外野手はチームを勝利に導くかなめと言える大事なボジションだけに、確実な守備が求められます。
エラーは高い確率で相手に得点を許すだけでなく。チームに悪いムードを与え結果的には負けにつながってしまうことさえあります。
逆にいいプレイができればクロスプレイもアウトにできてチームのムードも高まりますね。
この記事を読んで
「得点を許さない鉄壁の守り」と「捕球してから早く強く遠くまで運ぶ投球」をマスターしてチームにいいムードを与える名プレイヤーを目指しましょう。
外野ゴロを捕球するときは確実なキャッチが原則!得点を許さないコツ!
いいプレイの基本は「捕球」です。
エラーをは次のプレイにつなげることもできない上に慌てて新たなミスを雨みだすこともあります。
最悪な展開は
- トンネルして後ろにそらしてホームランを許してしまう。
- グラブでボールをはじいて普通のヒットを2塁打にしてしまう。
- 広いグラウンドならランニングホームランの可能性もある。
- ランナーがいれば確実に得点を与えてしまう。
自分のミスのせいでチームが負けたらどうしよう…。
特にランナーが塁にいるときは頭の中がマイナスイメージで埋め尽くされて心臓がばくばくする上にカラダが硬直して動きが悪くなってしまう。
悪いイメージを取り去って持てる力を出せるように基本に戻って捕球の心得から出直してみましょう。
- まずは基本に戻る!腰を落として片膝を立てて捕る習慣をつける。
- ボールの底を下から覗くような姿勢で捕球するように心がける。
- いつ起こるかわからないイレギュラーバウンド捕球を克服する。
- 力を抜いてリラックスすることがミスを防ぐ。
1.まずは基本に戻る!腰を落として片膝を立てて捕る習慣をつける。
少年野球を始めた頃に戻って思い出してみてください。
外野ゴロは後ろにそらさないことが基本でしたね。
- 体の正面でボールを捕球する。
- 片膝をしっかり落としてトンネルを防ぐ。
プロ野球選手のように華麗なグラブさばきで敵のランナーをアウトにしまくる、なんてことは頭から消してしっかりと捕球することに集中しましょう。
そうすればエラーもなく余計な進塁を防ぐことができます。
2.ボールの底を下から覗くような姿勢で捕球するように心がける。
腰を落として捕球する。まずはここからですが、言葉を体に伝えるのは難しいです。
イメージとしては
ボールの底を見るように意識すること。
そうすれば自然と目線が下がり、腰も低くなります。
低い目線で見るとボールの動きがよくわかるようになり早く反応することができます。
まずはノックではなく近距離でチームメイトからゆっくりと転がしてもらうところから始めましょう。ボールの動きがとてもよく見えてきます。
3.いつ起こるかわからないイレギュラーバウンド捕球を克服する。
整備されたグラウンドでない限りイレギュラーバウンド対応の準備は重要です。
内野で起こるイレギュラーバウンドとはわけが違いますよね。ただ残念なことにボールがどこに転がってくるかわからないだけに予測は不可能です。
ではどんな練習をすれば良いでしょうか。
- グラブを立てて捕球するように日々の練習に取り入れる。
- 動体視力を鍛える。
- 反射神経を身につける。
グラブを立てるのは基本ですが、後ろにそらさないためには大切なキャッチングです。
ゴロをしっかり捕球するために日々の練習、一人練習なら壁あてなども効果ありです。
動体視力、反射神経はスポーツをする上で大切な能力。動体視力は目に向かってくるもののスピードや距離感を見極める「ピント調節」が基本です。
動いているものにすぐピントを合わせることができるように車のナンバープレートや電車の駅の看板など動いているものに素早くピントを合わせる練習を行いましょう。
反射神経を鍛えるなら「イレギュラーボール(リアクションボール)」を使うトレーニング方法もあります。
ホールの形が変形していてどこにバウンドするかわからないのでイレギュラーバウンドの捕球練習に役立つトレーニンググッズです。
柔らかいので素手でも大丈夫。500前後の手頃な価格で手にはいるので試してみるのもアリですね。
壁あてで個人練習もできる上に、ボールの転がりが予測不能なので左右に機敏に動く能力も身につきます。
反射神経と動体視力、
イレギュラーバウンドへの対応はこの2つの能力に磨きをかけることが大切です。
4.力を抜いてリラックスすることがミスを防ぐ。
「上手くプレーしたい」と言う気持ちと「ミスしたらどうしよう」と思う気持ちのギャップが『緊張』を生み出します。
緊張すると
- 胸がドキドキしてくる。
- 体がガチガチになって動けなくなる。
- 震えが止まらなくなる。
経験ありますよね。
緊張によるカラダの反応は新しい壁を乗り越えるための準備です。
胸がドキドキするのは血液の流れによるもの。体に血液を送り込んでくれていますし、ガチガチになるのは体を守ろうとしています。
震えが止まらなくなるのはアドレナリンが分泌しているためです。
つまりこれから起こる事に対して心と体が『準備』をしているんです。
壁を乗り越えることができたら次回からリラックスして好プレイができるでしょう。
外野ゴロを捕球するときの正しいフォーム。右足が前?左足が前?
