ハンドボールのセンターは司令塔と呼ばれるポジションです。
指をさし攻撃の指示をしている光景をよく見るはずです。
サッカーでいうミッドフィルダー、バレーボールでいうセッターにあたる役割を持ちます。
コートの真ん中でボールが回ってくることが多いため、パスの技術が大切に思われるセンターにはどんな人が向いているのでしょうか。
センターが向いている人の特徴
センターをやりたい人
本人がやりたいという気持ちが大切になります。
ほかのポジションをやりたい人がセンターをやらされる状態は向いているとはいえません。
「好きな物こそ上手なれ」という言葉があるように、好きなことは一生懸命に練習に励むことがハンドボールでも当てはまります。
多少むずかしいことがあっても練習することで乗り越えれる可能性がありますが、嫌でやっているポジションは成長が遅くなってしまいます。
以下にほかの向いている人の特徴を紹介していきますが、その特徴に当てはまらなくてもセンターは務めれます。
一生懸命練習して習得すれば問題ないので、当てはまらなくてもがっかりする必要はありません。
背が高い
ハンドボールでは、フィジカル面を見ても背が高い方が筋肉の量も多く、腕が長いため有利になります。
特にディフェンスの上からロングシュートが打てることがメリットです。
攻めあぐねて困ったときにロングシュートを打って攻撃を締めることができます。
たとえばファール後の9mスローでパッシブプレーで審判が手を上げている状況で、
背が高いプレイヤーが無理やりシュートを打つ場面をよく見ると思います。
スポーツ全般に同じことが言えますが、背が高い人は有利です。
球が速い
ハンドボールでは、速いボールを投げれるとセンターに向いています。
特にロングシュートを打つことが多いセンターはゴールを決めるために、できる限り速いボールを投げれることが有利になります。
ノーマークシュートと違いロングシュートでは、キーパーはボールを見てから反応します。
速いシュートの方がゴールしやすいため、速いボールを投げれる人は向いているといえます。
体幹が強い
フローターはディフェンスとの接触が多く激しいため、センターを務める人は体幹が強い方が有利です。
特にフェイントしてディフェンスから多少押されても力強いシュートを打てるとゴールにつながりやすいでしょう。
もちろん接触される前にシュートを打てるように間合いを管理する能力も必要になりますが、体幹はあるに越したことはありません。
一対一が強い
ディフェンスの間を強引に抜いていける人はセンターが向いています。
ディフェンスの真ん中をぶち抜いて攻めることができる人は得点を決めることができます。
そのため一対一の回数が少ないサイドより、センター方が適任です。
視野が広い
ハンドボールでは、広い視野を持っている人が向いています。
特にセンターはボールに触ることが一番多いポジションのため、パスをする回数が一番多いです。
広い視野を持っている人は、空いている味方を見つけてパスすることができるのでゴールにつながります。
一対一を攻めている状況でも、広い視野を持っているとディフェンスに守られてしまってもパスを出す味方の位置を把握できます。
パスをつなぎ止まることなく攻撃ができるため、ディフェンスに余裕をもたす暇を与えません。
他にも自分で攻める場合にディフェンスの間を攻めたりポストにパスを通したりすることで、攻めのバリエーションも増えます。
なので視野は広い人は向いているといえます。
センターを上達するために必要なこと
首を振って全体を見る
パスをもらう前に一度攻める方を見るくせを付けましょう。
センターの役割としては一番ボールに触れる回数が多いため、ハンドボールでは司令塔と呼ばれています。
状況判断する回数も多く、有利な状況を見極めて攻めるプレーが大切になります。
たとえば、ハンドボールをやっている人ならサイドが空いていてパスを出せばシュートまで打てるという状況を見たことあると思います。
パスでいい状況なので、センターが目の前のディフェンスを一生懸命一対一を仕掛ける必要はないはずです。
一対一を頑張るのではなくサイドにパスするだけで得点のチャンスになるのだから、全体を見る行動が大切なことがわかっていただけたと思います。
ボールをもっていないときに首を振って全体を見るだけで視野を広くできます。
パスをもらってからどこが空いているのかを探しているのと、パスをもらう前からどこが空いているかを知っているのでは大差です。
判断するスピードが遅くなれば、ディフェンスが戻る時間を与えてしまいます。
センターは状況判断する回数が多く、一瞬の遅れでゴールを決めれるかどうかに関わってくるので全体を見ることは重要です。
また速攻でディフェンスを振り切って走っている状況のためパスをもらえればシュートまで打てるとき。
ボールを持っている味方がまったく見ていなくてディフェンスが多い場所でパスを回しているという経験をしたことがあると思います。
視野を広くもち、一度前を見れば簡単に攻めることがハンドボールでは大切です。
ゴールを狙う
センターはパスができればいいという訳ではありません。
ゴールを常に狙いましょう。
パスだけを考えているセンターは、ディフェンスは怖くないためほかのオフェンスを厚く守ってきます。
センターを守るはずのディフェンスが45度に寄ってしまうと味方が攻めづらくなってしまいます。
センターがロングシュートを決めたり、カットインを積極的に狙えばディフェンスも当然ですが、センターを守らなくてはいけません。
どのようにゴールを狙うのがいいのでしょうか。
攻めるときとパスを出すときのメリハリをつけることが重要です。
センターが毎回攻めようとするとバックステップが追いつかなくなります。
45度にパスを出してもすぐ45度からパスが帰ってきます。
ディフェンスから距離をとって、スピードをつけてロングシュートを狙うなり、一対一を強く仕掛けることが大切です。
ロングシュートを狙う場合では、ブロックしようと前に出てきたディフェンスの裏のスペースに、
ポストへパスをとおすプレーもできるようになります。
パスだけのセンターと比べて、攻めのバリエーションが豊富になり得点に絡むチャンスが増えます。
またカットインの場合では45度を守るディフェンスを引き付けてからパスをすれば、有利な状況で45度は攻めるプレーができます。
自分がゴールを狙いつつ、味方のプレイヤーを生かすようなプレーができればさらに攻撃の種類が豊富になります。
まとめ
ハンドボールにおけるセンターに向いている人はセンターをやりたい人です。
いやいやでやっているのでは成長できません。
また身長が高い人が有利になります。
理由はディフェンスの上からロングシュートを打てるためです。
そのほかに
- 速いボールを投げれる
- 体幹が強い
- 一対一が強い
- 視野が広い
これらは、トレーニングで上達することができるので練習でどうにかなります。
向いている人に当てはまらないことが多くても練習を重ねれば問題ありません。
ディフェンスの上からロングシュートを打てなくてもディフェンスの間から打つことはできます。
それよりやはり、センターをやりたいという気持ちが大切です。