氷上の格闘技と言われるアイスホッケー、随所でぶつかり合いがあり、攻守の入れ替えが激しい、見るものを楽しませえくれるスポーツの1つです。
パックを氷上でスティックと言われる用具で操って、ゴールに打ち込み得点を競います。
守備側もスティックを操ることと身体を張って、パックがゴールに入らないように防御します。
ご存じでしょうか?スティックを扱いやすくするために、ブレードやグリップにテープが巻かれています。
アイスホッケー競技
アイスホッケーはホッケー用にラインがひかれたスケートリンクで行われる競技です。
オフェンスチームとデフェンスチームで構成されたチーム同士で対戦して、
相手のゴールポストにパックを入れた数が多い方が勝利するシステムです。
試合時間は20分を1セットとして3ピリオド行われ、体力を使う競技なのでピリオドとピリオドの間に15分間の休みを取ります。
アイスホッケーで使われる用具
スケートリンク場で行われ、その用具には専用のスケート靴(アイスホッケー用)と、黒い硬質ゴム製のパック、
そしてそれを操るためのスティック、専用のゴールポストが必要になります。
また、選手の怪我を防ぐために、選手はヘルメットや脛当てなどの防具を着用します。
パック
アイスホッケー競技でボールとして使われるパックは、黒い硬質ゴム製で高さ2.54㎝の薄い直径7.62㎝の円柱形になっています。
重さは156から170gで固く、生身の体に当たると骨折などの大けがをしてしまいます。
観客にとっても危険で、試合場から飛び出したパックで観客が死亡する事故さえ起きています。
アイスホッケー用のスケート靴
アイスホッケーで使用されるスケート靴は、アイスホッケー専用の短い形状のブレード付きの靴になっています。
エッジが短いので、方向を変えやすく、素早く動くことができます。
スピードよりも耐久性が重視されていて、厚めのブレードが付いています。
アイスホッケー用の靴自体も、足や足首を護るように頑丈にできているのが特徴です。
また、アイスホッケー競技では、専用のアイスホッケー用以外の靴を使うことは禁止されています。
防具も必要です
硬質ゴム性の固いパックが使用されるため、パックがぶつかっても怪我をしないように選手は全身を防具で守っています。
使われるのはフェイスマスクの付いたヘルメット、脛当て、肩周り、腰周り、そして肘のパットなどになります。
そしてゴールキーパー用の防具は、パックが当たる前面に重点が置かれていて、パックの当たりにくい背中などは薄く作られています。
スティックの選び方
スティックの選びかた(1)
パックを操るために許されているのがスティックで、主に木質のものが使用されています。
スティックの選び方として、ライトハンドかレフトハンドをまず選びます。
普通は、利き手をグリップ側に選んで使うので、野球の持ち方と逆に、右利きだと左打ちになります。
攻撃側と防御側の選手用に右利き用と左利き用があります。
そして、ゴールキーパー用スティックには、ブレード部分の大きな専用のものが使われます。
スティックの選び方(2)
スティックには軸が金属製で、木製のブレードを交換できる製品があります。
ブレードを交換できるタイプは、損傷しやすい選手にとっては便利になっています。
使用されているシャフトは出来るだけ軽いものを選んだほうが良くなっています。
シャフトの固さは好みがありますが、力のある人は固め、力のない方やジュニア選手は柔らかめがよいです。
シャフトの価格は12000円から20000円くらいですが、軽いシャフトの方が高価になっています。
初心者のスティック選びとブレード
スティックを選ぶにはブレードに注目して、長さや曲がり具合、そして厚み等を検討します。
初心者の方にはブレードが短めで、曲がりにくく、薄いものが良いとされています。
理由としてパックを操りやすくなるためです。
もちろん、大事なのは好みなので、選ぶ際には実際持ってみてパックを操ってみることをおすすめします。
ブレードの価格はあまり高くなく2500円から6000円程度になっています。
消耗品と思ってください。
アイスホッケーあるある
アメリカ北部のプロアイスホッケー競技では、他の競技と異なり、なんと正式に乱闘が認められています。
乱闘のルールも決まっていて、1対1で相手を決め、スティックを置いてグローブを脱ぎ素手で行い、決着が付いたら乱闘終了となります。
すごいことに、チームによっては最初から乱闘を予定していて、戦闘専用の選手さえ用意されているほどです。
乱闘が認められている競技は他には見当たりません。
スティックの調整など
スティックの種類には、攻撃用と守備用のものがありますし、さらに守備用のうちゴールキーパー用があります。
それぞれ選手の身長などが影響しますので、使いやすいように長さなどを調整します。
そして手になじむようにグリップにテープを巻き、スティックのブレードにもテープが巻かれます。
自分に合わせる
特にスティックの長さは大事で、普通はスケート靴を履いた状態で、目の高さから肩の高さの間でスティックをカットして長さを合わせます。
目安として背の高い選手はあごの高さ位で、背の低い選手は目の高さ位でカットする事が多く見られます。
フォワード用は短めにカットされ、ディフェンスは長めにカットしているケースが多くなっています。
スティックの長さを決めてから、テープを巻いて自分の使いやすい状態にしていきます。
テープを巻く
スティックのテープは、握る部分とパックが接触するブレードの部分に貼られていきます。
それぞれ目的が異なり、スティックの握るグリップ部分は、滑り止めと握りやすさを自分に合わせるためにテープを巻いていきます。
スティックのブレードには、丈夫にするためと長持ちさせるためにテープが巻かれます。
スティックのグリップへのテープはなぜ巻くのか
スティックのグリップへのテープを巻く理由には、テープを巻くことで握りやすくすることがあります。
そして、テープを巻くことで滑り止めにします。
テープを集めに巻いてグリップエンドを作ることで、スティックを操作しやすく、手から離れにくくします。
スティックのブレードへのテープはなぜ巻くのか
スティックのブレードへのテープを巻く理由には、テープを巻くことで衝撃に強くして丈夫にする目的があります。
特に木製のブレードは、衝撃で折れやすいのでテープを巻くことで丈夫になり、長持ちさせることができます。
また、ブレードはやわらかめの素材が多いので、ささくれやすく、そこから水を吸わせないためにテープを巻きます。
水を吸うとパックを操る感触が変わってくるので、水を防ぐことは大事な役割になっています。
テープを巻くときの注意点
テープを巻くことで様々な利点が生まれるのですが、テープを巻くときには注意した方が良いことがあります。
テープを巻くときに、特にブレードに巻くときは、テープを引っ張りながら隙間なく貼ってください。
隙間があるとそこに水が入ってしまい、テープで水から防ぐことができなくなってしまいます。
なるべくブレードに密着させるように、テープを巻いて張り付けてください。
まとめ
アイスホッケーで使われる重要な用具に、パックを操るスティックがあります。
スティックを選手用に合わせるために、グリップやブレードにテープが巻かれます。
テープをグリップに巻くことで、握りやすく操りやすくなります。
また、スティックのブレードにテープを巻くことで、水に濡れにくくなりハンドリングの感覚が変わらなくなります。
また、ブレードが丈夫になり長持ちするようになる利点があります。