結論は右足が前です。
昔は左足前が主流でしたが今は右前が主流になっています。
野手が右投げの場合、左手にグラブを持っていますので
左足が前だと足が邪魔になりグラブの動く範囲を狭めてしまうだけでなく次の動作に移りにくいデメリットがあります。
次の送球への動作にスムーズな流れを作るために
この順で足を運ぶことで左足前の捕球よりも一歩早く返球することができます。
バックホームへの送球は長い距離になるので、強くて速いボールを遠くまで投げるためには体の力をうまく利用することが大切です。
外野ゴロで本塁に向かうランナーをアウトにするコツ!
外野ゴロで本塁へ向かうランナーをアウトにする時にはクロスプレイになることがしばしばです。
- 怖がらずに一歩でも前に出て確実に捕球する。
- 強くて速いボールを投げるのは肩の強さだけじゃない!全身の力をうまく使う3つのコツ。
肩の強さだけでなく捕球から投球までのスムーズな流れがランナーを刺す動きにつながります。
1.怖がらずに一歩でも前に出て確実に捕球する。
一歩でも前で捕球することには2つの大きなメリットがあります。
- 前に進みながら捕球することで助走がつく。
- 本塁に近づくことでスローイングする距離が縮まる。
外野ゴロが来た! とします。
その瞬間にその位置で待たずにボールを迎えにいきます。
捕球してからステップを踏まなくてもすでに助走がついているのですぐに返球の動作に入ることができますし、
投げる距離が短くなればさらにキャッチャーへボールが届く時間が短くなります。
距離が短くなると正確性も増すのでクロスプレイ楽々アウトにつながります。
怖がらずに前へ出て2つのメリットを十分に生かしたプレイでアウトを量産しましょう。
2.強くて速いボールを投げるのは肩の強さだけじゃない!全身の力をうまく使う3つのコツ。
強くて速いボールを投げるためには全身を使います。
- ステップは大きく踏む
- 動作を大きくしてボールに力を与える。
- 肩甲骨を意識することでさらにボールにパワーが伝わる。
-
ステップは大きく踏む
ステップを大きく踏むメリットは『前後の体重移動』が生まれることにあります。
投球するときに左足を大きく踏み込むことで左足へ体重が移動して前後のパワーが生まれますが、
逆にステップが狭いと体重移動が少ないので前後のパワーが生まれません。
しっかりと大きなステップで自分の体重全部を乗せていくつもりで投球しましょう。
-
動作を大きくしてボールに力を与える。
捕球したあと投げるフォームが小さくなっている選手をよく見かけます。
できるだけ早く送球しようとする動作ですが、
フォームが小さいとボールに力を伝えることができないため途中でボールが失速しホームまでボールが届かなくなってしまいます。
投球するときには自分の胸が正面、または正面よりも少し後方を向くように意識すると体の『回転運動』が生まれボールに力が加わります。
-
肩甲骨を意識することでさらにボールにパワーが伝わる。
肩甲骨を意識することでボールは今以上にパワーアップします。
手だけで投げてしまうとボールに伝わるパワーは小さくなり強くて速いボールを投げることができないばかりか肘や肩を痛める原因にもつながります。
方法は『肩甲骨を背骨に引き寄せながら腕をあげる』だけ。
チームメイトに動画を撮ってもらうとよくわかりますが、いつもより腕が後方に上がり、胸が正面より右側に向いているはず。
前後の体重移動、肩甲骨を意識した大きな投球フォーム、回転運動。
この3つが整えば、本来クロスプレイだったものが楽々タッチアウト!になるはずです。
よく似たプレイでは、メジャーで世間を騒がせた選手を思い出します。
そうです!
イチローがマリナーズ現役の時に「レーザービーム」でチームの危機をいくつも救いましたね。
相手チームのランナーはどの塁にいてもタッチアップをすることができないシーンがたくさん見られました。
あなたもこの捕球からスローイングまでの流れを会得してイチローのように相手チームから恐れられる野手を目指しましょう。
<まとめ>外野ゴロ捕球から全身を使って次のパワーを生み出そう!
外野ゴロをきちんと捕球できた上に、これまで以上のパフォーマンスが上がる方法をお伝えしてきました。
後逸すると相手チームの得点につながるだけに1点を争う場合は特に重要な意味を持ちますが、
いいプレイで得点を阻止することができればこれほど楽しいことはありません。
貴重な点を阻止した時、チームメイトはベンチに戻るあなたを満面の笑顔で迎え入れてくれるでしょう。