マラソンをイーブンペースで走ってサブフォーを達成する方法とは

ランナーのみなさん、サブフォー(サブ4)とは何かご存知ですか?

マラソンを走ったことがある人はもちろん、走ったことがない人も一度は耳にしたことがあると思います。

その通り!サブフォーとは、フルマラソンを4時間以内に完走することです。

マラソンをサブ4で走れれば、人に堂々と自慢できるレベルです。

今回は、サブ4を達成するための心得について解説します。

サブ4を達成するために最も効率的なペースとは

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マラソン初心者であれば、まずは完走することを第一目標にサブ6をお勧めしています。

ただ、日頃からハードなトレーニングやスポーツをしている方の中には、まれに初マラソンでサブ4を達成できる強者がいらっしゃいます。

そういった体力自慢の方には、ぜひサブ4を目指してトレーニングに励んで頂きたいです。

一般的に、一番好タイムが出やすい走り方は、コンスタントに平均的な速度を維持することです。

そういった最初から最後まで同じペースで走り続けるペース「イーブンペース」と呼びます。

ペースのアップダウンによる無駄な体力の消耗を抑え、効率良くエネルギーを消費できるため、体に与えるダメージが比較的少ない走り方です。

イーブンペースでサブ4を達成するためには、平均して5分41秒/分で走ることになります。

5〜10km程度のジョギングであれば、何とか維持できる速度ですが、

これをハーフマラソン、ましてやフルマラソンで継続して刻むとなると話が違ってきます。

というのも、フルマラソンともなると長丁場で、様々なトラブル発生が考えられるため、イーブンペースを維持することが難しいからです。

まずは、ペース配分を狂わすトラブルとは何か把握しておきましょう!

ペース配分を難しくする要因とは?

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他のランナーのペースに惑わされてしまう

スタート直後は、どうしても混み合ってしまい、自分の理想とするペースで走ることができません。

ペースを守るためジグザグ走行をすると、下手をすれば、他のランナーと接触して転倒といった最悪のケースも考えられます。

また、自分よりも遥かに年輩の人に抜かされたり、美ジョガーが前を走っていたりするとつい気になってしまいペース配分が乱れがちです。

そんな時、間違っても抜き返してやろうとか、頑張ってついて行こうなどと考えてはいけません。

スタートしてしばらくは、他のランナーと一定の間隔が保てるようになるまで、慌てず流れに身を任せる

気にしないといけないのは、他のランナーではなく、あくまでも自分で決めた設定タイム

コースには上り坂もあれば下り坂もある

あなたが走るマラソンコースがずっと平坦とは限りません。

むしろ大小はあれ、アップダウンは必ずあると想定しておいた方が良いでしょう。

急な上り坂もあれば、緩やかだけど長い上り坂だってあります。

まだからだが元気な序盤にアップダウンがあれば対応できますが、疲労がたまった終盤にキツい上り坂があると、

その光景はまさに地獄絵と化します。

マラソン大会のホームページを見て、コースの高低差や断面図をチェックしておく

アップダウンを想定して、時間を足し引きした設定タイムを考えておく

ハプニングによるタイムロス

ロングランのマラソンでは、多少のハプニングは避けられません。

一番こわいのは、スタートから飛ばし過ぎることです。

今日は意外とからだが軽くて、心地よいなぁと思ってついついペースを上げてしまうと、

終盤に大幅なペースダウンを引き起こしてしまうことがあります。

また、水分やサプリメントなどの摂取がうまく行かないと、脱水症状になったり、エネルギー不足を引き起こしてしまいます。

逆に、飲食物を摂取し過ぎると、腹痛や体調不良の原因となり、トイレに何度も駆け込むハメになります。

序盤での飛ばし過ぎによるペースダウンに注意!

マイボトルやエネルギー補助食品を携帯しておき、水分やエネルギーの補給を心がけるレース中にパニックにならないように、あらかじめハプニングを想定しておく

実際のタイムスケジュールとは

タイム

記事の冒頭でイーブンペースが理想的な走り方であるとお伝えしました。

ただ、イーブンペースを維持するためには、いくつかの障壁があることもご紹介したとおりです。

そこで、もう一つの走り方としてネガティブスプリットというペース配分をご紹介しておきます。

ネガティブスプリットは、最初はゆったりペースで、中盤から終盤にかけて徐々にペースアップする走り方です。

前半を抑え気味で入るため、終盤での大失速を防ぐことができます。

マラソン本番では、基本的にはイーブンペースを大きな柱としつつ、頭の片隅ではネガティブスプリットを意識しておきましょう。

START〜5km地点

スタート直後は混雑が予想されますし、気持ちややゆったり目に走り始めて構いません。

軽い準備運動
くらいの気持ちで気楽に走りましょう。

5km〜30km地点

5kmを過ぎてくると、からだも温まり動きやすくなってきます。

ここで気をつけたいのは、「今日は調子が良いから前半でタイムを稼いでおこう」などと考えないことです。

30km地点までは、飛ばしたい気持ちをグッとこらえてイーブンペースを維持しましょう。

30km地点〜GOAL

マラソンの勝負どころは、30kmを過ぎてからです。

これまで温存してきたエネルギーを振り絞りましょう!40kmを3時間45分以内に通過すれば、夢のサブ4達成はもうすぐです。

余力があれば、思う存分、エネルギーを爆発させて走りましょう!

ラップ一覧表

目標タイム、スピード、ラップなどを一覧表にしてみました。

ほぼギリギリでゴールできるタイムに設定しています。

30kmを過ぎてからのラストスパート次第で、よりタイムを縮めることが可能です。

もちろんコースによっては、キツい上り坂があったりして途中で歩いた方がいい時もあります。

このラップを参考にマラソンコースに合わせたタイム設定を考えておきましょう。

目標タイム 区間スピード 区間ラップ 5分41秒/kmのイーブンペースで走った時のタイム
5 km 29:10 5:50 / km 29:10 28:26
10 km 58:20 5:50 / km 29:10 56:53
15 km 1:26:40 5:40 / km 28:20 1:25:19
20 km 1:55:00 5:40 / km 28:20 1:53:45
中間点(21.0975 km) 2:01:13 5:40 / km 2:00:00
25 km 2:23:20 5:40 / km 28:20 2:22:12
30 km 2:51:40 5:40 / km 28:20 2:50:38
35 km 3:19:35 5:35 / km 27:55 3:19:05
40 km 3:47:30 5:35 / km 27:55 3:47:31
COMPLETE! 3:59:34 5:30 / km 12:04 4:00:00

まとめ

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市民ランナーが、サブ4達成するためには、継続的なトレーニングはもちろんのこと、充分な作戦を練っておくことも大切です。

目指すべき理想的なペース配分は、イーブンペース!

どうしても後半ペースが落ちてしまうことを考慮して、結果的に緩やかなネガティブスプリットを描いていたというのがベターです。

この記事がみなさんのサブ4達成の一助になることを願っています。

 

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