【卓球】徹底比較!シェイクハンドラケットのメリット・デメリット

卓球は今、とても人気のあるスポーツです。

始めるにあたっての道具も、それほど高価ではない物が多いのが嬉しいところ。

これから卓球を始める人が、最初に購入を検討するのがラケットではないでしょうか。

卓球のラケットには、大きく分けてペンホルダーとシェイクハンドがあります。

一昔前までは、ペンホルダー全盛期だったのですが、現在の主流はシェイクハンドとなっています。

特にラケットにこだわりのない初心者が卓球ショップを訪ねると、店員さんからシェイクハンドラケットを勧められることが多いでしょう。

もちろん、店員さんがシェイクハンドラケットを勧めるのには理由があります。

この記事では、シェイクハンドラケットのメリットと、あまり語られることのないデメリットに関して紹介していきます。

シェイクハンドラケットのメリット

それでは早速、シェイクハンドラケットのメリットを紹介していきます。

異質攻撃が可能

シェイクハンドラケットは、ラケットの両面にラバーを貼ることができます。

ペンホルダーラケットでは、中国式ペンラケットなど、一部のラケットを除いては片面にしかラバーを貼れないので、

両面にラバーを貼ることができるのはシェイクハンドラケットの利点となります。

両面に同じ種類のラバーを貼っても良いのですが、表面と裏面とでラバーの種類を変えることで、

それぞれの面から放たれるボールを異質にすることができます。

例えば、裏ソフトラバーだとドライブ回転がかけやすく、ドライブボールを打つことができます。

それに対し、表ソフトラバーではナックルボールを出しやすいので意図的に回転の違うボールを出して相手を翻弄することができるでしょう。

両ハンド攻撃が可能

次に挙げられるメリットが「両ハンド攻撃が可能」ということです。

ペンホルダーラケットはバックハンドが弱点と言われ、事実、バックハンドでドライブ回転をかけることができません。

しかし、シェイクハンドラケットであれば、フォアハンドドライブと同様に、バックハンドドライブを繰り出すことができます。

これはドライブ全盛期の現代において、かなりの利点になることは確かです。

シェイクハンドラケットであっても、フォアハンドドライブよりバックハンドドライブの威力はどうしても落ちてしまいますが、

それでも、ミート打ちしかできないペンホルダーのバックハンドと比べると、多彩な攻撃が可能となります。

もちろん、シェイクハンドラケットでのバックミートも可能ですから、一気に攻撃の幅が広がるのです。

最新の技術が取り入れやすい

これは、世界のトップ選手がほとんどシェイクハンドラケットを使用していることに起因します。

つまり、最新の技術というのは世界トップレベルの選手から生まれ、それが一般層に降りてくる、という構図なのです。

トップ選手のシェイクハンドラケット使用率が高いので、最新技術もシェイクハンドを前提としたものになります。

現在、最新の技術として紹介されることの多いのが、「チキータ」という技術。

これは、今までの概念なら受け手側だったレシーブから先手を取っていこうとするものです。

これまでですと、世界のトップ選手だけが使う技でしたが、今では小学生同士の試合でも普通に見るようになりました。

一般の選手にまで技術が浸透してしまうと、いつまでも避けて通るわけにはいかず、対策を考えたり、自らも同じ技術を身につける必要があります。

そのような状況下では、やはり最新技術が出てきやすい、シェイクハンドラケットを普段から使用していると有利になるでしょう。

シェイクハンドラケットのデメリット

それではシェイクハンドラケットのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここではデメリットを紹介していきます。

ミドル処理が難しい

先ほど、シェイクハンドラケットのメリットとして「両ハンド攻撃が可能」であることを挙げました。

これは裏を返せば、ミドルに弱点ができてしまうということでもあります。

つまり、フォアハンドも、バックハンドも自在に触れるがゆえに、その中間であるミドルにボールが来てしまうと、

どっちの面で処理するか迷ってしまうのです。

卓球はとてもスピードのある競技ですから、そうした一瞬の迷いがミスに繋がってしまうことがよくあります。

これを避けるために、普段からミドルはどちらの面で処理するか決めておき、瞬時に反応できるように練習を積む必要があります。

これに対し、ペンホルダーラケットの選手は、基本的に全ての球はフォアハンドで処理し、

フォアでの処理が難しい場合だけバックハンドを使うことが多いですので、ミドルが弱点になることがないと言えるでしょう。

ラケットが重くなる

先ほど、シェイクハンドラケットのメリットとして、「両面にラバーを貼ることができる」ことを挙げました。

両面にラバーを貼れることで、異質攻撃が可能となり、相手を撹乱させることができるのですが、

一方で、ラケットの総重量はどうしても重くなってしまいます。

ラバーの重さなんて、大したことないと思われがちですが、現代卓球ではパワー面から、

裏ソフトラバーだと「厚」以上の厚さが推奨されることが多いので、両面にラバーを貼ると思ったより重くなってしまうのです。

ラバーの中で一番重いのは、粒のない裏ソフトラバーですので、両面に裏ソフトラバーを貼っている、

いわゆる「裏裏」の選手だと、重いラケットを振ることにある程度慣れていく必要があります。

どうしてもラケットが重くて、扱いにくいようであれば、ラケット自体を軽いものに替えたり、

軽くてもパワーのあるカーボンラケットの導入を考える必要があるでしょう。

台上処理がやりにくい

一般的にペンホルダーラケットは台上処理がやりやすく、逆にシェイクハンドラケットではやりにくいと言われています。

これは、ペンホルダーのグリップに秘密があり、手首がとても使いやすいので、フォアハンドでの台上処理が自由自在にできるからです。

対して、シェイクハンドラケットのグリップは手首が固定されているような感じなので、

手首の稼働範囲はどうしてもペンホルダーラケットに劣ってしまいます。

台上処理の段階で先手を取れれば、それに続くラリーも優勢を保てることが多くなりますので、

特にシェイクハンド選手の苦手とするミドルの台上処理などの練習を積むことが必要になってきます。

逆に、シェイクハンドの選手と対戦する時は、台から出ないサーブを出し、相手に台上処理をさせておいてからの展開をシステム練習していけば、

有利に戦うことができるようになるでしょう。

まとめ

シェイクハンドラケットのメリット・デメリットを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

現代卓球ではシェイクハンドラケットが主流ですが、メリットだけではありません。

しかし、主流であるがゆえにそのデメリットを克服するための方法論も数多くあることも確かです。

ぜひ、デメリットを逆にメリットにできるよう、工夫してみてください。

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