ゴールを目指して、長い距離をひたすら走るマラソン。
走ることが苦手な人や、興味がない人にとっては「苦しい思いをしてまで、走る意味がわからない!」と思う人も少なくないと思います。
では何故、老若男女問わずマラソンに挑戦する人が多いのでしょうか?
それは、挑戦することによる「喜び」や「走る魅力」が隠されているからです。
今回は、走ることが苦手な人へ向けての練習方法と合わせてマラソンの魅力について解説していきたいと思います。
マラソンの4つの魅力
走る事にハマった人たちが思う、マラソンの魅力とは何でしょう?
ここでは、4つに分けて紹介していきます。
複雑なルールが存在しない
マラソンは距離やコース設定・スタートの仕方などの一定の規則は設けていますが、基本的には自分との戦いとなるスポーツです。
例えば、サッカーのオフサイドなど小難しいルールは存在しません。
複雑なルールがないことは誰でも気軽に挑戦できるマラソンの魅力の一つです。
自分に合わせた距離で挑戦できる
皆さんご存知のように基本的には42.195kmの距離の完走を目指して走りますね。
- びわ湖毎日マラソン
- 福岡国際マラソン
- 大阪国際女子マラソン
など、日本陸上競技連盟が主催している大きな大会も競技距離は42.195kmと設定されています。
この距離はフルマラソンとして分類されます。
しかし、初心者やそこまで長い距離は走りきれない人も大勢いるでしょう。
そこでオススメしたいのがハーフマラソンやミニマラソンなどの短い距離で設定されている大会です。
ハーフマラソンとは、フルマラソンの半分の距離である21.097kmを走ります。
ミニマラソンは大会によって設定されている距離は異なりますが大体2〜3kmで、初心者の人でも挑戦しやすい距離です。
その他にも、5kmマラソンや10kmマラソンなどもあります。
マラソンと聞くと42.195kmの長い距離を目指して走らなければならないと思われがちですが、実際には短い距離の大会も多く存在します。
今の自分の走れる距離に合わせて参加することができるのは、挑戦しやすいポイントですね。
自分のペースで練習できる
決まった日時に練習場所に行って誰かと練習する必要がなく、いつでも自分の好きなタイミングで練習できる気軽さも魅力的です。
練習量についても「今日は2km走る、今日は30分間走ろう」など自分で目標設定ができます。
また、キツいと感じたらその場で距離を調整したり調子が悪い時には無理をしないようにしたりと、
常に自分自身で管理・調整ができるところも良いですね。
走り切った感覚がたまらく気持ち良い!
マラソンにハマる人達が口を揃えて言うことは、やはりこれでしょう。
「走り切った感覚が忘れられない!」「完走後が心も体も気持ちがいい!」
マラソンはもちろん順位やタイムを競う競技ですが、自分自身との戦いでもあります。
以前は苦しかった距離でも走り切ることができた!という、達成感を味わえることはマラソンの最大の魅力です。
目標に向かって努力する過程や、段々と走れるようになってくる自分、
今の自分のペースに合わせて参加した大会で見事完走することできた時の達成感は自信にも繋がることでしょう。
次はもっと長い距離に挑戦しようと、更なる目標を立ててモチベーションを上げ続けることもできます。
始めてみよう
こうしてマラソンの魅力について知ると、ちょっとやってみようかな?という気持ちになるかと思います。
しかし、初心者や今まで運動をしたことがない人がいきなり長い時間をがむしゃらに走ることはオススメしません。
最悪の場合、怪我や故障にも繋がります。
しっかりと準備をしてから、適切なペース配分で始めていきましょう。
最初に揃えておきたいアイテム
走ることに適応したランニング用のアイテムを使用すると、より安全に快適に走ることができます。
ランニングウェア…普段のTシャツでも良いのですが、できれば専用のランニングウェアを用意するのがオススメです。
吸収速乾性に優れているので汗をかいても体が冷えにくくなります。汗による湿った不快感も軽減できるので快適に走ることができます。
シャツやショートパンツの下に履く、ピタッとしたインナーのことです。
これはただお洒落で着るわけではなく、運動機能を向上してくれたり、筋肉や関節などへの負担を軽減してくれたりといったメリットがあります。
ランニングシューズ…いつも履いている靴でも良いのでは?と思う人も多いのですが、シューズは揃えておくべきマストアイテムです。
ランニングシューズは軽量で通気性が良く、ソール部分がランニング用に設計されている為、足への負担を軽減してくれます。
また、足のブレの軽減や反発力で次の1歩が踏み出せるなど、走りやすい工夫がたくさん施されています。
ランニングシューズはメーカーによって機能性が異なる為、実際に試着して自分に合ったものを購入すると良いでしょう。
もし、種類がたくさんあってどれを選んで良いのかわからなかったら、お店の人と相談して走りやすいもの選んでください。
帽子やサングラス…夏場に走る場合には熱中症対策として帽子があると良いですね。
ランニングコーナーなどに売れている帽子は通気性が良く、首まで隠せるような物もあるのでオススメです。
サングラスは絶対ではないですが、直射日光を避けたい人は使用します。
初心者向けの練習方法
まずはストレッチ
走る前はまず、ストレッチから始めましょう。特に、普段運動をしない人は筋肉が固まっていて怪我をしやすいので、しっかり体をほぐします。
YouTubeなどにもわかりやすいストレッチ方法が載っていますので、参考にしてみても良いかもしれません。
ウォーキングから始めよう
ストレッチで十分に体をほぐせたら、さあ!走るぞ!という気持ちになりがちですが、初心者はまずはウォーキングから始める事をオススメします。
ここでの目的は、まずは運動することに体を慣れさせることです。
普段から運動をしない人にとっては「外に出ること」事態がハードルとなっている場合が多いです。
まずは外に出て体を動かす事を習慣化させ、抵抗感を無くします。1日30分程度を目標とすると良いでしょう。
ジョギングのポイント
ウォーキングによって運動を習慣化することができたら、いよいよ走り始めていきます。
ここでいきなり早いペースで無制限に始めてしまうと、苦しくなってしまうので避けましょう。
まずは走っていて楽しい速度から始めていきます。
目安としては走りながらおしゃべりができるスピードが、初心者にはちょうど良い速度だと言われてます。
走る時のポイントは4つです。
- 前を真っ直ぐ見て、リラックスした状態で走ること
- 歩幅は大きくなりすぎないように意識する
- 踵から着地して足の裏全体を使って、次の1歩を踏み出すこと
- 腕は90度に曲げて、胸の高さで振ること
以上4つのポイントを意識して走ってみましょう。
走るペースは最初は早くなりすぎないよう、まずは自分のペースを掴んだ上で徐々にペースを上げたり距離を伸ばしたりしていきます。
体が慣れてきて、自分のペースがわかってくると走ることがどんどん楽しくなってくるはずですよ!
まとめ
運動が苦手な人にとっては敬遠されがちなマラソンですが、自分のペースで練習でき、挑戦できるところが魅力的です。
まずは気軽に始めてみて、走り切った時に得られるあの達成感を味わってみませんか?きっと自分の世界が変わることでしょう!