壁打ちは、文字通り壁にボールを打つ練習法です。
壁打ちする競技はテニスやサッカーが有名ですが、バドミントンでも壁打ち練習をしています。
今回はその壁打ちについて詳しく解説していきます。
壁打ちのメリットって?
壁打ち練習では多くのメリットが得られます。
なかでも以下の3点は代表的なメリットです。
- レシーブ強化
- リスト強化
- シャトルのコントロール力の強化
壁打ちでは、10球打てば必ず10球返ってきます。
必ず取らなければいけませんので、 レシーブ能力が鍛えられます。
より効果的に練習するには、レシーブの構えをフォアハンドとバックハンドを交互に行うことで、グリップの持ち替え技術も向上します。
練習を続けるとリスト(手首)が強化され、正しくラケットを持つことで無駄な動きが減ります。
(リストスタンド) リストスタンドについては後述します。
また、自宅で壁打ちをすると可動範囲が狭くなり、ラケットを大きく振ることができなくなります。
コンパクトな動きで、同じポイントを狙い打ちするとコントロールテクニックが向上していきます。
壁は壁でも、凹凸があったり反っている壁があれば、ぜひその壁で練習してみましょう。
平らな壁では必ず自分の前に帰ってきます。
しかし、凹凸や少し反りがあるだけで前に帰ってこず横に跳ねたり真下に跳ね返ったりしてしまいます。
この状況に対応できると、 試合で相手にフェイントされた時に踏ん張る力がつきます。
そして頑張ってシャトルを拾えば拾うほど、返し続けなければいけないので良い体力づくりができます。
どうやって壁打ちするの?
壁打ちのやり方は以下の通りです。
- 壁に向かってシャトルを打つ
- 跳ね返ってきたシャトルを打つ
壁打ちは、対人練習よりもシャトルが帰ってくるスピードが早いです。
すなわち、より多くの回数を打つことができます。
今回はフォームとショットに的を絞り、壁打ちの練習方法を解説していきます。
①ドライブ練習
フォームを確認したいときには、あまり強く打たないようにしましょう。
強く打つと速く返球してきます。
ドライブを打つことに慣れたら、次は同じ速度でドライブを打ってみましょう。
意外と難しいです 。一定の速度で打つことができればシャトルの速度をコントロールできるようになっています。
そうすると、試合でのラリーの流れがコントロールしやすくなります。
②レシーブ練習
プッシュレシーブをしたい人は下から上に強く打ちます。
本当にプッシュされたような球は返っては来ませんが、フォームの確認やラケットの当てる位置の確認は十分に練習できます。
カットレシーブの練習したい人は少し後ろに下がって軽く上の方の壁に打ちます。
拾う位置と打つ位置と常に意識して往復するとこで、無意識にコートの真ん中に戻れるようになります。
注意点として、拾う位置は1歩前に足を出してギリギリ取れるところに設定してください。
③クリアの練習
壁の上の方に打ち、返す時は頭の上で打ちます。
打つ場所を決めてなるべく長時間練習すると、試合で疲れてきた時もクリアがブレずにしっかりコントロールできるようになります。
壁打ちのポイントは3つ!!
①打ち方
シャトルを打つ際に角度を付けて打ってみましょう。
角度は斜め上向きです。
シャトルは上向きに跳ね返ってきますので、次に打ちやすい高さとなります。逆に平行や下向きに打ってしまうとさらに下向きに跳ね返り、
ラリーが続かなくなります。
壁との距離や強さも大事なポイントとなります。壁との距離が短いと返球が一瞬なので早いシャトルに対応する練習ができます。
壁打ちはシャトルの弾力と壁の反発力の関係に影響されているので、強く打てば強く返ってくるとは限りません。
壁が平らなのか凹凸なのかにもよるので、
実際にやってみてどのくらいの距離でどれくらいの強さが自分の練習になるのか考えて選んでいきましょう。
②気持ちを込める
壁打ちは、練習方法によってディフェンス力や反射神経、体力、筋力、コントロールなどたくさんのものが身に付きます。
練習でむやみやたらに打つのではなく、どこを鍛えているのか、はっきりと意識し練習をしましょう。
例えば、反射神経を鍛える際、変な方向に飛んでいったシャトルを取るのかそれとも諦めるのかなど。
もし拾えなかったとしても、練習を重ねることで拾えるようになっていきます。
壁打ちの効果が得られるのは疲れた時です。ここで諦めず正しい姿勢で練習を続けることで、
試合の際どんなに長いラリー戦になっても諦めず戦うことができます。
③フットワークとリストスタンド
壁打ちを長く続けるためには、動いてから打つを心掛けましょう。
- 棒立ちではなく、半歩から1歩移動する。
- そして、足が床に着いてから打つ。
この繰り返しにより、安定したショットが打てるようになり、フットワーク強化に繋がります。
ショットを打つ際には、しっかりとリストスタンドができているかも重要なポイントです。
リストスタンドとは、手首を立ててラケットを握れている状態のことで、ラケットと前腕の角度で決まります。
角度は、90°から120°
この角度をキープすることで、手首の可動域が大きくなりシャトルを効率よく打つことができます。
また、腱鞘炎やテニス肘の怪我を防ぐ効果もあります。
壁打ちしたいけど、音が気になる…
壁打ちは短時間1人でできる利点があることに対し、練習できる壁がなかなか見つからなかったり、
家で壁打ちをするとどうしても騒音問題が発生してしまいます。
そのような方に是非試していただきたい方法を紹介します。
①スポンジボール
スポンジボールは、野球練習用で売られている「Jr. ベルボール」がおすすめです。
ベルボールはアマゾンで購入ができます。
スポンジとはいえど、正しい姿勢で打たなければ、さまざまな方向に飛んで行ってしまいます。
長くラリーを続けようとすると、自然と良いフォームに変わっていきます。
注意点として、シャトルと比較すると音は少なくなりますが、強く打つと大きな音がします。
お隣さんがいる壁では遠慮するほうがいいかもしれません。
②シャトルヨーヨー
シャトルヨーヨーは、文字通りヨーヨーのようにシャトルが返ってくる練習道具です。
ビニールシャトルと毛糸(3mくらい)があればすぐに作ることができます。
作り方は、ビニールシャトルの球の反対側に毛糸の結び目が来るように、対角線上に毛糸を通して結びます。
反対側の毛糸はラケットのヘッドに結べば完成です。
シャトルヨーヨーは、力を入れすぎず、少し跳ね上げ気味に打ちましょう。
毛糸に引っ張られるとフォームが崩れてしまいます。
大事なのは、糸が伸びきった瞬間。
ヘッドを上にしてシャトルを引き戻すと打ちやすくなります。
是非コツをつかんで効率的に練習してみましょう。
まとめ
壁打ちは、単調ではありますが練習次第でフォーム改善や能力強化など得られるものがたくさんあります。
初心者の方は基礎練習として、長年プレーされている方は振り返りやさらなるレベルアップなどの機会として、
壁打ち練習に取り組んでみてください。
壁打ち練習で成長した姿をバドミントン仲間に見てもらい、さらに楽しくプレーしましょう。