【野球】独立リーグって知ってる?選手の給料について大調査!

高校野球、大学野球、プロ野球。

日本は野球文化が根強い国なので、常に人気のスポーツとして野球の存在があります。

そんな野球界において、独立リーグというものをご存知でしょうか。

あまり全国的には注目を浴びることのない、独立リーグについて紹介します。

独立リーグってそもそも何?

独立リーグって聞いたことはあるけど、どういうものか具体的には分かっていないという方も多いのではないでしょうか。

近年では独立リーグ出身のNPB(日本野球機構)在籍選手や、逆にNPBから独立リーグへ行く選手も注目されています。

独立リーグとは、

日本野球機構(NPB:Nippon Professional Baseball Organization)が運営するプロ野球を除いた、国内のプロ野球リーグの総称。

(出典:コトバンク)

このように定義されています。

では、チームはどのくらいあるのでしょうか?

独立リーグのチームについて

愛媛マンダリンパイレーツ
香川オリーブガイナーズ
高知ファイティングドッグス
徳島インディゴソックス
【東地区】
茨城アストロプラネッツ
栃木ゴールデンブレーブス
埼玉武蔵ヒートベアーズ
神奈川フューチャードリームス【中地区】
・福島レッドホープス
群馬ダイヤモンドペガサス
新潟アルビレックスベースボール・クラブ
信濃グランセローズ 【西地区】
富山GRNサンダーバーズ
石川ミリオンスターズ
福井ワイルドラプターズ
オセアン滋賀ブラックス
和歌山ファイティングバーズ
ゼロロクブルズ
神戸三田ブレイバーズ
堺シュライクス
富良野ブルーリッジ
美唄ブラックダイヤモンズ
石狩レッドフェニックス
士別サムライブレイズ

・火の国サラマンダーズ
・大分B-リングス

琉球ブルーオーシャンズ
以上が独立リーグの全チームです。
合計27チームあります。
全国各地の都道府県にチームがあることが分かります。
これらのチームがそれぞれの地域で試合を行い、ほとんどの選手はNPBの球団に入団することを目標に日々試合を行っています。
独立リーグの選手がNPBの球団に入るためには、次の方法があります。
  1. 外国人選手、もしくは過去にNPB球団に所属していた選手であれば、移籍という扱いで入団することができます。
  2. 上記以外の選手については、ドラフト会議での指名を経て、NPB球団に入団することができます。

独立リーグからNPBの球団に入団した代表的な選手

・角中 勝也(高知→千葉ロッテマリーンズ)   2006年 大学・社会人ドラフト7巡目
・亀澤 恭平(香川→福岡ソフトバンクホークス) 2011年 育成ドラフト2位
・又吉 克樹(香川→中日ドラゴンズ)      2013年 ドラフト2位
上記のように、NPBで名前を知ってる人も多いくらいの活躍をしている選手もいますが、
一方で大多数の選手が狭きNPBの門をくぐり抜けたものの、数年で戦力外通告を受けているという現実もあります。
独立リーグとNPBの野球の質は、大きく差があると言われています。
その理由は、数多くの選手が2~3年で戦力外になるというところからも垣間見ることができます。
一方で、最近はNPBに所属して活躍していた選手が、戦力外になった後に独立リーグのチームに所属するというケースも増えています。

NPBの球団から独立リーグのチームに入団した代表的な選手

・成瀬 善久(ロッテ、ヤクルト、オリックス)→栃木ゴールデンブレーブス(2020~)
・川﨑 宗則(ソフトバンク)→栃木ゴールデンブレーブス(2020~)
・西岡 剛(ロッテ、阪神)→栃木ゴールデンブレーブス(2019~)
・由規  (ヤクルト、楽天)→埼玉武蔵ヒートベアーズ(2021~)
こちらはNPB時代はタイトルを取ったことがある選手だったり、かつての人気選手だったりと、名だたるスターが勢ぞろいとなっています。
今回挙げることができなかった選手についても、有名な選手がまだ数多くいます。
かつてNPBで活躍していた選手は、NPBの舞台では活躍できなくたったとしても、独立リーグの舞台では無双するケースも多く、
レベルの違いをはっきりと示しています。
NPBという華やかな世界に身を置いていた選手が、あまり脚光を浴びることのない独立リーグで野球をするというのは、どういった心境なのでしょうか。
そして気になるのは、独立リーグに所属する選手が、どのくらいの給料をもらっているのか、という事です。

独立リーグに所属する選手の給料っていくら?

まずは、独立リーグの選手の給料について紹介する前に、監督の給料をお伝えしましょう。

独立リーグの監督の給料は‥‥

平均 年600万円
といわれています。
一般的なサラリーマンと比べると、十分もらっているように感じる方もいるかもしれません。
しかし、NPBに所属する球団の監督ともなれば、多い人では原監督(巨人)の年俸が2億円とも言われているので、待遇の差は歴然としていると言えます。
続いて気になる選手の給料についてです。
結論から言うと、所属球団によって年俸はマチマチというところですが、
月給10万円~20万円
といわれています。
この金額、高いか、低いか、とらえ方は人それぞれだと思います。
好きな野球をしてお金をもらえるのだから十分だ。
と考える方もいるかもしれませんが、バイトをしないととても生活できない選手も多いという現状や、
NPB選手の年俸を考えると、安いというのが一般的な印象ではないでしょうか。
野球選手という職業柄、体のケアであったり、野球道具の購入であったりと、お金がかかる場面は多くなります。
ましてや、家族をこの金額だけで養うとなると、なかなか大変な状況が分かるのではないでしょうか。

なぜ選手の給料がここまで低いのか

基本的には企業が球団を所有しているNPBとは異なり、独立リーグは、スポンサーの広告費によって球団を運営しています。

独立リーグの選手のユニフォーム、帽子には、所狭しと地元企業を始め、様々な会社の広告が埋め尽くされています。

一度どこかのチームのユニフォームを見てください。普段見ているプロ野球のユニフォームとの違いにびっくりするはずです。

もちろん全国放送のテレビ放送等が無い独立リーグでは、広告費もそこまで高くは望めないでしょう。

それを考えると、球団運営がいかに厳しいものかという事が分かります。

地元の企業や地元の住民等を巻き込んで、何とか成り立っている。それが今の独立リーグの現状です。

まとめ

このように、独立リーグとNPBとの違い、独立リーグの現状や給料事情について紹介してきましたが、

この厳しい独立リーグを経て、NPBの世界に来る選手はかなりのハングリー精神の持ち主という事が分かります。

逆に、華やかなNPBの世界から、独立リーグの世界に飛び込む選手もまた強い気持ちをもって新たな挑戦をしています。

年俸がそれこそ1/100になるような場合があることを考えると、野球というものが好きで、他の仕事をすることができないという選手もたくさんいます。

地元企業からの支援を受け、地元住民に愛されるチーム。それが独立リーグで生き残っていくために必要な条件です。

そのような厳しい条件下から勝ち上がった選手がNPBの舞台で活躍してくれるのを見るのも、一つの野球の楽しみではないでしょうか。

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