名作映画『ハスラー2』が巻き起こしたビリヤードブームが再燃!?

1986年に公開されるや否や、世界中にビリヤードブームを巻き起こした「ハスラー2」という映画があります。

今は亡き名優ポール・ニューマン主演、そして今なお人気ハリウッドスターである若き日のトム・クルーズが共演という知る人ぞ知る名作です。

映画により日本でも大流行し、大人気となったビリヤードゲームも今や「地味な趣味」という印象を持つ人も多いのではないでしょうか。

そんなビリヤードが令和の時代に再ブームとなりつつあるようです。映画の概要と共に、ビリヤードについて紹介します。

映画「ハスラー2」とは

映画「ハスラー2」とは

「ハスラー2」はウォルター・デイヴィスの小説を原作としたアメリカ映画であり、ポール・ニューマン主演で1961年公開の「ハスラー」の続編となっています。

1作目「ハスラー」は賭けビリヤードの世界で生きる、ポール・ニューマン演じるエディという男の転落と再起を描いた物語です。

それから25年「ハスラー2」では、50代になったエディの話が描かれています。

エディは現役を離れ、シカゴを活動拠点として若いハスラー達の胴元や酒のセールスなどで生計を立て、気ままな独身生活を送っていた。

ある日エディは、トム・クルーズ演じるハスラーのヴィンセントと出会います。

若さと野望に燃えるヴィンセントを若いころの勝負師だった自分に重ねたエディは、彼を一流のハスラーに育てることを決意する。

数か月後にアトランティックシティで開かれるビリヤード選手権に向けて、ヴィンセントにさまざまなテクニックやハスラーとしての心得を伝授していく。

やがて師弟はお互いのプライドをかけて激突することに…といった内容になっています。

ちなみに「ハスラー」の英語での意味は「詐欺的な手段により金銭的利益を得るプレーを行う人」「初心者や酔っ払いなどを装い、相手を油断させて大金を巻き上げるプレーを行う人」を指します。

この映画の中でもヴィンセントに対して「最初に負けておいて、掛け金を吊り上げる方法」などを教え込みます。

ビリヤードプレイヤーそのものを指す言葉ではありませんが、日本では「ハスラー」「ハスラー2」の公開の影響でビリヤードプレイヤーを指す言葉として一般的に用いられています。

また、「ハスラー2」の原題は「The Color of Money」です。

これはビリヤード台に張ってある緑色の布「ラシャ」とそこで賭けられる米ドル札に使われる緑色のインクを指し、ギャンブルが行われる場所を意味しています。

映画公開時に起こったビリヤードブーム

映画公開時に起こったビリヤードブーム

1986年公開当時世界中で空前のビリヤードブームが起きました。その勢いは前作の「ハスラー」をしのぐものでした。

というのも「ハスラー2」では主演のポール・ニューマンに加え当時大スターだったトム・クルーズが出演したということも理由の一つです。

日本では東京を中心にポケット・ビリヤードが大流行し次々とビリヤード場がオープンしました。都内のビリヤード場には人が集まり1時間プレイするために3時間待ち状態も当たり前になるほど。

また、学生街でも大変なビリヤード人気でした。慶応義塾大学日吉キャンパスのある学生街日吉では、2軒のビリヤード場が常に満員状態で、パチンコ店や雀荘の学生が減少するという現象が起きました。

当時ビリヤードを始めた人の大多数が男性でしたが、1時間500円という手軽さから、女性同士で楽しむ人も多かったそうです。こういった理由もビリヤードブームを助長したのではないでしょうか。「ハスラー2」による経済効果は計り知れないものがあります。

中でも最も人気が高かったのが「プールバー」です。当時流行最先端のスポットであったカフェバーの中にビリヤード台を設置したものです。

なぜ「プールバー」と呼ばれるようになったのでしょうか。それは、ビリヤード台にある6つのポケットに球が溜まっていく=プールするという方式が語源となっています。

急激に人気を博したビリヤードブームでしたが、そのブームは数年で終わりました。ビリヤード場の大半はカラオケボックスへと取って代わりました。

ブームが終わった背景に、映画の影響でキューを立ててボールに極端な回転を与える「マッセ」でビリヤード台の生地を破いてしまう人が多かったからでは?という話もあります。

ナインボールのルール

ナインボールのルール

ここで基本的なビリヤードのルールを紹介します。ビリヤードにはさまざまな種類がありますが、この映画の影響により日本でビリヤードというと「ナインボール」がスタンダードなゲームとして認知されています。

【使用する用具】

  • ビリヤード台(内径100インチ×50インチ 高さ80cm前後)
  • キュー(長さ40インチ以上 重さ25オンスまで)
  • 球(大きさ約57.1mm 重さ約170g)

【基本的なルール】

1から9までの番号が書かれた球を数字の順にポケットに落とし、最後に9番ボールを落とせば勝者となる。先攻のプレイヤーがブレイクして、的球がポケットに入れば続行。

ポケットミス・ファウルは順番が交代。自分の順番で1ゲーム中に3回連続ファウルするとその時点で負けとなります。

なぜ再燃?現在のビリヤードブーム

なぜ再燃?現在のビリヤードブーム

90年代に入りバブルの崩壊と共に一度は去ったビリヤードブームですが、最近になってブームが再燃しているというのです。ゴルフのようにお金をかけることなく、手軽に始められるという点がビリヤードの利点です。

また、ゲーム自体もナインボール以外にもさまざまな種類があって奥が深いために、一度始めるとやめられなくなるといった魅力もあるようです。

さらに、ビリヤードは老若男女問わず楽しめる競技ということもあり、体格や年齢関係なく幅広い年代の人たちと交えることも可能なのです。

このように魅力的な競技であるビリヤードの人気が出るのも当然といった印象です。ということで、ビリヤード関連の漫画YouTube動画も増えている傾向にあるということです。

ぜひ「ハスラー2」と合わせて見ることをおすすめします。

まとめ

まとめ

「ハスラー2」によってもたらされた世界的なビリヤードブーム。一時のブームとして「今や一部の人たちの趣味」と見るか、自分にとっての新しい世界の入り口と見るか。

何事も流行は数年ごとに繰り返されているという例があります。この機会に「ハスラー2」を鑑賞して、ビリヤードの世界に足を踏み入れてみるも良し。新しい自分を発見することになるかも知れません。

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