最近のプロ野球やメジャーリーグのキャッチャーでカラーマニキュアをしている選手がいます。
ピッチャーがマニキュアを塗ることはよく知られている話で、爪を補強するために塗る選手が多く無色の物を使用することが多いです。
ではなぜキャッチャーは色付きのマニキュアを塗る必要があるのかをここでは説明していきます。
キャッチャーがマニキュアを塗る理由
爪は身体の感覚に非常に大切な器官で、野球選手にとって非常に爪は大事です。
1日に爪は0.1mm伸びると言われているのでメンテナンスが非常に大切です。
10日で1cm伸びるので指先をよく使う野球選手には大事なことがわかります。
爪が割れたり深爪などが起こらないように、爪切りではなくヤスリで整えることがプロ野球選手では多いです。
爪割れ防止
キャッチャーもピッチャーと同じぐらい球を投げるポジションです。
ピッチャーほど強く投げる機会は少ないですが、その目的も含め塗るキャッチャーも少なくはないです。
マニキュアを塗ることによって、爪が保護され割れにくくなります。
その際使用するのが無色でコーティングのされているマニキュアを良く使用します。
無色なのでアマチュア野球でも使用している選手も多く幅広く使用されています。
ピッチャーや野手にサインを見やすくするため
キャッチャーが塗る主な理由がこれです。
球場によってはサインが非常に見にくく、視力が悪いピッチャーもいます。
また、プロ野球はナイター試合が多くライトがありますが、夜は薄暗いのでマニキュアをするキャッチャーは多いです。
球場によって見えやすい球場と見にくい球場があり、プロ野球で使用されているバンデリンドーム(旧ナゴヤドーム)は見にくいとされています。
ですので利き腕の5本の爪に主に蛍光色のマニキュアを塗りサインを見やすくします。
プロ野球のサインは細かく、見落してしまうと試合も進まないですし、サインミスからパスボールも増えてしまいます。
サインはピッチャーだけでなく内野手もサインを確認し、内野手はキャッチャーのコースや球種のサインによって守備位置を変えます。
2塁ランナーがいる際はキャッチャーのサインは丸見えなので、複雑にする必要があり、何もつけないと見えずらく、野手は毎回タイムをかける時間はありません。
ピッチャーと違い内野手は、キャッチャーから遠いのでサインも見えづらく確認しやすいようにマニキュアを塗る必要性が良く分かります。
プロ野球を見ていて多い色は、『ピンク』、『イエロー』、『ホワイト』が一般的に塗られています。
昔はマニキュアを塗る選手は少なく、テーピングを指先に巻いている選手もいました。
メジャーリーグでは昔から当たり前のように塗っている選手が多かったですが、日本のプロ野球では近年目立ってきている状態です。
さらに、今まではマニキュアを塗っていましたが、塗ってから乾くまで時間がかかることや、試合後にマニキュアを取ることが億劫になっていました。
ですが、最近ではネイルシールを貼る選手も多く、アスリートネイルやゲームサインステッカーが販売されています。
それによって現在ではマニキュアではなく、ネイルシールをプロ野球選手が多く使用するようになりました。
ネイルシールの使用方法
ネイルシールは非常に簡単です。
ポイントは3つだけです。
- 手を洗って爪に付着している油分や汚れを取る
- 自分爪のサイズにあったテープを使用し爪からはみ出さないように貼る
- しっかりテープを密着させるように爪を押す
マニキュアと違い非常に簡単でネイルシールが普及しているのが分かります。
マニキュア、ネイルシールをしているプロ野球選手
今ではプロ野球選手のキャッチャーは多くの選手がマニキュアやネイルシールをしています。
その中でも主力選手でマニキュアやネイルシールをしている選手を紹介します。
小林誠司(読売ジャイアンツ)
小林選手は主に黄色のネイルシールをしています。
たまにですが、巨人軍のカラーのオレンジをすることもあります。
現在では読売巨人軍から小林選手がプロデュースされたネイルシールをグッズとして販売されており、マニキュアを塗る選手として有名になっています。
曾澤翼(広島東洋カープ)
曾澤選手は主にカープのカラーであるレッドを使用しています。
さらにカープはユニフォームやキャッチャーの防具はレッドがメインになっていますので、
マニキュアを目立たせるため、プロテクターとレガースに黒を含み、サインを出す際に見えやすく工夫をしています。
伊藤光(オリックスバファローズ→横浜DeNAベイスターズ)
伊藤選手はオリックス、横浜の両チームでホワイトのマニキュアをしています。
チームカラーは両方ともブルーなので変更しなくても良かったそうです。
3選手を挙げましたが、この選手以外にも1軍で活躍している選手はマニキュアを塗ったり、ネイルシールを使用したりすることが今では普通になっています。
女性ファンもプロ野球は増加しており、女性が選手と同じネイルをすることもあります。
過去の選手では、谷繁元信選手(横浜ベイスターズ→中日ドラゴンズ)や古田敦也選手(東京ヤクルトスワローズ)は有名なキャッチャーでしたがしていませんでした。
古田選手はマニキュアではなくミットの色を投手に合わせて変更し見やすくしたりしていました。
ネイルシールも普及していなく、マニキュアだと億劫になる理由からしていない選手も多く、この時代はサインミスが多かったと言われています。
まとめ
ここまでキャッチャーがマニキュアやネイルシールをする理由や、実際している有名なプロ野球を挙げてみました。
ただ単におしゃれだからするのではなく、ピッチャーや内野手に分かりやすいようにネイルシールのカラーを変えたりしている選手も多いです。
ピッチャーとキャッチャーでマニキュアを塗ることは同じでしたが、塗る意図が全く違いました。
ネイルシールは価格も安く、最近ではアマチュア野球や草野球チームでも使用することも増えています。
草野球やアマチュア野球でキャッチャーをしているのであれば、一度手にしても良いでしょう。
ただ、高校野球はあまりナイター試合は公式戦でないですが、ルールやマニュアルに厳しいので高野連に一度確認してから使用してください。