ハンドボールって人気ないの?世界での競技人口は多い⁉

みなさんは「ハンドボール」というスポーツを聞いて、何を思い浮かべますか。

「聞いたことはあるけれど、ルールもよく分からないし、テレビ中継も見たことないし、人気ないスポーツなんじゃない?」

と、思う方も少なくないのではないでしょうか。

とんでもないです。

ハンドボールは空中の格闘技とも呼ばれ、スピーディーでダイナミックな動きが魅力の球技です。

「送球(そうきゅう)」とも言われます。

ハンドボールは、特にヨーロッパではサッカーに匹敵する人気スポーツで、競技人口も多く、

東京オリンピックでは参加国は204か国、なんと開催される球技のなかでは5番目に多い競技だったそうですよ。

日本では、人気がない&マイナースポーツのイメージが払拭できないハンドボールですが、

ここでは、日本国内や世界中でのハンドボールの競技人口などから、本当にハンドボールが人気がないスポーツなのかを見ていきます。

本当に人気がない?ハンドボールの競技人口は?

日本国内での競技人口と、世界での競技人口を見てみましょう。

ハンドボールが人気がないというのは、あくまでも国内のイメージのようです。

日本国内のハンドボール競技人口

日本ハンドボール協会によると、協会に会員登録している人数は約95,000人とのことです。(2016年時点)

競技登録者の都道府県別構成比を見てみましょう。

都道府県 構成比
1 愛知 7,735 4,843 12,578 13.3%
2 東京 4,955 2,124 7,079 7.5%
3 神奈川 4,169 2,075 6,244 6.6%
4 大阪 3,068 1,476 4,544 4.8%
5 沖縄 2,622 1,776 4,398 4.7%
6 埼玉 2,662 1,493 4,155 4.4%
7 兵庫 1,965 1,050 3,015 3.2%
8 北海道 1,951 821 2,772 2.9%
9 岐阜 1,742 1,022 2,764 2.9%
10 千葉 1,599 1,053 2,652 2.8%

(出典:公益財団法人 日本ハンドボール協会

日本国内で人気スポーツと言われている、野球(約730万人)やサッカー(約750万人)と比べ、競技人口が少ないことは否めません。

その理由としては、

①プロチームがない

②学校に部活がなければ、気軽に観戦するチャンスがない

等が考えられます。

とは言え、競技人口95,000人のうち、75%を占める約70,000人が中高生であるということから、

ハンドボールの競技人口は少しずつ増加の傾向にあるようです。

ハンドボールの男子日本代表は「彗星JAPAN」、女子日本代表は「おりひめJAPAN」 という愛称がつけられています。

東京2020オリンピックでは、女子が1976年モントリオール大会以来45年ぶりの勝星をあげたことで話題となりました。

今回の東京2020オリンピックで、日本代表のかっこいい姿を見て、ハンドボールをはじめる子供たちもたくさんいるはずですよね。

日本国内でのハンドボール競技人口はますます増えていくと思われます。

世界のハンドボール競技人口

世界ではハンドボールは、サッカーやバスケットボールと同じくらい人気な地域もあり、

リオオリンピックではチケット販売数2位だったそうです。

競技人口としては、世界159カ国で約3100万人がプレーしていると言われています。

こちらもサッカーやバスケットボールに比べると、少ない競技人口ですが、世界的に見てハンドボールは人気スポーツと言えるでしょう。

世界の競技人口を国別で見てみましょう。

競技人口 人口比
デンマーク 約14万人 2.5%
ドイツ 約84万人 1.0%
アイスランド 約5千人 1.7%
フランス 約50万人 0.5%
スウェーデン 約18万人 1.7%
ルーマニア 約1万人 0.05%

 

ハンドボールの起源の地であるデンマークを中心として、ヨーロッパでは競技人口が多いことが分かります。

日本ではプロリーグ化されていませんが(実業団のチームを「プロ」と呼ぶことはあります)、

ドイツのブンデスリーガや、スペインのリーガ・アソバルといったプロリーグが開催されています。

ハンドボールの歴史

 

競技人口にも影響していますが、ハンドボールの発祥の地は、19世紀~20世紀のヨーロッパであるとされています。

デンマークとドイツで始まったといわれているのですが、ルールが少し違う形で生まれたようです。

どちらもサッカーをもとに作られたそうですが、それぞれの起源を見てみましょう。

デンマークでの発祥

デンマーク国内にイギリスからサッカーが伝わり、「足より手を使ったほうが安全にできる」という理由からハンドボールが生まれました。

その後ルールが整備され、当時は1チーム16人、コートは縦50m×横30mという今より規模が大きいスポーツだったようです。

大きなコートでしたが、デンマークはとても寒い地域ですので、屋内競技として普及しました。

その後、同じように寒冷地域であるスカンジナビア諸国を中心に伝わり人気が出てきて、

現在の「7人制ハンドボール」に繋がっていったと言われています。

ドイツでの発祥

一方ドイツでは、19世紀以降ワイマール憲法の制定など、女性の権利確立が叫ばれる時代でした。

サッカーを応用させ、女性もできる球技として、ハンドボールが生まれました。

ドイツの体育教師であったカール・シュレンツはこの球技を男女問わずプレーできるスポーツとして、

普及や指導にあたり、規則を整備しています。

こちらは1960年代頃まで主流となった「11人制ハンドボール」へと発展していきます。

世界への広がり

デンマーク発祥の「7人制」とドイツ発祥の「11人制」は、お互い影響しあいながらヨーロッパを中心として世界的に広まっていきました。

しばらくの間、並行して2タイプのハンドボールが存在したわけですが、少人数でコートも小さい「7人制」が手軽にできることから、

主流になっていきます。

その後、11人制の中心であるドイツが第二次世界大戦で敗戦したことから、

7人制の中心であるスカンジナビア諸国が国際ハンドボール連盟を設立し、現在の7人制ハンドボールへと、

一本化されていくこととなります。

ハンドボール世界でのランキングは?

では、ハンドボール界の勢力図はどうなっているのでしょうか。

世界選手権においての成績を男女別にまとめました。

世界男子ハンドボール選手権

直近の2021年大会の成績は以下の通りです。

優勝   デンマーク

準優勝  スウェーデン

3位   スペイン

男子は、発祥の地ヨーロッパが強いようですね。

世界女子ハンドボール選手権

2021年大会が12月に控えていますが、2020年大会はコロナウイルスの影響で中止。

直近の大会が、日本で開催された2019年大会でした。結果はこちらです。

優勝   オランダ

準優勝  スペイン

3位   ロシア

ヨーロッパ勢が強いのは男子と同じですが、メダル総獲得数で1位はロシアです。

オリンピックも含めた国際大会では、韓国アンゴラも存在感を見せており、男子に比べ地域的に広がりが見られます。

 

まとめ

いかかでしたでしょうか。

ハンドボールは日本ではまだまだ競技者も多いとは言えませんが、世界的にみると人気スポーツであり、

部活動が盛んな日本でも、競技人口がじわじわと増えてきています。

まずは、応援からでもハンドボールと触れ合ってみませんか。

スピーディーでパワフルな魅力に引き付けられること間違いなしです。

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