麻雀の世界にもプロと言われる人がいます。
麻雀という言葉だけを知っている方が聞いたら、どんな活動をしているか想像もつかない方も多いでしょう。
例えば野球やサッカーなどのプロなどはテレビやネット配信、ニュースなどでよく見かけると思うので大体の活動は目に入ります。
試合をしたり観客の方と交流をしてファンを増やしたりという活動、大きな大会前でしたら合宿などをしている所などもテレビやニュースでみます。
では麻雀のプロはどうなのでしょうか。テレビではあまり取り上げられずニュースなども取り上げられません。
なぜ麻雀は日の目を見ないのかと思う人もいるでしょう。
今回はそんな麻雀のプロのしている活動や年収などについて書いていきます。
麻雀のプロとは
普段の日常ではあまり聞きなれない言葉かと思いますが、麻雀のプロのことを「プロ雀士」と言います。
麻雀を打つ人を「雀士」と言います。プロ雀士になるには複数ある麻雀団体に加入する必要があります。
様々な競技ではプロとアマチュアに分かれ、プロになる条件などをクリアしてプロになっていきます。麻雀の世界でもプロになるための試験があります。
よく麻雀は将棋や囲碁などより運要素が強いのでお互いの持ち駒を同じにしてする競技よりは競技性に劣る、という旨の言葉を少なからず聞きます。
麻雀は確かに運要素を多く絡みますが捨て牌から聴牌気配を読んだり相手の当たり牌を読みあうという競技性は他の競技と遜色ないと思います。
実際の麻雀の試合を見ると本当に相手の手牌を見ているかのように牌を止める人もいたり、逆に安い手と読んでわざと振り込んで局を終わらせるという技をする人もいます。
麻雀は打った回数や時間に比例して強さが変わります。長く多く打っている方とやるとわかりますが本当に考えていることや勝負勘が普通の方と全然違います。
このように打てば打つほど上手くなる麻雀においてプロというのは本当に超能力者のような方々なのです。
ではプロ雀士とは具体的にどのようにしてなれるのかを教えていきます。
プロ雀士になるには
プロ雀士とは簡単に言えば「プロの麻雀団体に加入している人」のことを言います。
プロ団体は複数ありますが最も歴史があるプロ団体は「最高位戦日本プロ麻雀協会」です。
プロ団体に加入するには団体それぞれに試験があります。簡単に言えば実技試験、面接、筆記試験などがあります。
実技試験は予想が付きますが面接と筆記試験は少し驚く方もいるでしょう。試験内容は加入する団体によって違います。中には実技より面接や書類審査に重きを置いている団体もあります。
筆記試験の内容も団体によって違いますが最近では麻雀の知識の他に一般常識や社会のマナーも重要です。
雀士の活動はたくさんの人と会う機会があるので一般常識や社会マナーは必要不可欠になります。
活動の場所も団体により様々で普通に現実で打つ団体もいればネット麻雀を主にしている団体もあります。
もし団体に入ろうと思っている方は自分に合った活動をしている団体を調べてから行きましょう。
プロ雀士の年収
麻雀のプロ団体というものがあるという事はそこから給料が支払われることがあるのかと考える方もいるかと思いますが、はっきり言いますと団体に入っても給料を払われることはありません。
むしろ団体に入ると加入継続費として年会費を払わなければなりませんのでむしろお金の面では減っていく一方です。
年収は人によって様々ですが低い人で100~200、多い人で1000万ほどと言われています。
プロ雀士の普段の活動
普段の日常ではあまり目にしないプロ雀士。実際どのような活動をしているのかを知っている方は少ないでしょう。
プロ雀士の方たちの仕事内容はバラエティに富んでいます。
「プロ雀士を目指したいけど実際何をしているのかわからない」という方のためにプロ雀士が普段どのような活動をしているのかをまとめました。
麻雀大会の出場
おそらく多くの方が考えるプロの方の収入源が大きな大会に出場し優勝して賞金を得るという方法です。
これを考えた方は少し誤解をしているかと思いますが基本的に大会の賞金だけで生きていくことはほぼほぼ不可能です。
麻雀は運が多く絡むので長くやっている方でも勝率は3~4割ほどと言われています。なのでどれだけ強い方でも勝ち続けるという事は難しいです。
また賞金も50~100万ほどが多くそこまで頻繁に行われることがないので生活を考えると現実的ではありません。
雀荘のイベントにゲストとして出演
これはプロという肩書を存分に活用した活動です。雀荘やイベントなどにプロとして出演するというもので出演料などが発生します。
雀荘側からしたらこの方を目当ての人が集まりお金が入る。プロ雀士からしたら名前を売るチャンスになるのでwin-winです。
実際知らない方でもプロというだけで一目見ようという方も少なからずいます。プロ雀士の活動としてはこれが一番ポピュラーになります。
ネット配信
最近最も勢いのある活動です。youtubeなどでオンライン麻雀を配信してスーパーチャットや広告でお金を稼ぐ方法です。
これもプロという肩書はとても強い集客力につながります。
また視聴者参加型などの様にファンの方との交流が容易にできるというのも強みです。
今はコロナという状況で雀荘に行くのをためらう方も少なくないと思います。
こういう状況なのでオンラインで人と接触せずに楽しめるネット麻雀を配信するというのはとても時代に合った方法です。
難点を上げれば配信に自分の配牌が映っているので常に手牌をさらした状態で打たなくてはならないという事です。
どれほど上手い人でも手牌を見せたままでは勝つことは無理でしょう。
まとめ
プロ雀士は営業やイベント出演など麻雀以外のことをすることが多いです。
そのため社会人のマナーや一般常識はちゃんと覚えないといけません。
その他にも自分を売り込む営業やイベント出演、麻雀の解説本を出す際でしたら文章力、先生として他に教える際の教育力など、麻雀のプロとして大成すればするほど麻雀の知識以外の能力を多く持たないといけません。
プロ雀士はおそらく世間でもあまり認知されていませんし活動もあまり目に入らない、他の種類のプロに比べて道程は険しいかもしれません。
それでも麻雀が好きという方はぜひ目指してみてはいかがでしょうか。