往年のテニスファンなら、テニスラケット破壊で有名なプレーヤーとして真っ先に思いつくのは、マッケンローではないでしょうか。
最近でも、男子ランキングNo1のノバク・ジョコビッチが先日の東京オリンピックでも「破壊」してしまい物議を醸しだしました。
現役レジェンドプレーヤーのロジャー・フェデラーも今でこそ紳士的なふるまいで模範的な選手ですが、
若い頃は多くのラケット破壊行為を行っていました。
このように、テニスの試合を目にした方が思わず「見たくない」と思うような、ラケットの破壊行動は実はトッププレーヤーでもよくある行為です。
今回は、ラケットの破壊王3選をランキングでご紹介します。
テニスラケットの破壊行為とは?
テニスは高貴で紳士的なスポーツというイメージもあるのに、ラケットの破壊行為なんてあるの?と思われる方も多いのではないでしょうか。
こちらのコメントにもあるように、3、40年前に活躍していたマッケンローを筆頭に、
最近のトップ選手でも(いい悪いは別として)よく見られる行為です。
現在もトップのベテランプレーヤーであるジョコビッチもフェデラーも紳士的なイメージがありますが、ラケット破壊行為しているんですね。
マッケンローがラケットを足で壊そうとしているのはもはや「ウッドラケット」だからこそできた技。
なぜ破壊行為をしてしまうのかについて、元プロテニスプレーヤーで現在法政大学教授の神和住純氏はこのように述べています。
それは、テニスが他競技に比べて長時間アウトドアで一人で戦う過酷なスポーツであるため、
アンガーコントロールをするために行ってしまうそうです。
神和住氏も多少は気持ちがわかるとのことですが、破壊行為をしない選手もいるので、やはり見る側からすると気持ちのいいものではないでしょう。
テニスラケット破壊王は誰だ?破壊王3選ランキング
ここからはテニスラケット破壊王トップ3を厳選して取り上げたいと思います。まずはランキング3位から!
ランキング3位 審判台も破壊!カロリナ・プリスコバ
プリスコバもよくラケットをたたきつけて壊す選手として有名です。
明らかに「イン」であったスマッシュで決めたと思われたポイントを「アウト」とされ、
そのポイントをめぐって大会のスーパーバイザーまで呼ばれて協議したにも関わらず判定は覆りませんでした。
結局プリスコバは負けてしまうのですが、試合後なんとラケットで審判台を叩き壊してしまったのです。
【テニスNEWS】テニスラケットで審判席を破壊したプリスコバ、「4桁」の罰金 https://t.co/voC3Wo4qbF https://t.co/MLKdFFfHpu #テニス
— テニスNEWSランド (@tennisnewsland) May 19, 2018
ランキング年間2位 80本破壊していたマラト・サフィン
2000年全米優勝、2005年全豪優勝を果たしているマラト・サフィンは、イケメンとしても有名で人気もありました。
しかしながら、年間80本ものラケットを破壊していたのです。
こちらでは、「専用」の動画まで紹介されている始末。
しかも、動画をみているとその後ろにいる観客たちはニヤニヤと喜んでいるようにも見えます。
ラケット破壊名人かつシングルスランク1位だったこともあるサフィンさんのラケット破壊動画はオススメやhttps://t.co/8uiPOs1N2M https://t.co/e7eFCs1n6n
— 稍重29 (@yayaomo29) June 6, 2017
ランキング1位 元祖破壊王といえばジョン・マッケンロー
破壊王ナンバーワンはマッケンローの右に出るものはいないでしょう。
まさに「開拓者」でもあり伝説の破壊王です。
マッケンローは、シングルス・ダブルスとも世界ランキング1位になった数少ない選手のひとりです。
50才以上の方であれば、強烈な印象の残っているプレーヤーとして、脳裏に焼き付いている選手でしょう。
左利きで体を後ろに向けた状態からひねり出すサーブは、ウッドラケットならでは工夫がされたフォームでした。
「悪童」と呼ばれながらも、そのプレーの華麗さと、
審判に悪態をついたり、ラケット(当時はウッドが主流)をばんばんへし折ったりするのも人気が高かった理由です。
いうならば、プロレス観戦における「審判に対する暴挙」や「反則プレー」のようなイメージで、
高貴と思われているテニスの試合でいきなりそのような「エンタテイメント」が勃発していたのです。
ラケット破壊はエンタメ?人はなぜテニス選手の怒りを見て楽しむのか https://t.co/YO5Vjx4nLQ
マッケンローは許されている(‘ω’)— べいひでお(喪明け) (@Veyhideo) June 1, 2021
もやはみんな試合の勝敗よりもマッケンローの「破壊行動」見たさに試合を見ていた感もあった時代。
あまりにも昔過ぎて、実際の映像をなかなか見ることができないのが残念ですが、50才以上のテニスファンの脳裏にはしっかりと刻まれていますね。
マッケンローは審判に文句→ラケット破壊→罰金までがエンターテイメントとして存在した稀有な選手だからw
なおテニス観てたの大昔なんで、最近の選手さっぱりわからないw
— エリル=フレア (@feiel3) May 14, 2021
こちらは9年前の記事ですが、マッケンローにアパートを貸していた縁で記念にもらった「破壊ラケット」が自宅に眠っていたそうです。
日本の「なんでも鑑定団」的な番組内で「破壊ラケット」を紹介したところ、「本物かどうか判定できない」といわれてしまったそうですが、
後にマッケンロー本人が「本物」と認めてラケットにサインをしてくれたところ、一気に価値が高まったとのこと。
4/2 マッケンロー破壊のラケット―1万5,000ポンドの値がつく https://t.co/tBdPQQ04BU 名前売れた選手ならテニスの観戦行く層に高値で売れそう
— DCEP (@mL3jzRW46w6fdW7) May 15, 2021
おまけの錦織圭と大坂なおみ
最近活躍している、誰でも知っている日本人テニスプレーヤーといえば錦織圭と大坂なおみ。
ラケット破壊でもよく話題になっています。
錦織圭もラケット破壊で有名な選手ですが、マッケンロー選手に比べたらかわいいものとのいわれようです。
【テニス速報】 錦織選手のラケット破壊なんてマッケンローに比べればかわいいもんじゃないですか… https://t.co/jkT0kJK9kE
— この瞬間のスポーツニュース速報! (@vkkaznr6ur9x) June 7, 2017
何かと話題の大阪なおみも、ラケットをたたきつける場面がしばしば見られます。
あからさまにモノにあたる=モノを大事にしない、というようなシーンを子どもたちには見せたくないですね。
ラケット破壊行為のまとめ
ラケット破壊行為は、最近だけでなく、往年のプレーヤーでも行われていた行為とのこと、プレーヤーがアンガーコントロールのため、
怒りをラケットにぶつけて気持ちの切り替えに使われるとのことですが、あまり見ていて気持ちのいいものではないでしょう。
なぜなら、そのような行為を決して行わない選手もいるからです。
でも、マッケンローのようにAI判定がなかった時代には、審判とのけんかも人間味あふれるやりとりとして人気があったことは懐かしいですね。