みなさん水球をご存知ですか?
日本ではあまり馴染みのないスポーツですが「水中の格闘技」と呼ばれるほど激しく、一度はまると抜け出せない魅力的な競技なのです。
水球の魅力を知ってしまえば、あなたも水球の虜になること間違いなし!
今回はそんな水球の歴代最強の国や最強の選手についてご紹介していきます!
水球の歴代最強の国はどこ?
#水球 男子日本代表🇯🇵悲願の勝利👏
日本が南アフリカとの予選最終戦を制しました✨#ポセイドンジャパン #Tokyo2020 #オリンピック pic.twitter.com/ieR6AtqbbR
— オリンピック (@gorin) August 2, 2021
オリンピック男子 | メダル総数 | 金 | 銀 | 銅 |
ハンガリー | 16 | 9 | 3 | 4 |
ロシア | 9 | 2 | 3 | 4 |
アメリカ | 9 | 1 | 4 | 4 |
ユーゴスラヴィア | 8 | 3 | 4 | 1 |
イタリア | 8 | 3 | 2 | 3 |
1932年のオリンピック以降の歴代の記録を見ると、
水球男子の上位国はハンガリー、ロシア、アメリカ、イタリア、ユーゴスラヴィアとなっています。
ハンガリーが圧倒的な強さでメダルを獲得していることがわかりますね。
一方で、日本の水球男子はこれまでオリンピックのメダルを獲得したことがありません。
1932年のロサンゼルスオリンピックでの4位という記録が最高となっております。
直近のオリンピックだと東京オリンピックで10位という成績をあげていますね。
日本の場合、32年もの間オリンピックに出場すらできないでいたので、入賞はもちろんのこと出場できるだけでも誇りですね!
ワールドカップ男子 | メダル総数 | 金 | 銀 | 銅 |
セルビア | 9 | 5 | 2 | 2 |
ハンガリー | 9 | 3 | 4 | 2 |
ロシア | 5 | 3 | 1 | 1 |
イタリア | 5 | 1 | 3 | 1 |
アメリカ | 4 | 2 | 2 | – |
ワールドカップはセルビア、ハンガリー、ロシア、イタリア、アメリカがトップ5となっています。
オリンピック、ワールドカップともにランキングに入っているのはハンガリー、ロシア、アメリカ、イタリアの4か国です。
水球はヨーロッパ勢が上位を占めており、特にハンガリーの成績がずば抜けていますね!
いったいどうしてそんなに強いのでしょうか?
ハンガリー
ハンガリーは男女ともに昔から水球の強豪国で、これまでに獲得したメダルの数は世界一です。
オリンピックでは男女合わせて、これまでに17個ものメダルを獲得しています。
ワールドカップでは男子9個、女子5個と圧倒的な強さを見せつけられますね。
東京オリンピックではセルビア、ギリシャに次ぐ銅メダルという結果を残し存在感をアピールしました。
ハンガリーの水球チームが圧倒的に強いのには理由があります。
体格的な理由と、水球のための環境や設備が整っているという理由です。
ハンガリーは日本と同じく世界有数の温泉大国として知られており、国内に数多くの温泉が存在します。
日本にも温泉は数多くありますが、ハンガリーでは温泉を利用した温水プールがとてもたくさんあるのです。
「ドナウの真珠」と称されるほど美しい街ブダペストには断層があり、そこから温泉が湧き出ています。
川沿いはもちろんのこと、国内各所に点在する温泉地や温泉施設は数えきれないほど。
さらに、ほとんどのスポーツクラブに温水プールが併設されているのです!
そのためハンガリーでは水泳や水球に親しみやすく、水球で強くなる環境が整っているのですね。
アメリカ
アメリカも水球の世界選手権やオリンピックではメダルの常連となっています。
アメリカの4大スポーツといえばアメリカンフットボール、野球、バスケットボール、アイスホッケー、ですが、水球も負けていません。
競技人口も非常に多く、競技レベルの高さも文句なしです。
日本からも「水球留学」をする若者が数多くいます。
アメリカに留学をするメリットとしては、世界中から水球選手が集まってくるので切磋琢磨できるという点です。
体格のいい選手が集まってくるのがアメリカなので、「水中の格闘技」にはもってこいの国なのかもしれません。
アメリカの中でも特にカリフォルニアが水球のまちということで、激戦区なのだとか。
1984年のロサンゼルスオリンピック以降メダルはありませんが、今後も上位に食い込んでくること間違いなし。
イタリア
イタリアは男女ともに水球の強豪です。
ヨーロッパが水球に強いのは、プロリーグがあるからではないでしょうか。
ハンガリーをはじめイタリア、スペイン、ドイツ、クロアチア、モンテネグロには水球のプロリーグがあります。
ヨーロッパでは水球が国民的な人気スポーツで、日本人がサッカーや野球観戦をするのと同じくらいの気軽さで楽しめます。
日本人選手でも、イタリアで修業をしている選手がいます。
21歳の稲場悠介選手もその一人です。
高校2年生の時に海外でプレーするチャンスを得て、その後イタリアで世界最高峰と言われる水球セリエA1で活躍しています。
水球選手の歴代最強はだれ?
