シャドーピッチングはピッチング技術を向上させるためにも必要な練習方法の一つです。
「ピッチングってひたすら投げ込むことで上達できると思う」
「シャドーピッチングなんて地味だし、もっと楽して技術を向上させたい」
確かに、シャドーピッチングって地味な上に達成感もないので敬遠されるのも無理はありません。
しかし、本気でピッチング技術を向上させたいのであれば練習として取り入れるべきです。
今回はシャドーピッチングを取り入れることにより得られる効果と注意点について紹介します。
シャドーピッチングの効果
そもそもシャドーピッチングすることにより、どんな効果があるのでしょうか。
効果を理解し、シャドーピッチングを取り入れることにより試合でも活躍できる可能性が高くなります。
投球フォームを習得できる
どんなに体力に自信があって、早い球を投げられる人でも基本である投球フォームが崩れてしまっては意味がありません。
コントロールも定まらずに自分の思った通りにできず試合後は落ち込み、更に前回の借りを返そうと焦ってしまい負の連鎖が起こってしまいます。
そんな時こそ初心に帰って投球フォームを安定させる必要があります。その時に役立つのがシャドーピッチングです。
ケガの予防になる
投球フォームを安定させた後は、ケガをしないように意識することが大切です。
力強いボールを投げようとして、力みながら投げてしまうと肩や肘に影響が出てしまいケガしてしまいます。
シャドーピッチングを行うことにより、腕だけで投げずにきちんと体全体を使って投げることができます。
無駄のない投球フォームを身に着けてケガの予防に努めましょう。
球速が上がる
きちんと投球フォームを安定することができれば、球速が上がり相手打者を抑える確率がグンと上がります。
シャドーピッチングはバッターに例えると、素振りと同じです。
自分に最適なフォームを習得すれば体に染みつき自分の財産になります。
「なんで一生懸命投げてるのにコントロールも球速も上がらないのだろう」
こういった場合は、まずは自分の投球フォームを疑ってみることが大事です。
オススメのやり方
シャドーピッチングをすることにより様々な効果があることは分かりました。
しかし、ただシャドーピッチングをするだけではなく道具を使って練習したほうが効率が上がります。
そこで、今回は練習にオススメの道具を紹介します。
タオルを使う
タオルを使ってシャドーピッチングを行うことで、少し負荷がかかるためボールを握っている感覚で練習ができます。
タオルがあれば家の中でも出来るので、天気に左右されません。
やり方はシンプルで、ボールを握るようにタオルの真ん中を掴むだけです。
シャドーピッチングに慣れたら道具を使うことにより、マンネリ化を防ぐこともできモチベーションの向上にもなります。
動画を撮る
今はスマートフォンでも気軽に動画が撮れる時代です。
三脚も数百円で買えるので、自分の投球フォームを動画に撮って第三者に見てもらいましょう。
自分では気づけなかった細かい癖や課題を見つけることができます。
普段当たり前のように投げてたフォームを客観的に見ることにより、当たり前が当たり前ではないと確信すると思います。
その時に、決して落胆するのではなく、むしろこのタイミングで気づけて良かったと考え方を変えていくことも重要です。
案外、自分の苦手な所を見つけるのは自分だったりします。
撮った動画をチームメイトに見てもらい情報を共有するのもコミュニケーションになるのでオススメです。
知識を増やす
これはシャドーピッチングに慣れて更に技術を向上させたい人向けです。
もう、シャドーピッチングには自信あるといった時は知識を増やすことが大事になってきます。
知識を増やすというのは、
シャドーピッチングをする際に色々な知識を覚えておくことで一皮向けたピッチャーになれる可能性が高くなるということです。
主に下記のことをイメージしておくことで、調子が落ちにくくなり技術向上に繋げることができます。
- 足を上げるときは軸足をまっすぐに保つ。
- 肩を早く開かないこと。
- 体重移動を徹底する。特に下半身。
- ムチをしなるように投げる。
- 手首の向きを意識して、投げ終わった後に手の甲が見えるようにする。
注意点としては、シャドーピッチングに慣れてないときは深く考えないことです。
細かいことまで考えてしまうと、体が慣れてないので中途半端になりやすいです。
まずは、基本のシャドーピッチングに慣れていきましょう。
気を付けること
ここまでシャドーピッチングについて紹介してきましたが、注意点が幾つかあります。
やりこみ過ぎない
シャドーピッチングが効果あると聞いて、たくさん練習でやり込む人がいます。
意気込みは大事ですが、休まないとケガをします。
毎日やるのではなく週に1~2日は休養を取って体を休めましょう。
休むことでケガ防止にもなり継続できます。
家でも取り入れる
部活等で練習時間が決まっている人は、シャドーピッチングに慣れたら実際にボールを投げる時間を増やしたほうがいいです。
実践を踏むことで、課題が見つかればシャドーピッチングの練習は家でもできます。
家での隙間時間にシャドーピッチングでインプットして、部活の時間に実際にボールを投げてアウトプットを心掛けると上達のスピードが早いです。
まとめ
最後に本内容をまとめます。
- ピッチングを上達させたいのであればシャドーピッチングがオススメ。投球フォームの安定化、ケガ防止、球速やコントロールの向上など効果はたくさんある。
- 慣れてきたらタオルを使って、実際にボールを投げてる感覚を掴む。動画を撮って自分の投球フォームを客観的に見ると、新たな気づきが見つかる。
- シャドーピッチングもやり込みすぎるとケガをする。きちんと休養も取ることでケガなく継続することができる。
- 家でもシャドーピッチングを取り入れ、部活の練習では実際にボールを投げてみる。インプットとアウトプットを組み合わせることで上達のスピードが早くなる。
シャドーピッチングを通じてピッチャーで活躍して頂けたら嬉しいです。