バレーボールの攻撃といえば、スパイクを打って決まるところを想像する方が多いと思います。
「スパイク」という言葉には「打ちつける」という意味があります。
しかし、バレーボールをプレーした人なら分かるはずですが、プレーヤー自身が高いネット際でジャンプし、
ボールに合わせタイミングよく腕を振り下ろし相手コートにボールを打ちつける、という行為はとても難易度が高いのです。
まず初心者はスパイクにはどんな種類があるのかを理解し、スパイクの基本練習をはじめる必要があります。
バレーのスパイクの種類は?
バレーボールのスパイクの種類は大きく分けて「オープン系」「クイック系」「バックアタック」に分類されます。
オープン系スパイク
オープンスパイク
山なりの高いトスをレフト(レフトオープン)、もしくはライト(ライトオープン)から打つスパイクです。
バレーボールの基本とも言えるスパイクですが、一番、高さと力強さを必要とするスパイクでもあります。
トスの滞空時間が長いため、味方の攻撃体勢が整っていないときなどに使用できますが、相手にも時間を与えてしまうため、
ブロックが3枚、最低でも2枚はつくことを想定しなければいけません。
タイミングは、セッターがトスをあげたあとに助走を開始する「サード・テンポ」です。
平行スパイク
オープンスパイクに比べ、低くて速いトスをレフト(レフト平行)、もしくはライト(ライト平行)から打つスパイクです。
タイミングはセッターがトスをあげると同時に助走を開始する「セカンド・テンポ」です。
オープンスパイクは相手ブロックと真っ向勝負しないといけないため、セッターにうまくレシーブが返ったら、
平行スパイクを打つことが現在の主流になっています。
セミ
オープントスと後述のクイックトスの中間にあがったトスを打つスパイクです。
オープンよりは手前に、かつ速い配球になります。
単発ではあまり使われませんが、コンビや一人時間差のときによく使われるスパイクになります。
クイック系スパイク
クイック系スパイクは打つ位置やタイミングの違いがさまざまで、最も攻撃パターンの多いスパイクと言えるでしょう。
タイミングは主に、セッターのセットアップより前に助走をはじめる「ファースト・テンポ」、
セッターのセットアップ時には助走とジャンプの踏切りが完成している「マイナス・テンポ」を使い分けます。
こちらのテンポの話は、人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」で重要シーンに登場したことで、注目されました。
作中では、ミドルブロッカーである主人公の日向翔陽が壁にぶち当たった際、クイック攻撃をファースト・テンポから、
マイナス・テンポに進化させることで、目にも止まらぬ速さで決めるブロード攻撃を自分の武器にしていく・・・というような内容でした。
クイック攻撃はタイミングや位置をずらしたり、コンビネーションを組み合わせたりして、相手ブロックを迷わせ、
スパイクの決定率をあげることができます。
例えば、数人攻撃に入ることができる体制で、Aクイックにブロッカーが集まったときにBクイックにトスをあげると、
ブロックをかわすことができます。
セッターは相手ブロッカーの位置を見ながら、どの位置にトスをあげるのか、攻撃の組み立てを行います。
スパイカーは個人の実力はもちろんのこと、セッターとの連携ができていないと、スパイクを打つことすらできませんので、
二人三脚で相当量の練習が必要となります。
Aクイック
クイック攻撃の中でも最も速い攻撃で、低く短いトスをセンターで打ちます。
速い攻撃で、相手ブロックが完成する前にスパイクを打てるというメリットがある一方、
セッターとスパイカーのタイミングを合わせることも一番難しいと言えます。
Bクイック
Aクイックよりも長めのトスをレフト方向で打ちます。
Cクイック
セッターの背面側にAクイックと同じ軌道のトスを、バックトスであげる攻撃です。
Dクイック(ブロード)
セッターの背面側にBクイックと同じ軌道のトスを、バックトスであげる攻撃です。
バックトスでCクイックよりも長いトスが必要なため、よりトスの難易度は上がり、それに合わせるスパイクも必然的に難易度は高くなります。
バックアタック
後衛の選手が、アタックラインでジャンプを踏み切って打つスパイクを言います。
エースがローテーションで後衛にいるときも、攻撃に加われたり、相手ブロックを散らせるというメリットがあります。
しかし、基本的に高身長で運動能力が高い選手でないと習得できないと言われるほど、バックアタックは難易度の高いスパイクです。
試合で使用できるようになるためには、相当量の練習が必要になります。
スパイクの打ち方のコツは?
はじめにも言った通り、初心者にとって、スパイクを打つという行為自体がとても難易度が高いものです。
まずは、経験者の真似をしながら練習量をこなしていくことが大事ですが、その際、以下の3点に気を付けて練習してみましょう。
① 助走のタイミング
スパイクの種類を説明する際も、たびたび出てきましたが、助走にはいるタイミングのことをテンポといいます。
上から下にいくにつれて、速い攻撃になります。
- サード・テンポ … セッターがトスアップした後に助走し始める
- セカンド・テンポ … セッターがトスアップするのと同時に助走し始める
- ファースト・テンポ … セッターがトスアップするよりも前に助走し始める
- マイナス・テンポ … セッターがトスアップする時点で、助走と踏み切りが完了している状態にする
初心者はサード・テンポでオープンスパイクを打つ練習からはじめましょう。
オープンスパイクで、右利きの場合は、右足・左足・右足、の3歩助走からの両足踏み切り「タン・タン・タタン」のリズムが基本です。
② ミートポイント
ジャンプの最高到達点で、手のひらの付け根にボールをしっかりとミートさせることが大切です。
はじめは空振りしてしまうこともあるかもしれませんが、効果的な練習が「壁打ち」です。
一人で壁に向かって行う壁打ちは、正確にミートすれば、また打てる位置にボールが戻ってきます。
連続して何度も打てるようになるまで練習しましょう。
③ スパイクフォーム
スイングの力をすべてボールに乗せるためには、綺麗なスパイクフォームを習得することは必須です。
腕を上に伸ばしすぎない、左手を高く振り上げる(右利きの場合)、
など自分が一番力を発揮できるフォームを早く見つけて練習していくことが必要になります。
まとめ
初心者の方は、まずはオープンスパイクを練習してみて、その後、クイック→バックアタックと練習していくと良いと思います。
オープンスパイクが一番オーソドックスなスパイクと言えますが、個々の体型や筋肉量によって得意なスパイクは変わってきます。
練習を重ね、自分の武器となるスパイクを見つけましょう。