ダーツをカスタマイズする上で、意識しておきたいのがダーツの重さです。
ダーツの重量はバレルによって決まると言っても過言ではありません。
しかしながら、自分に合うものを探す難しさを感じる人もいるのではないでしょうか。
マイダーツのカスタマイズはダーツの醍醐味と言えますが、自由度が高い故に何を選べばいいか迷ってしまいますよね。
バレル1つ取っても、パーツの種類はさまざまです。
今回はソフトダーツ用のバレルを中心に、ダーツの重量について紹介していきます。
ソフトダーツにおけるバレルの重量について
バレルは金属製の部品であるため、ダーツ全体の重さとしては大きな割合を占めています。
そのため、どんなバレルを選ぶかによってダーツの重さが決まってくるのです。
ショップやサイトによって若干の差はあるかと思いますが、一般的なバレルの重さは、だいたいが16〜18gほどと言われています。
この重さを基準として、重いダーツか軽いダーツかに分類されるのです。
ただ、実際に持ったときの感覚には個人差がありますので、グラム数はある程度の目安と言えるかもしれません。
自分が使ってきたダーツとの比較や、感覚で握りやすい重さを知っておくことが大切です。
重いバレルと軽いバレルの特徴
ここからは重いバレルと軽いバレルの特徴について紹介していきます。
現時点での自分のレベルや、どういう投げ方を理想としているかを踏まえながら一読して頂ければ幸いです。
重いバレルについて
多少の差はあるものの、重いバレルの重量は平均で20g前後とされています。
重さにより遠心力が働くため、投げたときのスピードは軽いバレルよりも速いという特徴があります。
例えるならナイフ投げのようなスピード感で、ボードに勢いよく刺さるイメージです。
近年ではハードダーツの注目が集まっていることから、必然と重いバレルの人気も高くなっています。
とはいえ、流行りに乗って初心者がいきなり重いバレルを使うというのは考えもの。
なぜなら、重いバレルはある程度の技術を身に付けた中級者以上の人におすすめだからです。
しっかりと投げきるスキルがないと、ボードに届く前に床に落ちてしまい、バレルの重さを活かしきれません。
それを防ぐために力いっぱい投げようとする人もいますが、力任せに投げてしまうとコントロールが不安定になってしまいます。
無理に使い続けることで、投げるときにダーツの重さに頼ってしまう癖が付くという悪循環に陥ってしまうのです。
もし重いダーツが上手く刺さらない場合は、軽いバレルでカスタマイズしたダーツを使って練習してみましょう。
最初は歯痒く感じるかもしれませんが、少しずつ重いバレルに変えていくことで着実に上達していきます。
重いバレルでも十分に投げられるようになれば、ハードでもソフトでも同じような感覚で投げることが可能となるのです。
軽いバレルについて
こちらも若干の差はありますが、平均すると16g以下が軽いバレルと定義されていることが多いです。
重いバレルが中級者向きであるのに対し、軽いバレルは初心者からベテランまで誰でも扱いやすいパーツと言えます。
初心者が投げ続けても疲れにくいとされており、山なりの軌道となるのが特徴です。
初心者向けの理由としては、軌道が放物線を描いているため、自分の投げ方を研究しやすいから。
ダーツがうまく刺さらない場合、まずは自分の投げたダーツがどれくらいの放物線を描いているのかを確認するのがおすすめです。
ダーツの重量にはルールがある
パーツによって重量を自由に変えられるダーツですが、大会に出る際には守らなければならないルールがあります。
ここからはプロが出場する主な大会での重量規定の紹介です。
ソフトダーツの大会について
ダーツ1本あたりの重さを25g以下とし、ダーツ3本の総重量が75g以下になるようにカスタマイズする必要があります。
さらに1本あたりの長さが30.5㎝、各パーツが取り外し可能であることが条件です。
ハードダーツの大会について
ダーツ1本あたりの長さが30.5㎝、重量が50g以内までのものとなっています。
ハードダーツはダーツが弾かれたりボードから落ちてしまった場合は無得点となるため、刺さりやすくするために重くするのが主流のようです。
ソフトダーツがうまく刺さらないときは
ダーツ初心者の悩みとして「ダーツがボードに刺さらない」「ダーツが弾かれてしまう」といった声は多いです。
ここからはソフトダーツが刺さらない場合の対策として、意識すべきポイントを紹介していきます。
軽いダーツから徐々に重くしていく
前述のように、近年ではハードダーツの人気が高まっていることから、重量感のある重いダーツを好む人が増えています。
すでにソフトのマイダーツを持っている場合には、コンバージョンポイントと呼ばれる部品を使えば簡単にハードダーツへの付け替えが可能です。
プレイヤーの心理としては、どちらで投げても違和感がないようにカスタマイズしたいというのが本音ですよね。
そういった背景もあり、ハードダーツの重量に近いバレルをソフトダーツ用として採用するというわけです。
とはいえ、投げ慣れないうちから重量感のあるダーツを使うのはやめましょう。
最短ルートで上達を目指していくのであれば、面倒であってもダーツの重さは少しずつ重くしていくことをおすすめします。
自宅でも練習を行う
ダーツボードを自宅に設置すれば、自分の好きな時間に練習を行うことができます。
ハードボードを使えばソフトとハードの両方で練習できるため、コストを抑えることが可能です。
注意点としては、ハードボードにソフトダーツを投げるとボードの消耗が早くなると言われていること。
その原因はチップ(ダーツの先端)の違いにあります。
ハードダーツは金属製のチップがボードの繊維と繊維の間に刺さるのですが、
ソフトダーツはプラスチックのチップが繊維を押し広げるように刺さってしまいます。
ソフトのチップはハードのチップと比べると太くなるため、どうしてもボードの消耗が進みやすくなってしまうのです。
賛否両論あるとは思いますが、それでもソフトとハード両用で練習をしているという人は多いです。
その理由は、なんと言っても静音性の高さにあります。
例えば同じ1万円のボードでも、ソフトボードと比べるとハードボードの方が静音性が高いと言われています。
コストパフォーマンスの面から見ても、ハードボードを使った両用での練習は効率がいいと言えるのです。
まとめ
ここまでバレルの重量について紹介してきました。
ダーツの重さと投げやすさは切っても切れない関係であることがお分かり頂けたかと思います。
人によっては、なんとなく好きで使っていたダーツが実は自分に合っていなかった…なんてこともあるのです。
中には最初に揃えたマイダーツのまま、ずっと使い続けている人もいるかもしれません。
そんな人にこそ、バレルやダーツ全体の重さを見直す機会は必要です。
見た目の好みだけでカスタマイズしても、必ずしも自分にフィットするわけではないのがダーツの奥深さと言えます。
自分に合ったダーツで投げ続けられることが、ダーツ上達への近道。
皆さんが自分にぴったりのダーツと出会えることを祈っています。