皆さんハンドボールの試合を観たことはありますか。
日本ではサッカーや野球のように、競技人口が多くないため、競技自体をあまり知らない方もいるかもしれません。
ここではハンドボールの各ポジションと役割について詳しくまとめていきます。観戦が何倍も面白くなること間違いなしです。
ハンドボールの基礎知識
ハンドボールとは、コートプレーヤー6人、ゴールキーパー1人の計7人ずつの2チームで、
ボールを相手チームのゴールへ投げ入れて点を競い合うスポーツです。
ハンドボールは、「走る・投げる・跳ぶ」の3要素が揃ったスポーツで、
高いジャンプから打たれるシュートはスピーディーで力強く、観るのも行うのもとっても魅力的なスポーツです。
特に発祥の地であるヨーロッパでは、人気スポーツとして扱われています。
日本では小学生~高校生の部活動としても人気で、競技登録者数95,000人のうち、75%にあたる約7万人が中高生のプレーヤーです。
(日本ハンドボール協会資料より)
少子化が進んでいるのに、中高生の競技人口が増えているという事実は、すごいことです。
ハンドボールのポジション【正式名称】と役割
それでは7人のプレーヤーのポジションを正式名称で紹介します。
それぞれの役割、求められる能力もまとめていますので、是非最後までチェックしてみてください。
ゴールキーパー
ゴールキーパーは「GK」と略記されます。
自身のチームのゴールエリア内で相手チームからのシュートを阻止し得点を防ぎます。
手足含め全身を使って良いです。
守備の砦として、求められることは多く、海外のチームでは最も運動能力が高い人が担う傾向があるほどです。
精神面では、瞬発力、一瞬での判断力、ボールへ当たっていく度胸、シュートコースを絞らせる駆け引きの技術
身体面では、高い身長や長い手足を持っていること、開脚できる柔軟性
などが求められます。
守備としての役割が主ですが、ディフェンスへの的確な指示出しや、攻撃メンバーに加わることもあります。
シュートを防いだ場合は、速攻攻撃の起点となるため、シュートをキャッチで止めたり、自分の足元にシュートを弾いたりする技術、
走っているプレーヤーにパスを出す正確性や遠投力も必要です。
サッカーに比べても断トツに多い約50本というシュート数を受けるキーパーですが、阻止率30パーセントで合格点だと言われています。
しかし、なかには阻止率40パーセントを超える選手もいるそうです。
ゴールキーパーのスーパーセーブがゲームの流れを変えたり、チームの士気をあげていくことは言うまでもありません。
センターバック
正式名称はセンターバック。略記は「CB」で、通称「センター」と呼ばれます。
ボールに触れる機会が最も多い、いわゆる「司令塔」ポジションです。
攻撃を組み立て、指示を出しながら、自らもシュートのチャンスを狙います。
相手ディフェンスの形を見る視野の広さ、冷静な判断力、周囲に戦術を伝える力などが求められます。
サッカーのボランチに近い性格を持ち、世界のチームを見てもサッカー同様、繊細なパス技術など技術面で優れた選手が多いようです。
しかし技術面だけでなく、チームメイトの癖を把握した上で戦術をたてることも重要ですし、
プレーヤーを動かすというポジションの特性上、仲間からの信頼も不可欠です。
普段の練習から、チームメイトとコミュニケーションを適切にとることのできる能力も必要です。
レフトバック
正式名称はレフトバック。略記は「LB」で、通称「左45度」と呼ばれています。
(読み方は、「ひだりよんじゅうごど」「ひだりよんごー」)
チームのポイントゲッター、いわゆるエースポジションです。
ゴールを中心として45°に位置する2人のうち、自陣ゴールから見て左側に位置し、最も得点力が求められるポジションです。
右利きの選手が担います。
シュート成功率を高めるための身長や跳躍力、相手からマンツーマンでディフェンスにつかれることも多いので、
それを突破するための筋力が必要です。
45°の選手が主に打つシュートには以下のような種類があります。
状況に合わせて、上記のような多彩なシュートを使い分け、なおかつディフェンスとの接触が多い中で崩れた体勢でも、
シュートをねじこむ突破力が求められます。
シュート力だけでなく、仲間にシュートチャンスを作るフェイントや、パス能力も必要です。
ライトバック
正式名称はライトバック。略記は「RB」で、通称「右45度」と呼ばれます。(読み方は、「みぎよんじゅうごど」「みぎよんごー」)
レフトバックの対角に位置し、レフトバック同様、得点力が求められるポジションです。
左利きの選手がチームにいれば、シュート時に角度を大きくとることができるため、有利になります。
求められる役割、能力はレフトバックと同様です。
右利きの選手が担う場合、ゴールとの角度をとるため左方向にジャンプして倒れこむように打つ(プロンジョンシュート)など、
レフトバックより難易度の高いシュートが求められます。
レフトバックだけでなく、ライトバックにも得点を稼ぐことが出来る選手がいると、
レフトバックがディフェンスに固くマークされている場面でも点が取れるチャンスが増えますし、
相手側からすると非常にディフェンスがしにくいチームと言えます。
レフトウイング
正式名称はレフトウイング。略記は「LW」で通称「左サイド」と呼ばれます。
自陣から見て、一番左側に位置するポジションで、ディフェンスからオフェンスに切り替わるときの速攻で、素早く駆け上がり得点を狙います。
そのため、足の速さと、コートの端から端までをゲーム中走り抜く持久力が必要です。
サイドからのシュートは正面に比べ角度がとれないため、プロンジョンシュートなど、難易度の高いシュート技術が求められます。
右利きの選手が多いです。
ライトウイング
正式名称はライトウイング。略記は「RW」で通称「右サイド」と呼ばれます。
役割はレフトウイングと同様ですが、ライトバックと同様の理由で左利きの選手が有利になります。
右利きの選手が担う場合、狭い角度からボールにスピンをかけたりするプラスアルファの技術が求められます。
ピボット
正式名称はピボット。略記は「PV」で通称「ポスト」と呼ばれます。
攻撃時に相手ディフェンスの間に入り、ディフェンスの動きを制限し、主に攻撃スペースを作ることを目的とします。
しかし、ゴールに一番近い位置にいるので、隙あらば強引にシュートに持ち込むこともでき、「縁の下の力持ち」ポジションと言えます。
一番、身体接触が多いポジションなので、激しい身体接触に負けない強靭な筋力や体重が必要です。
コンビネーションプレーの場合、多くはピボットを絡ませたものになり、どれだけ味方にチャンスを作れるかがカギとなります。
そのため、ハンドボールというスポーツを熟知している、経験歴の長い選手が任されることが多いようです。
まとめ
ハンドボールのポジションと役割について詳しくまとめてみましたがいかがでしたか。
サッカーよりコートはコンパクト、バスケットボールよりドリブルを多用しない、などの特徴があるため、
本当に試合はスピーディーに展開されます。
今回の記事を読みながら、是非実際のゲーム観戦を楽しんで頂きたいと思います。
こちらは、日本ハンドボール協会が公式に投稿している動画です。
初心者にも分かりやすくハンドボールの魅力を伝えてくれているので、おすすめです。