大人が嗜むスポーツとしてのイメージが強いビリヤード。
ところが、近年では若者にも注目が集まっています。
キューを構えた姿やショットが決まった姿は、どのスポーツにも負けない華がありますよね。
そんなビリヤードですが、プレイするときの人数に迷うことがあるのではないでしょうか。
偶数でのプレイはもちろん、奇数でゲームを行うこともあるでしょう。
今回お伝えするのは、意外と悩みがちな3人で行うビリヤードについてです。
当記事では3人でも楽しめるゲームを紹介していきます。
日本におけるビリヤードの歴史
ビリヤードの歴史には諸説ありますが、明確な起源についての詳細は分かっていないのが現状です。
中世ヨーロッパ時代にビリヤードの原型とも呼べるゲームが考案された後、ヨーロッパ各地に広まっていきました。
日本に初めてビリヤードが持ち込まれたのは江戸時代と言われており、オランダ人が長崎に持ち込んだのが始まりのようです。
しかしながら、実際に日本各地に広がっていったのは明治時代頃。
この時期に東京で初めてのビリヤード場が誕生しました。
その後、庶民でもできる遊びとして一般的となったのは、大正時代に入ってからとなります。
このような背景から、ビリヤードは古くから国内に持ち込まれてはいたものの、割と遅咲きのスポーツであると言えるのです。
基本的なビリヤードのプレイ人数は?
結論から言えば、ビリヤードにプレイ人数の縛りはありません。
とはいえ、ビリヤードの基本人数と言えば、たいていが2名であることが多いかと思います。
基本的には相手と交代でボールを打ち合うことになるため、1対1でプレイする人が多いのです。
3人以上でプレイする場合、自分の順番が回ってくるまでに時間がかかるという声もあります。
確かにそれも一理あるのですが、友人同士でワイワイ楽しみながら順番を待つのも楽しいもの。
4人でゲームをする場合も、ペアを組むことでチーム戦として楽しむことが可能です。
3人でも遊べるおすすめのゲーム
基本は2人でのゲームが一般的なビリヤードですが、3人で遊べるゲームももちろんあります。
ここからは3人でビリヤードをプレイするときにおすすめのゲームの紹介です。
ビリヤードと言えば、ナインボールは王道のゲームですよね。
単純なルールながら、プレイ人数が3人であっても楽しく遊ぶことができます。
ナインボールとは、その名の通り9番のボールが主役となります。
「順番にボールを落としていき、先に9番ボールをポケットに入れた人が勝ち」という、シンプルなルールです。
裏を返せば、どんなに華麗なプレイができても相手が先にポケットに入れてしまえば全く意味がなくなる…ということになります。
初心者の人でもビギナーズラックで勝てる見込みはもちろんありますし、
経験者の人はいかにファウルせずに最後の9番ボールまで打ち続けられるかというスリルとゲーム性を味わうことができるのです。
ナインボールには日本国内で独自に派生した「ジャパン・ナインボール」というゲームも存在しています。
基本的なルールはナインボールと同じですが、大きな違いとしては特定のボールに点数が割り当てられていることです。
具体的には3、5、7、9にそれぞれ点数が付いていて、9以外はコーナーポケットに入ると1点、サイドポケットに入ると2点入ります。
通常のナインボールと違うのは、単純に9の球を入れれば勝ちというわけではなく、得点数を競うという点です。
カットボールはゲーム終了時にどれだけ自分の持ち球を残しておけるかを競うゲームです。
15個あるボールを3人で5個ずつに分け、自分の持ち球とします。
自分の持ち球以外のボールをポケットに入れていき、ファウルやポケットに入らなかった時点でプレイヤーチェンジとなります。
ルールのアレンジとして、自分の持ち球をくじで決めるという方法があります。
このルールでは、どのボールが相手の持ち球か分からない状況となるため、よりスリルが増してゲームを楽しむことができるのです。
自宅でできるビリヤードの練習
ビリヤード場でプレイするときには大きなビリヤードテーブルでプレイするのが一般的ですよね。
しかし、自宅で練習したいと思ったときはどうでしょうか。
ビリヤード場にあるような業務用の大きなテーブルを自宅に持ち込むことは現実的ではありません。
そんなときにおすすめなのが、家庭用のビリヤードテーブルです。
業務用のビリヤードテーブルは200kgもの重さがあり、自宅に設置するにはハードルが高いと言えます。
家庭用に作られたものであれば、用途に合わせてどんなテーブルにするか選ぶことができるのです。
家庭用の場合は、大きく分けて卓上型とテーブル型があります。
気軽に設置できる卓上型であれば、子供からお年寄りまで誰でもプレイすることが可能です。
本格的にプレイを楽しみたいという人は、テーブル型のビリヤード台を選びましょう。
このとき重要なのが、ビリヤード台を設置した際に台とテーブルをできるだけ平行にさせること。
しっかりと平行にさせることで、本番に近いボールの動きとなります。
自宅にビリヤード台を置く余裕がないという人も、キューさえあればフォームの練習を行うことができます。
タオルとペットボトルを用意すれば練習ができるので、準備も簡単です。
この練習に狙いは球を突いた際にキューの先が上がってしまうのを防ぐこと。
つまり、ストローク(キューで球を突く動作)の練度を上げられるというわけです。
ストローク自体は単純な動作ではありますが、ビリヤードをプレイする上では非常に重要なポイントとなります。
具体的な練習方法としては、まずテーブルにタオルを敷き、ペットボトルを寝かせるように置きます。
このとき、ペットボトルの飲み口を自分の方に向けるように置いてください。これでセッティングは完了です。
まずはキューを構え、ペットボトルの飲み口に向けて真っ直ぐストロークの動作を行います。
ゆっくりと肘を後ろに引き、タメの時間をとって、滑らせるように撞き出すのが理想です。
ちなみに、肘を後ろに引くことを「テイクバック」、テイクバック時に一瞬止まることを「タメ」、
キューが球に触れる(ぶつかる)ことを「インパクト」、ボールを撞いた後のキューの動きを「フォロースルー」と言います。
このとき、ペットボトルの飲み口にキューがぶつからずに中に入っていれば成功です。
もし飲み口の上の部分にキューがぶつかってしまう場合には、撞く際にキューの先が上がっている可能性が高いので、
自分のフォームをチェックしてみましょう。
まとめ
ここまで、3人で遊べるビリヤードのゲーム紹介と自宅での練習方法をお伝えしました。
友人と集まるのに、いつも人数が偶数であるとは限りませんよね。
2人だけでは味わえない、3人だからこそプレイできる楽しみ方もあるのです。
プレイ人数を気にしてビリヤードを諦めていた人も、次回からはぜひビリヤード場に足を運んでみて欲しいと思います。