ビリヤードのプレイ方法の1つがスヌーカーです。
ビリヤードとの大きな違いは、使うテーブルが1.5倍大きくてでかいこととがあります。
さらに、球が多くて難易度の高いプレイが要求されるので、ギャラリーは見ていて楽しめることです。
日本ではマイナーですが、イギリスなどではメジャーでプロも稼げる競技になっています。
スヌーカーのはじまり
一般的な娯楽として19世紀後半からビリヤードが行われ始めました。
さらに赤玉をポケットした後に黒球を狙うゲームが考案され、そのゲームがスヌーカーの原型です。
有力な説として、1875年にインドでチェンバレン卿と言う方が、
15個の赤球とそれぞれ一個ずつの黄・緑・ピンク・黒を用いるゲームを考案したのが始まりとされています。
その後、インドからイギリスにわたり広まったゲームです。
世界におけるスヌーカー
2015年6月15日から中国でスヌーカーのワールドカップが開催されました。
参加チームは27チームとなり、英国だけでなく、中国、カナダ、オーストラリア、ベルギー、インド、イラン、ブラジル、
カタール、パキスタン、ポーランド、UAEなど多くの国から参加がありました。
日本におけるスヌーカー
日本ではスヌーカーは大が大きいのが災いしているためか、ほとんど普及していないのが現状です。
日本国内のスヌーカー台は、2015年6月時点でわずか43台しかありません。
しかし、2000年頃から放送されたことから徐々に国内でもスヌーカーに関する関心が高まってきています。
2004年のさいたま国体ではデモンストレーション競技としてビリヤード競技が行われ、スヌーカーも開催されました。
スヌーカーのルールなど
最初にコイントスなどで順番を決めます。
白い手玉を使って、赤いボール15個をまずブレイクしてから、白い手玉で赤いボールを落としていく競技です。
赤い球をポケットに落とせたら、任意のカラーのボールを指定して狙って落としてください。
赤いボールを全て落としてしまった後は、赤以外の6色のボールを、入れる順番に従って、次々に手玉で落としていくことです。
入れる順番をまとめてみました。
レッド | 15個 |
イエロー | 1個 |
グリーン | 1個 |
ブラウン | 1個 |
ブルー | 1個 |
ピンク | 1個 |
ブラック | 1個 |
スヌーカーの得点
ボールの色ごとに次のように得点が付きます。
レッド | 1点 |
イエロー | 2点 |
グリーン | 3点 |
ブラウン | 4点 |
ブルー | 5点 |
ピンク | 6点 |
ブラック | 7点 |
スヌーカーの勝敗の決定
ポイント加算方式で、上の表のとおりの得点が得られます。
得られたポイントが高い選手が勝ちです。
最初にキューで付いて始めた選手がミスをしたりしてファールすると、次の選手に順番が移ります。
このときに相手の邪魔をする配置にしたり、自分の有利な位置に球を配置することが大事です。
このような、戦略性が非常に高いので、頭を使ってプレイしなければなりません。
ファールについて
手玉を打つ権利が移動することの1つに、ファールがあります。
ファールとは、狙った的球(赤や任意のカラーボール)に手球が当たらなかった場合です。
ファールをしてしまうと相手に4~7点が加算されます。
ファールは最低4点なのですが、的球になるカラーが4点よりも大きな場合(青、桃、黒)はその点数となります。
ファール後に、相手選手はそのまま続行することも、パスして相手に再プレイさせるかを選択できるのが特徴です。
ビリヤードと勝ち敗けでの違い
ビリヤードと違って、ポイント的に勝負がついている場合、選手はショーアップした入れ方を披露します。
また、コンシードと言って、ギブアップができます。
コンシードは点差が開いて逆転の見込みがなくなった場合に、自分の撞く順番が来た際に宣言して行えるルールです。
スヌーカーに使われる用具
スヌーカーが競技されるテーブルは、ビリヤードに比べると1.5倍のプレーエリアがあり大きくなっています。
プレイに使われるボールは、15個の赤いボールと6色(イエロー、グリーン、ブラウン、ブルー、ピンク、ブラック)のボール、
併せて21個です。
基本的にテーブルのポケットに球を落としていく競技ですが、ポケットの大きさがビリヤードより小さいので難易度が高くなっています。
ボールをはじくための、キューにはあまり違いはありません。
キュー
ビリヤードに使われるキューとほぼ同じなのですが、やや先端が細くなっています。
ボールが小さめなため、正確にボールをコントロールする必要があるためです。
また、テーブルが大きいために、キューを延長して伸ばすようにできるものもあります。
テーブル
スヌーカーに使われるテーブルは、ビリヤード用より大きいですが、同じように四隅と長編の真ん中にポケットが設けられています。
また、ボールに対してポケットは小さめなので入れる難度が大きいです。
ボール
15個の赤い球と6個のカラー(イエロー・グリーンブラウン・ブルー・ピンク・ブラック)の球が必要です。
ボールの直径はビリヤードに使われるボールより小さくなっています。
スヌーカーの魅力
スヌーカーは紳士の競技とされていて、プレーヤーの服装ははネクタイ着用で正装から上着を脱いだ状態です。
正装でディナーの後に、ジャケットを脱いでプレーが行われた由来からきています。
しかも、競技は丸一日かかって決着がつく長い試合です。
精神的にはきつい競技で、観客からはゲームの流れが見えて面白くなっています。
有力な選手でも、最後にミスをしてゲームを落とすことがしばしばみられる競技です。
観客から見てもゲームのスリリングな展開が魅力となります。
プロプレーヤー
スヌーカーのゲームにに力があるために、本場のイギリスにはプロのスヌーカープレーヤーが多く存在しています。
彼らの人気は非常に高く、常にテレビでスヌーカーの試合が放送されていてスター扱いされているのが現状です。
しかも、高額賞金が得られるために、競技者として余裕で生活ができます。
また、人気も高くイギリス国内での彼らの地位は高い状態です。
さらに、中国系のスヌーカーのプロプレーヤーも多くなってきており、世界的な人気上昇に一役買っている状況です。
プロの儲けがすごい
スヌーカーの世界クラス大会の優勝賞金は、他の競技に吉良べ手も高額となっています。ワールドチャンピオンシップならば、
優勝すれば約6000万円獲得できる状況です。
しかも32位であっても200万円稼げます。
他にも有力選手はスポンサーも付きその契約料を含めると、数億円稼ぐことが可能です。
スヌーカー選手に中には、1億円プレーヤーは多く存在しています。
この稼ぎがスヌーカーの魅力になっています。
まとめ
15個の赤い球と6色の球を順次ポケットに入れていくルールです。
ルールは単純に見えますが、相手を難しい配置に誘ったりできる戦略性が求められるゲームになっています
勝負の展開も早く、逆転劇が多く見られる観客から見ても魅力のある球技です。
賞金を稼げるためプロプレーヤーも多くいて、人気の高い競技になっています。