マラソンの女子選手の世界記録の歴史の始まり・変遷のまとめとは

はじめにマラソン競技自体の始まりは、第1回のギリシャ・アテネで行われたオリンピック大会からになっています。

しかし、マラソン競技の過酷さから男子選手のみで行われ、以降も男子選手のみの種目となってきました。

女子マラソン競技の歴史

オリンピック競技でマラソンが行われるようになり、男性だけでなく女性への大会出場が検討されるようになってきました。

オリンピック以外でも世界中の大都市でマラソン大会が開かれ、非公認で女子選手が参加してきました。

隠れて参加する女子選手が後を絶たずにいる中、正式に女子の参加は認められてきませんでした.

初めて1970年のニューヨークマラソン大会から、マラソン競技への女子の参加が認められることになりました。

マラソン競技とは

マラソンの名の由来は、紀元前のマラトンの戦いに勝利した結果を、アテネまで若い兵士が伝令として走ったことからきています。

しかし、この若い兵士は勝利を伝えた後に、力尽きて息を引き取ったとされ、過酷さの象徴ともなる故事となっています。

ここから、マラソンの距離は約40㎞となりましたが、一定していたわけではなく、第8回のパリオリンピックから、

やっと現在の距離である42.195 kmになりました。

女子マラソンの始まりは

女子マラソンに正式に参加が認められてマラソン大会は、1972年のボストンマラソンが初めてになります。

しかし、オリンピック大会で女子のマラソンが正式に行われるようになったのは、

1984年に行われた第23回のロサンゼルスオリンピックからと遅い始まりでした。

女子選手がマラソンのような長距離を走ることは生理的に困難とされていたことが、

オリンピック競技として行われるのが遅くなった原因とされています。

女子専用マラソン大会も始まりました

女子専用マラソン大会として、世界初なのは1978年に行われた第1回国際女子マラソンになります。

この大会はアメリカ・アトランタで行われた記念すべき大会になります。

そして日本で初めて女性限定マラソン大会として開催されたのが、東京都東大和市で開催された女子タートルフルマラソン全国大会になります。

さらには、1979年にIAAFが公認する史上初めての女性限定マラソン大会として、東京国際女子マラソンが行われました。

女子マラソンの記録

女子マラソンの記録としては、現在の世界記録は2019年にシカゴマラソン大会で記録された2時間14分04秒で、

世界記録保持者はケニア出身のブリジット・コスゲイ選手です。

この前の世界記録が2003年にさかのぼり、ロンドンマラソン大会でポーラ・ラドクリフ選手により記録された2時間15分25秒となります。

その前の女子マラソンの先駆者としては、ロザ・モタ選手がいました。現在のトップ選手はケニア勢が多く占めています。

最初から良い記録だった?

女子選手のマラソンへの参加意欲が高まる中で、初めて正式に女子選手の参加が認められたのが、ニューヨークマラソン大会です。

この大会ではノルウェーのグレテ・ワイツ選手が2時間33分30秒の記録で優勝しています。

このグレテ・ワイツ選手はその後も、記録を更新していき1980年に2時間25分41秒と自己記録を立てています。

間違いなく1970年代を代表する女子マラソンランナーであり、男子に比べて最初から女子マラソンは良い記録であったといえます。

女子選手の記録の変遷

その後の女子マラソンの記録は向上し続けますが、

世界記録はシャーロット・テスケ選手が1982年に2時間29分01.6秒をマイアミ大会で出したのが最初です。

1985年にはイングリット・クリスチャンセン選手がロンドン大会では2時間21分06秒で走っています。

2001年には日本の高橋尚子選手が、ベルリン大会で2時間20分を切る、2時間19分46秒で走り、

その後もケニア出身のキャサリン・ヌデレバ選手が2時間18分47秒の記録を出しています。

最新の女子マラソン最高記録

これまで、数多くの女子選手により記録が更新されてきました。

女子マラソンの世界記録はイギリスのポーラ・ラドクリフ選手が2003年のロンドン大会で樹立した2時間15分25秒を記録したのち、

しばらく破られていませんでした。

しかし、16年後の2019年にケニアのブリジッド・コスゲイ選手がシカゴ大会において2時間14分04秒で走り切り世界記録更新を果たしました。

世界最高記録保持者は誰?

女子マラソンで、16年ぶりに世界記録を更新したのは。ケニアのブリジッド・コスゲイ選手です。

それまでの記録保持者であったポーラ・ラドクリフ選手の記録を1分以上も縮める素晴らしい記録となっています。

しかも、続く選手たちがスピードマラソンの時代の到来を築き上げました。

そのため、女子マラソンで世界に通用するためには2時間21分を切ることが必要になってきました。

2時間21分を切る選手は2020年3月1日現在58名もいます。

世界記録保持者はブリジット・コスゲイ選手

世界記録保持者はケニアのエルゲーヨ=マラクウェト・カプスワール出身のブリジット・コスゲイ選手です。

世界新記録を樹立したのは24歳のときで、2019年にシカゴ大会で達成しています。

初マラソンの2015年のポルトガルで行われたポルト・マラソンで優勝するなど注目されてきた選手です。

また、この記録は公式レースで達成されたことが、国際陸上連盟から重視されています。

なお、世界記録の更新はなんと16年ぶりとなっています。

世界記録はどうやって生まれた?

世界記録を生み出した要因は、科学トレーニングなどさまざまな要素が積み重なったものと考えられています。

しかし、もっとも大きな要因にシューズの進化が影響しているとされています。

世界記録を更新したときに、ブリジット・コスゲイ選手が履いていたシューズは、ナイキの厚底シューズのヴェイパーフライでした。

このヴェイパーフライは男子の世界記録更新時にも使用されているシューズで、反発力が強いためにスピードマラソンに適しています。

マラソンの女子世界記録はどうなるの

過去には女子の方が皮下脂肪が多く、そのエネルギーを利用することで、マラソンの記録はかなり短縮するといわれていました。

しかし、実際にはスピードマラソンでは足の筋力と、それを支える心肺系の持久力が要求されてくるために、

男子の記録には到底及ばなくなっています。

しかも、16年間女子マラソンの記録が更新されなかったことから、女子マラソンの記録は限界に近付いていて、

大幅な記録の更新は見られないと思われます。

まとめ

女子のマラソン競技について、その始まりや経緯についてを、記録を中心に紹介しました。

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