ハンドボールは「いいとこどり」のスポーツです。
サッカーよりも得点が入ります。
バレーボールには無い激しいボディコンタクトがあります。
バスケットボールよりもシュートの迫力があります。
ラグビーとは違って、前に思い切り、ボールを投げられる爽快感も魅力のひとつです。
全力で走り、全力で跳んで、全力で投げる。
人間の欲求を全開にできるスポーツゆえに、多くの人たちに支持されてきたのだと思います。
そんなハンドボールのポジションにも「ゴールキーパー」があります。
「最後の砦」と例えられるゴールキーパーに向いている人の特徴とはいったい何なのでしょうか?
調べれば調べるほど、ハンドボールならではの特徴があることが分かりました。
ハンドボールのポジション
ハンドボールはゴールキーパー1人とコートプレーヤー6人の計7人で試合を行います。
7人それぞれに求められるスキルと役割があります。
コートプレーヤーは相手ゴールに向かって攻撃を仕掛けに行ったり、逆に自分たちのゴールを奪いにきた相手を守る役割をします。
自分たちのゴールを守る上で最後の砦となるのが、ゴールキーパーです。
ゴールキーパーは、サッカーやフットサルなどと同じ役割です。
6人のコートプレイヤーの内訳は以下の通りになります。
- センター(CB)
- 左45(LB)
- 右45(RB)
- ポスト(P)
- 左サイド(LW)
- 右サイド(RW)
本題のゴールキーパーの特徴を説明する前に、コートプレイヤーの特徴にも触れておきましょう。
センター
- 頼れる司令塔
- 攻撃の組み立て
左45(LB)
- エースポジション
- ハンドボールの花形
- チームの要
右45(RB)
- 裏エースポジション
- 左利きなら無双することも
ポスト(P)
- 縁の下の力持ち
- がっつりパワープレイ
左サイド(LW)
- 電光石火の切り込み隊長
- 職人芸
右サイド(RW)
- 速攻で大活躍
- 左利きが最も有利なポジション
このように、6人それぞれに求められる役割が異なります。
そのため、それぞれが自分の特長を最大限に活かして、チーム力を最大化することが出来ます。
左利きのプレイヤーが、重宝され、活躍できるという点も、面白いポイントですね。
ゴールキーパーに向いている人の特徴は?
それでは、いよいよ、本題のゴールキーパーに向いている性格を紹介していきたいと思います。
ゴールキーパーに求められる役割は大きく分けて以下の2つになります。
- 相手のシュートボールの阻止
- 味方のフィールドプレイヤーへのパス
フィールドプレイヤーに求められる役割が多いのに対して、ゴールキーパーのそれは、そんなに多くありません。
だからと言って、ゴールキーパーが楽ということは決してありません。
ここぞというときの相手のシュートボールを取る、取らないによって、勝敗を決します。
チームの勝敗のカギを握る非常に責任感のあるポジションなのです。
そんなゴールキーパーにもっとも求められる資質は何でしょうか?
結論から言うと、「恐怖心を克服できる強い心」を持っているかどうか、です。
幾度となく、至近距離から容赦なく相手チームのシュートがゴールキーパーを襲います。
しかも、ホッケーやラクロスのように防具を付けません。
ボールに対する恐怖心に打ち勝てる性格の持ち主が先ず前提になるでしよう。
身体が大きいとか運動能力があるとかも適性の一部ですが、心理的な適性が重要な部分 を占めます。
次に、一般的なゴールキーパーの特徴について、見ていきましょう。
①身体的特徴
身長が高く、体の幅があること
これはゴールキーパーとしての基本の基本です。
ゴールを守る表面積が大きければ大きいほど、相手チームのシュートを防ぐ確率は高まります。
敏捷性に長けていること
展開の速いスポーツなので、体が大きいだけでなく、スピーディーに動ければ動けるほど、望ましいでしょう。
パワー、スピード、敏捷性など体力的要素が優れていることが望まれます。
素早く反応できること
反応すべき情報を脳が察知してから、筋肉に指令が行くまでの時間を反応時間と言います。
瞬間的な動作を要求されるだけに、反応時間が短い人が圧倒的に重宝されます。
頻繁に相手チームのシュートを受けるので、優れた動体視力を備えているのが望ましいです。
動体視力は、日々のトレーニングで鍛えることが出来るので、向上させるために、トレーニングは不可欠です。
②精神的特徴
シュートに対しての恐怖心が無いこと
ほぼすべての人は、相手シュートに対しての恐怖心はあると思います。
なぜなら、シュートによっては、速すぎて、見えないし、当たったら、めちゃくちゃ痛いですから。
しかし、本当に稀に、全く怖がらない人が存在するのです!
そのような人は、生まれながらにして、一番重要な特徴を体得していると言って良いでしょう。
予測力があること
相手の手からボールが離れる前に、ある程度のシュートコースを予測することが出来れば、いくぶん守りやすくなります。
これも、恐怖心克服と同様、生まれ持ったセンスが占める要素は大きいかもしれませんが、トレーニングで予測力を高めることは可能です。
集中力があること
一瞬の判断がゴール阻止するか、しないか、を左右します。
そのため、試合全体を通しての集中力はさることながら、ここぞというときの集中力も重要です。
一瞬のうちのちょっとした情報から判断する力を要求されるので、それを見のがすような人であっては、うまくいきません。
高いモチベーションがあること
「最後の砦」のゴールキーパーは、一番後ろから、戦況を見ることが出来るので、もっとも広い視野を持つことが出来ます。
そのため、コートプレイヤーに冷静かつ客観的なアドバイスができる存在です。
また、どんな状況でも、あきらめず、最後まで味方を鼓舞してあげるにふさわしい存在です。
まとめ
このように、ハンドボールのゴールキーパーには、ハンドボールのゴールキーパーならでは、の求められる資質があることが分かりました。
身体的特徴、精神的特徴の2要素ありますが、精神的特徴の方が、比較的重要であることも分かって頂けたかと思います。
身体的なキャパシティを伸ばすことには限界がありますが、精神的なキャパシティは、工夫次第で、無限大に向上させることが出来そうです。
ゴールキーパーを志す人は、是非、トライしてみてください!