卓球は回転のスポーツです。
ピン球の回転を操ることが上達の秘訣ですが、どうやって思い通りの回転をかけているのでしょうか?
実は、ラケットに貼ってあるラバー(ゴム製のシート)に秘密があるんです。
ここでは、卓球ラバーの種類とその特性に関して解説していきます。
卓球ラバーの種類にはどんなものがあるか?
初心者が選ぶべき卓球ラバーとは?
【やっぱり王道!】回転の王様・裏ソフトラバー
- 相手よりも強い回転をかける(回転の上書き)
- 相手の回転に合わせる(面でコントロール)
ここでは、それぞれの方法について詳しくは書きませんが、どちらがだけが優れていたり、
1つの方法だけ習得していれば良い、というものではありません。
自分で回転をかけれるようになれば、卓球台の上でピン球が自分の方に返ってきたりして面白いですよ!
また、卓球のラバーは多くの場合2枚貼ります。
多くの場合、片面には裏ソフトラバーを貼り、もう片面にこれから説明する異質ラバーを貼ります。
【ナックルを操る】表ソフトラバー
さて、お次は表ソフトラバーについてです。
先ほど裏ソフトラバーについて説明しましたので、イメージ的には表と裏ということで、ちょうど反対ですね。
お察しの通り、表面が粒々のものが表ソフトラバーです。
それなら見たことあるよ!という方が多いのではないでしょうか。
表ソフトラバーは粒々の面を駆使してナックルボールを操ります。
ナックルという言葉は野球などでよく使われますので、皆さん聞かれたことがあるのではないでしょうか。
表面に粒があるので、回転をかけることには適していません。
全く回転がかけられないというわけではないのですが、裏ソフトラバーほどの回転数を繰り出すことは難しいとされています。
しかし、逆に相手がかけてきた回転を打ち消すことができるのです。
粒の形状にも色々あって、粒の太いもの、細いもの、台形のもの…。
ラバーの種類によって、ナックルの出しやすさや、回転のかけやすさが変わってきます。
表ソフトラバーを使う選手の特徴として、あまり台から離れず、スピード感重視の試合運びをしていることが多いようです。
【回転を真逆にする】粒高ラバー
次に、粒高ラバーについて見ていきましょう。
粒高ラバーとは、表ソフトラバーの一種であり、名前の通り粒がとても高いものを指します。
見た目はイソギンチャクに近いかもしれません。
一度、想像してみてください。ピン球がイソギンチャクに当たるとどうなるか…。
そう、吸収されてしまいますよね。
少なくとも、裏ソフトラバーのようにピン球がラバーに当たって跳ね返る、ということはなさそうです。
そうすると、何が起きるでしょうか?
実は、粒高ラバーは相手の回転をただ打ち消すだけではなく、回転を真逆にして相手にリターンすることができるのです。
卓球の回転には大きく分けて上回転(トップスピン)、下回転(バックスピン)があります。
勝手に前に進もうとするのが上回転、逆に後ろに進むのが下回転ですね。
それらを真逆にしてしまうのです。
卓球をある程度プレーしてきた人にはお馴染みのラバーなのですが、初めて粒高ラバーのプレーヤーと対戦する人は頭が混乱してしまいますよね。
さっき自分が上回転をかけたから、来たボールは下回転…、などとプレー中に考えなければいけません。
そんなことから、粒高ラバーは「初見殺しのラバー」とも呼ばれています。
【異質】一枚ラバー
最近では見ることは少なくなりましたが、平成に入る前までは一枚ラバーを使っている選手は多かったようです。
一枚ラバーとは、その名の通り「一枚」であること、つまりゴム製シートの裏にスポンジが貼られていないラバーを指します。
先ほど紹介した裏ソフトラバーなどの、「ソフト」とは、スポンジ部分を指す言葉なのですね。
スポンジがないと、ピン球が飛んできても食い込みませんよね。
そこで何が起こるかというと、来た球を全てナックルで返すことができるのです。
じゃあ、表ソフトラバーみたいなもの?という質問が聞こえてきそうですが、思い出してみてください。
表ソフトラバーは、多少自分で回転をかけることはできました。
しかし、一枚ラバーは全く回転をかけることはできません。
まさに異質中の異質と言えるかもしれませんね。
それに、スポンジがないことから見た目はシールのような感じで、何より値段が安いです。
近頃では使っている選手をほとんど見ないため、うまく扱うことができれば、あなたの勝率を上げることができるかもしれませんよ。
【まとめ】自分に合った卓球ラバーの選び方
ここまで4種類の卓球ラバーを見てきました。
結局何が良いの?ということなのですが、おすすめはやはり裏ソフトラバーです。
少なくとも、2面あるうちの1面には裏ソフトラバーを貼っている選手が多いようです。
中には両面とも表ソフトラバーを貼っている、という選手もいますが、多くの人は両面ともに裏ソフトラバー、
または片面だけ裏ソフトラバーを使っています。
卓球を長くプレーする中で、自分のプレースタイルの幅に悩んだりすることがあるでしょう。
ラバーの種類を変えることで悩みの全てが解決するわけではないですが、今までできなかったプレーができるようになることもあります。
今はフリマサイトなどで、中古のラバーを安く買うことができるようになりました。
是非、いろいろなラバーを試してご自分にベストフィットする一枚を探してみて下さい。