お酒とたばこは20歳になってから。
じゃあ、パチンコは何歳からOKなのか知っていますか。
この記事では、パチンコをやっていい年齢や、パチンコに関する法律について解説します。
知らないと罰則を受けるかもしれないので、しっかり確認してからパチンコを楽しみましょう。
パチンコって何歳からやっていいの?
お酒やたばこは、法律によって20歳未満の者は禁止されています。
テレビや広告などでよく目にしますよね。
そして、パチンコの場合は「風営法(ふうえいほう)」という法律により、18歳未満の者はパチンコ店に入ることが禁止されています。
つまり、18歳以上だとOKということです。
「風営法ってどんな法律なんだろう?」と思っている方のために、わかりやすく説明していきますね。
風営法とは?
風営法では、成人が通うようなお店が規定によって定められています。
それは、「未成年の健全な生育の障害にならないようにするため」。
また「地域の善良な環境を保つため」に決められているのです。
例えば、中学生がパチンコなどのギャンブルにハマるとどう考えても教育に悪いですし、
学校の横に性風俗店があるなんてとんでもないですよね。
このように、風営法ではたくさんの基準や条例が定められていて、18歳未満の子どもたちを守ってくれているのです。
風営法で規制されているお店
まず、パチンコ店は「風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律」によって定められており、この法律を略して「風営法」と呼んでいます。
次のようなお店が風営法の対象となっています。
①接待飲食店
接待飲食店とは、接待をしてお客様に遊興または飲食をさせる営業のことです。
キャバレーや料亭、ホストクラブなどです。
②接待をしない低照度飲食店
喫茶店やバーなどの設備があり、照度が10ルクス以下で営業しているお店を低照度飲食店といいます。
ライブハウスやクラブ(客がダンスをする所)、ディスコなどがこれに当たります。
③区画席飲食店
広さが5平方メートル以下の客席で、喫茶店やバー、その他の設備を設けて飲食を提供するお店を区画席飲食店といいます。
客席を見通すことが難しいカップル喫茶などです。
④遊技をさせるお店
お客様の射幸心(しゃこうしん)を煽るおそれのある遊技があるお店を指します。
雀荘やパチンコ店をはじめ、ゲームセンターもこれに当たります。
どのように規制しているの?
風営法によってどのように規制されているのかについて紹介していきます。
営業開始前
まず、お店の営業に関しては「営業者」と「営業所」、2つの側面から規制され、営業所の所在地を管轄(かんかつ)する各都道府県の「公安委員会」が許可を出すかどうかを決めています。
公安委員会では、
- 営業する者が麻薬中毒者や暴力団関係者ではないか?
- 営業する場所が定められた地域内にあるか?
- 設備が定められた基準に達しているか?
などが審査され、問題がなければ許可がでます。
これらは、お客様の射幸心(しゃこうしん)を煽る恐れがあるためです。射幸心とは、「幸運を得たい」という感情を抱く心理状態のことです。
営業開始後
営業開始後も、営業者が守らなくてはいけない規則がたくさんあります。
法令で「営業者の順守事項」というものがあり、お店の構造や設備、営業時間、照度などが定められています。
そして、営業所の増改築や設備の変更などをする際にも、公安委員会の許可を取らなくてはいけません。
さらに、お店に設置している遊技具についても定められていて、
「著しく客の射幸心を煽るおそれのある遊技具を設置し、営業してはならない」
とされています。
このような規則によって、出玉の性能や不正に改造されていないか?など、メーカーによって新機種開発のルールが決められているのです。
たくさんの規則があるおかげで、遊ぶ側は安心安全に楽しむことができますね。
18歳未満で入店してパチンコをやったらどうなるの?
パチンコ店に入って遊んでいい年齢は18歳から。
18歳未満の人は残念ながらNGです。
よくパチンコ店で見かけると思いますが、「18歳未満は入場できません」と書かれています。
しかし、もし仮に18歳未満の人がパチンコ店に入って遊んでいることがバレたらどうなるのでしょうか。
場合によっては、重い罰則受けることもあります。
高校生の場合、店によって異なるかもしれませんが注意を受けてから退店させられて、どれだけ玉がたくさん出ていても没収となるでしょう。
そして、退店の注意にに従わないと「不退去罪」となり、警察沙汰になる可能性があります。
そうなると、学校にも報告されて特別指導の対象となってしまうので注意が必要です。
また、店側には法律上の罰則があります。
「18歳未満の者を客として立ち入らせた」という場合は、一年以下の懲役または100万円以下の罰金となり、さらに「行政処分」もあります。
ちょっとした違反の場合は、軽く指示をうけるだけで済みますが、指示を守る気がなかったり、同じことを繰り返していると「営業停止」や「許可取り消し」など、非常に重い罰則があるので要注意です。
このように、パチンコ店では規制されていることがたくさんあり、「知らなかった」という言い訳は一切通用しないのでしっかり確認しておきましょう。
【その他】パチンコと風営法の疑問
そのほか、パチンコと風営法の疑問について、紹介していきます。
①18歳の高校生は?
もう18歳になったから大丈夫だろう。
と思っていても、高校に在学している間は入店することができません。
理由は、各都道府県の条例や店舗のルールなどで決められているからです。
各都道府県の場合、「青少年健全育成条例(青少年保護育成条例など)」でパチンコ店に入ることを禁止されています。
またパチンコ店の場合、「全日遊連(全日本遊技事業協同組合連合会)」という組織によって、高校生の入店が禁止されていたり、
「年齢確認シート」を使ってチェックするところもあります。
厳しいですよね。
そして、アルバイトをする場合も、高校生ではできないケースが多いです。
高校生は、風営法により22時~朝6時まで接客する仕事が禁止されています。
なので、お店によっては22時まで働けるかもしれませんが、
たくさんの規則があるパチンコ店は、余計なトラブルを避けるためにも「18歳以上(高校生不可)」という条件でアルバイトを募集していることがほとんどです。
なので、高校に在学している間は、遊ぶことも働くこともできません。
②高校に行ってない18歳は?
この場合は、「高校生」ではないので入店して遊んでOKです。
例えば、18歳で社会人として働いている人や、何らかの事情で高校に行っていない人などです。
③18歳の大学生は?
18歳の大学生も入店して遊んでも問題ありません。
大学生は、条例などの制限も特にないからです。
アルバイトをする場合も、「大学生お断り」と書かれているパチンコ店は無いので、特に制限は無いようです。
まとめ
パチンコ店に入店していい年齢や法律に関しては、あまり詳しく知らなかったのではないでしょうか。
風営法により、18歳からは入店OKとされています。
しかし、高校に在学している間は入店禁止という条例もあるので、詳しく知っておかないとトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
これを機に、パチンコ店に関する法律や規則について正しく勉強して、ルールを守りながら存分に遊んでみてはいかがでしょうか。