プールを使った競技はさまざまです。
水球という競技を知らない方や名前だけは知っているという方もいるでしょう。
2021年に行われた東京オリンピックで、2大会連続でオリンピック出場したのが、水中の格闘技といわれる水球です。
水球の競技人口はどのくらいの人数がいるのか、調べてみました。
日本の水球の競技人口の実情と他競技との比較!
水球の競技人口の前に、水泳関係の競技人口がどのくらいいるのかを調べてみました。
水泳の競技人口は約1000万人(年に1回以上プールで泳ぐ方も含む)いるのです。
ジョギングやウォーキングを趣味としている方の次に多い人口で、間口が広いのが特徴ともいえます。
1000万人の中から何らかの競技にエントリーした方に絞り込むと、水泳関係の競技人口は約21万人となるのです。
1/50に減ることになります。
この21万人には、当然ながら水球の選手も含まれているのです。
この21万人の競泳選手のなかで、水球の競技人口は約7000人となります。
21万人もいる競泳関係のなかで、水球の競技人口が7000人という事は、
7000/21万人という事になり、約3%の競技人口しかいないことになるのです。
水球以外の水泳競技人口との比較
水球の競技人口が7000人という事ですが、中学・高校・大学・社会人クラブでの競技人口になります。
では、他の競技人口はどのくらいいるのでしょう。
- 飛込み競技人口:約700人
- アーティスティックスイミング競技人口:明確な数字は不明です。ただしクラブチームは全国に70クラブあります、また高校・大学・社会人の競技をしている方がいますので、推測で1万人程度の競技人口と考えられます。
- 競泳の競技人口;約20万人
という事になります。
水球は、水泳種目の中では、競技人口的には少ないと考えるべきでしょう。
水球を国技としている国もあるので、ヨーロッパに比べると、競技人口が圧倒的に少ないといわれています。
それに、ヨーロッパでは水球のプロリーグも行われていますので、人気の高さは日本以上にあると考えるべきです。
2大会連続でオリンピック出場を果たしたにも関わらず競技人口が少ない為なのか、強豪国相手に、予選突破は難しいのかもしれません。
日本の水球が強くなるためには、競技人口の増加が必須条件になるのでしょう、
水球の競技人口が増加しない考えられる原因とは!?
水球の競技人口が7000人で競泳と比較すると相当の開きがあります。
そこには何らかの原因が隠れていると考えられるのです。
21万人もの水泳種目の競技人口がいる中で、7000人ほどしかいない水球の競技人口です。
なぜこれほど水球の競技人口が、他の水泳競技よりも少なないのでしょうか。
そこには、何らかの原因が隠されていると考えるべきでしょう。
水球では、常にプールの中で浮いていなければならない
水球では、プールの水深もあるために、競技が途切れたときやディフェンスする場合には、常に浮いていなければならないのです。
浮いているといっても、立ち泳ぎをしている状態になり、多少の泳力があるぐらいではすぐに体力が尽きてしまいます。
かなり体力的にキツイスポーツになるのです。
水球のルールがよくわからない
水球のルールがわからないと、オリンピックなどでTV中継などを見ても、わからないまま試合が終わってしまった方もいるはずです。
水球の1試合の時間は8分を1ピリオドとして4ピリオドあります。
ピリオド間には約5分の休憩が挟まれますが、反則やタイムアウトなどで時間が止められたりしますので、
トータルの試合時間は約1時間近くになるのです。
ルールも厳格に決められていますので、ルールがある程度理解できれば、競技人口の増加につなげられるのではないでしょうか。
メディアに取り上げられることが全くない
東京オリンピック2020でさえも、大きく取り上げられることがなかったのが水球です。
世界のレベルの高さからいっても、対格差や体力差が大きく影響していることから成績が良くないために、
メディアとしても取り上げにくいといったところでしょう。
メディアに取り上げられることで、競技人口も増えることになるとは思いますが、
現状の競技人口では、メディアに取り上げられることは考えにくいのが現状でしょう。
3つほど、水球の競技人口が増えない考えられる原因をあげましたが、これはほんの一部の原因と考えられます。
水球の競技人口を増やすには、これらの原因を1つ1つ取り除く必要がありそうです。
水球の競技人口の少なさをメリットとして捉えれば夢も叶う!?
水球の競技人口が、約7000人という事が挙げられていますが、これだけではただの、
マイナースポーツとしてのネガティブな発想しか思いつきません。
では、水球の競技人口でのメリットはあるのでしょうか。
水球の競技人口が少ないために、レギュラー獲得がしやすい
仮に、水球を始めた場合に競技人口が少ないために、練習で頭角を現すことが出来れば、
チームでレギュラーを獲得しやすいというメリットが考えられます。
競技人口が少ないというメリットを生かして、
レギュラーを目指せることが他の競技人口が多いスポーツよりも試合にも多く出れるメリットも出てきます。
うまくすれば、日本代表も夢ではない!
他の水泳競技では、競技人口が多いために、泳力に多少自身があっても競技人口が多いために予選タイムなどによっては、
落選などの憂き目にあってしまいます。
しかし、水球の競技人口から考えれば、
チーム全体の実力もありますが、実力次第では、日本代表入りを果たせる可能性は、他の競技よりも高くなるのです。
マイナーなスポーツと思われがちですが、水球でも日本代表となれば、それなりの実力者として見られます。
この辺りは、競技人口が少ないのが良い方向性になると考えれば、水球に熱心に取り組むことができるはずです。
日本である程度実力が付けば、海外チームに移籍することも考えられる
日本の水球競技人口では、世界と渡り合うのは至難の業でしょうが、
日本である程度力を付ければ、ヨーロッパの水球クラブに武者修行という形で参加も可能も夢ではないことになります。
水球の競技人口が少ないのは確かにデメリットかもしれませんが、競技人口が少ないからこそのメリットも存在することがあるのです。
このメリットを最大限生かせることが出来れば、ヨーロッパでの強豪チームでの活躍や日本代表入りしてオリンピックに参加も夢ではないでしょう。
まとめ
水球の競技人口や競技人口が少ない原因などを紹介してきました。
- 水泳競技全体では約21万人ですが、水球の競技人口は約7000人。
- 水球の競技人口の少なさは、常に泳いでいなければならない事が大きな原因。
- 水球の競技人口が増えないのは、ルールがよくわからないため。
- メディアに取り上げられることが全くと言っていいほどないために競技人口が増えない。
- 競技人口が少ないためにレギュラーになりやすい。
- 状況によっては海外チームへの移籍や日本代表に選出されやすい。
などがあげられます。
水球は確かに、日本ではマイナーなスポーツですが、考え次第ではオリンピック選手代表候補にもなれる可能性が高いとも考えられるのです。
1試合で約2㎞ほど泳ぐともいわれる水球ですから、体力的にはキツイかもしれませんが、目標を日本代表などに設定することも夢ではありません。
競技人口が少ないからとは、考えずにプラス思考でいることで、徐々に競技人口も徐々に増えていくのではないでしょうか。