ヨーロッパを中心に人気を誇っている水球ですが、歴代最強の選手はどのような選手なのでしょうか?
海外の最強選手と日本の最強選手をご紹介します。
ステファノ・テンペスティ
生年月日:1979年6月9日
身長:205cm
出身:イタリア・プラト
所属:RN Florentia(~2003年)、Pro Recco(2003年~)
世界トップレベルの水球イタリア代表として長年活躍したゴールキーパー、
ステファノ・テンペスティ選手こそ最強のレジェンドではないでしょうか。
彼はなんとオリンピックに5大会連続で出場しています。
単純計算で20年以上も国際大会に出場しゴールを守り続けた、ということになります。
リオデジャネイロオリンピックで引退しましたが、彼の功績は伝説となって語り継がれるに違いありませんね。
志水 祐介
【水球4選手🤽が東京2020オリンピックに】
🔹志水祐介選手
🔹棚村克行選手
🔹稲場悠介選手
🔹小出未来選手
の4人が、水球日本代表選手に決定しました🎉
柏崎市にゆかりのある富澤慎選手(セーリング競技)と津崎明日美さん(水球審判員)も参加が決まっています。
皆さんの活躍が楽しみです🤩 (な) pic.twitter.com/6lRU1P8A4y— 柏崎市元気発信課 (@kashiwazaki_PR) May 19, 2021
生年月日:1988年9月7日
身長:181cm
出身:熊本県
所属:ブルボンウォーターポロクラブ柏崎
経歴:筑波大学出身、Pallanuoto Bresia(イタリア)、RACIONET Honved(ハンガリー)、レッドスター(セルビア)
志水選手は筑波大学出身で、教員免許を持っている秀才プレイヤーです。
実際に新潟県で中学校の教員として勤務していた時期もあります。
リオデジャネイロオリンピックでは日本代表の主将を務め、大黒柱として活躍しました。
さらに、世界最高峰のハンガリーチーム、
RACIONET Honvedやセルビアの強豪レッドスターに在籍していたという輝かしい経歴を持ちます。
東京オリンピックで引退を発表しましたが、37年ぶりの勝利を手にしましたね。
彼の活躍は日本の水球界を元気づけ、将来のポセイドンジャパンに夢を与えたに違いありません。
棚村 克行
/#HappyBirthday 🎉
\本日は #水球 男子日本代表
棚村 克行選手のお誕生日です🎂
おめでとうございます🙌#がんばれニッポン#Tokyo2020#TEAMJAPAN#オリンピック pic.twitter.com/1MTP3bjy78— TEAM JAPAN (@TeamJapan) August 3, 2021
生年月日:1989年8月3日
身長:184cm
出身:沖縄県 石垣島
所属:ブルボンウォーターポロクラブ柏崎
経歴:筑波大学出身、Rari Nantes Cagiari(イタリア)
棚村選手といえば、ふさふさのひげとスキンヘッドがトレードマークの心強い日本の守護神です!
沖縄出身で筑波大学を出た棚村選手は、日本代表として存在感抜群のゴールキーパーとして活躍しています。
筑波大学では志水選手の1つ下の学年で共にプレーをしていたのだとか。
イタリア、セルビア、ハンガリーで経験を積んだ過去もあり、守護神として最強の選手なのです。
竹井昴司
生年月日:1990年7月30日
身長:176cm
出身:京都府
所属:CNCグループ
経歴:京都府立鳥羽高校→日体大→RACIONET Honved(ハンガリー)→CNCグループ
相手の意表を突くプレーが得意で「トリックスター」の異名を持つ竹井昴司選手は、世界トップのハンガリーで活躍していました。
RACIONET Honvedというチームに所属し、ワールドリーグで得点王に輝いた経験もあります。
ハンガリー国内の水球選手ランキングでも上位に君臨するほどの実力を兼ね備えています。
世界のトップクラスのハンガリー国内でも注目を集めており、ファンも多いのが竹井選手なのです!
まとめ
水球の歴代最強の国や、歴代最強の選手についてご紹介しました。
やはり、体格のいい国や水球をする環境が整っている国には敵いませんね。
日本でも今後水球が広まって、ポセイドンジャパンが国際大会で負けないチームになることを願っています!