの間には強い絆があることが伝わってきます。
『MAJOR』/満田拓也 著
Amazon.co.jpより作品画像を引用
「他人にやらされてた練習は努力とは言わねえだろ。好きな野球(コト)して将来飯食ってこうなんて図々しい特権、与えられた宿題(コト)こなした程度で手に入るわけねえじゃん。」
「勝ち負けは気にすんな!誰にも打たれずに大きくなったピッチャーはいねえって!」
『MAJOR』の名言は野球だけではなく、人生における教訓としている人もいるのではないでしょうか。
それほどに「名言が溢れた野球漫画」として、ファンから愛されている作品です。
とにかく主人公の本田吾郎がアツく、仲間思いの人間なのです。
まだ幼い少年だった主人公が、人生を野球と歩みながら大人になっていく生き様は読み応え抜群です。
令和を代表する野球漫画
『アノナツ1959』/福井あしび 著
Amazon.co.jpより作品画像を引用
「60年前は貧しくて…毎日の生活だけでも大変で……だからこそみんなは全力で…野球を愛していた!」
「マウンドに立てる喜びと…野球ができる幸せを…全力で感じるんだ!先人たちに恥じぬよう。志を受け継ぐよう。この国の野球を愛する…高校球児として!」
こちらの作品は野球漫画×タイムスリップのニューテーマとも言える漫画です。
2019年の甲子園への切符がかかった決勝戦の大一番から、60年前にタイムスリップすることで物語が大きく進んでいきます。
全3巻ながら、昭和から令和までの野球漫画家たちの魂を踏襲しているように思える作品です。
特に今回紹介した名言には、先人球児たちへの熱いリスペクトが込められているように感じられます。
まとめ
ここまで野球漫画に登場する名言について紹介しました。
野球漫画はどれも名作・名言揃いで、今回ご紹介した内容はほんのごく一部です。
どの作品からも野球愛をひしひしと感じることができ、名言を人生の教訓にしているファンもいるかと思います。
スポーツとしての興味や経験がなくても、簡単にその世界に触れられるのが漫画の魅力です。
好きな絵柄で野球漫画を選んでみたり、気になった名言を元に漫画を読み始めてみたり。
作者からすれば、これほど冥利に尽きることはないでしょう。
今まで興味がなかった人も、漫画をきっかけに野球の世界に足を踏み入れてみて欲しいと思います。