ハンドボールという競技自体は経験がなくても、体育の時間に≪ハンドボール投げ≫をしたことはありませんか。
グランドの広さによって、野球やソフトボールは体育の時間でもすべての人は経験できなかったかもしれません。
ところが、体力測定の種目の中に≪ハンドボール投げ≫は含まれていましたよね。
そういう点でハンドボールは日本人のほとんどが触ったことのあるボールだといえるでしょう。
ハンドボールという競技はルールが難しいイメージもありますし、あまり私たちにとって身近なスポーツという印象はないかもしれません。
それでも、≪ハンドボール投げ≫はほとんどの人が経験している身近な競技です。
それでは、≪ハンドボール投げ≫の世界記録や平均記録とはどれほどのものなのでしょうか。
ハンドボール投げとは
まずは≪ハンドボール投げ≫が体力測定で行われている目的や測定方法など、基本的な項目について確認してみましょう。
ハンドボール投げの目的
ハンドボール投げではボールを投げる「力強さ」とボールから手を放す「タイミングの良さ」が要求されます。
つまり、瞬発力とともに、運動を調整する「巧緻性(こうちせい)」を測定することを目的として実施されているテストです。
ハンドボール投げの測定方法
ハンドボール投げでは直径2メートルの円の中から、前に向かってボールを投げます。
この時の範囲は30度以内で、円とともにボールを投げるべき範囲についても事前にラインが引かれています。
このラインを踏んだり超えたりするとアウトになってしまい、記録は残りません。
その範囲の中に同心円弧が1メートル間隔に描かれています。
1メートル未満では切り捨てになってしまうので、1メートル90センチでも記録は1メートルです。
せっかく90センチまで投げたら、何とかしてあと10センチ投げたいものですね。
そして、この競技で使用するのは、ハンドボール2号というボールで、外周が54センチメートル~56センチメートル程、
重さが325グラム~400グラムほどです。
ハンドボール投げの世界記録とは
ハンドボール投げな、正式な競技ではないため、なんと公式記録が残っていませんでした。
ギネスの記録も確認してみたのですが、インターネットで調べる限りは記録として登録されていませんでした。
そもそもハンドボールという競技は世界規模で行われているにもかかわらず、ハンドボール投げは海外では行われてすらいないようです。
唯一残っている注目すべき記録とは
なんと、室伏広治選手の高校時代の体力測定の結果として記録が残っていました。
その値、65メートル!!
この記録が唯一存在する記録です。
この65メートルという結果がすごいのかどうか、高校生の平均記録と照らし合わせて考えてみましょう。
ハンドボール投げの平均記録
令和3年に文部科学省が発表したデータがありますので、そちらを参考にしたいと思います。
そのデータは、「令和2年度他紙力・運動能力調査(速報値)」に記載されていて、
中学生以上の未成年男子のハンドボール投げのピークは19歳とされています。
そして、その19歳の平均記録は26.97メートルです。
ちなみに中学1年生では平均が18.4メートルとなります。
この結果を見ると室伏広治選手を記録がいかに素晴らしいかがわかりますね。
ハンドボール投げの世界記録を目指そう
多くの資料を調べてみた結果、公式記録としてハンドボール投げの世界記録は存在していません。
それでは、いっそのことあなた自身が世界記録をたたき出してしまいましょう。
一般的に平均値を上回る傾向があるのはハンドボール部の選手でもともとハンドボールを扱い慣れている選手がほとんどです。
ところが朗報です。
野球部の選手もかなりいい成績をたたき出していることがわかりました。
ボールの大きさこそ違えど、同じ球技です。
そして、野球では遠投などボールを遠くに投げる練習も日ごろから行っていることが好成績をたたき出せる絶好の要素になっているようです。
ハンドボール投げのコツ
「ハンドボール投げで世界記録を出したい!!」
でも、ハンドボールも野球も経験がない、という方のためにここからはハンドボール投げで遠くに飛ばすためのコツをご紹介していきます。
早速練習して、世界記録を目指してくださいね。
- 体重移動をしっかりしよう!!
野球やハンドボールの経験がなくても、それぞれボールを投げるときには構えてから投げることは想像できますよね。
そうです、棒立ちでは遠くまでボールを投げることはできないのです。
野球でいえば野手ではなくピッチャーがボールを投げるときのイメージになります。
ボールを持って手を振り下ろす際に足を一歩前に出しておいてその足に体重をかけるのです。
野球ではピッチャーが投球する際に助走をつけることはできません。
ところが、ハンドボール投げではもともとひかれた直径2メートルの円の中では自由に動くことができます。
助走をつけることが遠くに投げるためをコツの中でも最も実践しやすいでしょう。
ただし、前述の通り、円を踏んだり超えたりしてしまうとアウトになってしまいますので、気を付けてくださいね。
- ボールは包み込むように持とう
ハンドボールは外周が54センチメートル~56センチメートルと大きいので、さすがに包み込むことは難しいでしょう。
そこで、指を大きく開いてホールドするくらいのイメージでボールを持つと力いっぱい投げることができますよ。
- 遠くを見て投げよう
遠くを見ることであごを上げることを意識しましょう。
あごが下を向いていると全体的に前かがみになってしまうので、ボールは遠くまで飛びません。
遠くを見ながら投げることで、背中も伸びますし、大きな放物線を描けるようになります。
- ボールを投げるときに何か叫んでみよう
野球のピッチャでも、テニスの選手でも、卓球の選手でも、ボールを打つときに声を上げる選手は多いですよね。
高校時代にハンドボール投げで65メートルの大記録樹立している室伏広治選手のハンマー投げなどの競技の際には声を出していると思います。
声を出したほうが遠くに投げることができることは科学的にも立証されているので、ぜひ実践してみてください。
ただし、あくまでも遠くに投げるための補助的な動作なので、声を出すとしても一言程度で、投げるときに力を入れやすい言葉がいいでしょう。
- 体を温め、緊張せずに順番をまとう
緊張してしまうと練習通りのパフォーマンスができなくなってしまうのはプロのスポーツ選手にもみられることです。
そこで、せっかくの練習の成果を存分に発揮できるよう、気持ちを落ち着けてくださいね。
そして、緊張で体が硬くなっていたり、寒くて筋肉がこわばってしまっていては、それも記録の妨げになります。
ですから、疲れない程度にウォーミングアップをして体を温めておきましょう。
ギネス記録に挑戦しよう!!
ギネス記録というと大それたイメージがありますよね。
ところが、なんと現在はインターネットでアカウントを作成し、申請したいことを申し出れば必要な書類がもらえるようになっています。
申請結果が出るまでには3か月ほどかかるので、すぐには結果がわかりません。
ところが、申し込み後1年間は挑戦権を得られるので、もしも1度目で世界記録を出せなければ何度か挑戦してみるのもおすすめです。
まとめ
今回はハンドボール投げの世界記録と平均値について調べてみました。
あくまでも体力測定の項目のひとつなので、公式な世界記録がないどころか、平均値についても中高生のデータしかありませんでした。
ですから、ご紹介したコツを参考に、ぜひあなた自身がハンドボール投げの世界記録を目指してみてくださいね。