ゴールに向かってトップスピードでドリブルを行い、シュートを決めることはサッカーをやる誰もが憧れることでしょう。
また、ドリブルスピードを上げることで個人技でチャンスを作れるようになり監督や仲間からも一目置かれるようになるはずです。
ここではサッカーにおいて1つの武器になるドリブルスピードを上げるコツについてお伝えしていきます。
ドリブルスピードが速いとは
まずドリブルスピードが速いとはどんな状態か考えてみましょう。
例えば以下の2つを考えてみます。
- ボールを蹴りながら進むドリブル
- ボールなしで単純にダッシュする
この2つではどちらが速いでしょうか。
もちろんボールなしで単純にダッシュする場合のほうが速いでしょう。
つまり、ドリブルスピードが速い人というのは限りなく自分の持つダッシュのトップスピードに近づいている人なのです。
これができれば一瞬で相手を置き去りにして突き放していくことができます。
この自分の持つダッシュのトップスピードでドリブル出来ている人はほんの一握りです。
これができるようになれば自信を持ってプレーできるようになるはずです。
それでもトップスピードでドリブルしようとするとボールが足元から離れていってしまったり、
はたまたボールをコントロールしながらだとスピードを出すことができなかったりと色んな悩みを抱えている人も多いことだと思います。
ドリブルスピードを上げるコツ5選!
ダッシュに近い状態でドリブルを行うためにはボールに合わせて走るのではなく
ダッシュする自分の体にボールが付いてくるという感覚でドリブルをする必要があります。
そのためのコツを5つ紹介いたします。初めの3つはボールタッチに関することでまずはそちらを習得するように目指してください。
そして残りの2つを意識していくことが大事です。ぜひ紹介する5つのコツのポイントを整理して練習を行ってみて下さい。
1.アウトサイドでタッチする
足の外側で蹴ることで、自然と膝が前を向くようになりボールなしでダッシュするときの姿勢に近づくことができます。
アウトサイドではなくインサイドでボールを扱おうとすると、
どうしても膝が外を向きがに股の状態になってしまうためスピードに乗ることができません。
具体的に足のどのあたりかというと足の小指あたりが柔らかいので強く蹴りすぎることもなくおすすめです。
走る動作で出す足と合わせてボールを押し出すようなイメージで蹴るといいと思います。
まずは、コーンなどを直線に並べてゆっくりのスピードで細かくアウトサイドタッチでドリブルをする練習からやってみましょう。
2.利き足でドリブルする
ダッシュの状態に近づくには走るリズムを崩してはいけません。これを可能にするのが利き足のみを使ったドリブルです。
つまり2歩で1回ボールを蹴るリズムです。
両足交互に1歩毎に蹴っているとなかなかスピードに乗ることはできませんよね。
また、両足交互に蹴るには3歩に1回蹴ると交互になりますがこれだとダッシュ状態の3歩なので1回で蹴りだす距離が大きくなり、
ボールが体から離れすぎてしまいます。
もちろん前にスペースが大きく空いているときは大きく蹴りだして走ることも有効ですがこの場合は3歩というよりもスペースに応じてになります。
まずは、走るリズムで自然に2歩に1回利き足で蹴ってドリブルする練習を行ってみて下さい。
ウォーミングアップでジョギングするときにドリブルしながら行ってみてできるようになるのを目指すといいと思います。
そしてリズムに慣れてきたらスピードを上げてみて蹴りだす力加減をつかむ練習を行うとより実戦に近づいてきます。
3.体の前でボールを蹴る
陸上の100m走とマラソンの走り方では足の歩幅が全く違います。
スピードを上げようとするほどに大きな歩幅になるため足の膝から下は膝の位置よりも前に出ていきます。
ドリブルの場合でも同様にトップスピードに近づいてくると膝から下が膝の位置より前に出てくるようになります。
そのため、トップスピードでドリブルを行う場合において普段通りの足元でボールを触っていると
かなり窮屈になってしまいスピードに乗ることができません。したがって普段よりボールを前で触るイメージでドリブルを行うとよいでしょう。
ボールを蹴りながら進むというよりもボールを押し出す、もしくはボールを突っつくというイメージに近くなると思います。
蹴る力はかなり弱く感じるかもしれませんが自分がスピードに乗っていれば足はそれだけ速く出るので力加減としてはちょうどよいのです。
こちらは何度もフリーの状態で自分の全力スピードを出してみてボールを触れる位置を掴んでいくとよいです。
4.顔を上げてドリブルする
これは、普段のドリブルでも言われることだと思います。
しかし、前述の3ポイントを気を付けようとするあまり、多くの人がボールに視線が向いてしまい体が丸まってしまう傾向にあります。
これでは姿勢が悪くなりボール無しのダッシュの時のようなフォームで走ることができておらずスピードに乗ることはできません。
顔を上げて背筋を伸ばすことがスピードが速いドリブルをするうえで重要です。
前述の3つのボールタッチにおけるコツをしっかりと体にしみ込ませることが重要ですが、それができたら次のステップとして、
練習する際に数タッチに1回からでも顔を上げる意識をしていくといいと思います。
5.ドリブルのコース取りを意識する
4.顔を上げてドリブルするの次のステップのポイントになります。
直接的にドリブルスピードを上げることとは異なりますが、ドリブルのコース取りは非常に重要です。
ドリブルスピード自体は上がっても、スピードに乗るスペースがないなどの理由から実際に試合で出せなければ意味がありません。
試合中にスピードに乗ったドリブルをするには敵の多い狭いスペースに突っ込むのではなく
相手の間のスペースを突くようにドリブルしていくことが大事です。
これもまずは顔を上げて相手を見れるようになることから始めてみましょう。
相手ディフェンスの間を縫うようなコース取りでトップスピードでドリブルすることができれば
細かなフェイントなどいらずにディフェンスを置き去りにすることができるはずです。
まとめ
いかがでしたか?ドリブルスピードを上げるためには自分のダッシュのスピードに限りなく近づけることが重要です。
そのためのコツを5選紹介しました。
ぜひ、まずは敵のいないところから全速力でドリブルができるように練習してみて下さい。
そして、できるようになったら実戦でしっかりと顔を上げてコース取りを行いここだというところでトップスピードでドリブルしましょう。
トップスピードでドリブルができるようになれば相手はそれだけで脅威を感じます。
ディフェンスの寄せが速くなったり、2枚以上のディフェンスがマークしてきたりと対応が変わってくると思います。
そんな時は味方が空いていてパスが通ったりと好循環が生まれることでしょう。
あなたのドリブルで相手をあっと言わせてチームを勝利に導くことを期待しています。