中学から野球を続けているのに高校に入っでも補欠でベンチにすら入らせてもらえない。
だったらこのまま続けても意味ないんじゃないかと思う時がありますよね。
確かにずっと補欠はつらいです。
スタンドで応援するばかりでベンチを温めることも許されない。心が折れる気持ちよくわかります。
試合に出れない理由を考えてみました。
補欠でも試合に出れる? むくわれない理由7つ!
努力さえすれば試合に出られる?それだけではありませんね。
どうして試合に出れないのでしょうか。
- もともと下手なのでチームの足を引っ張ってしまう。
- 周囲に比べて野球の経験が少ない。
- 運動のセンスがない。
- 周囲との実力差がありすぎる。
- 体格に恵まれていない。
- 監督が勝つ事だけを考えている。
- コーチの教え方が悪くて補欠選手がうまくならない。
野球が好きなら、向き合う姿勢をプラス思考に切り替えるときつい練習や自主練もこなせるモチベーションがアップするはず。
たとえ下手でも経験が少なくても前進する心構えは大切です。
試合に出られないのはつらいですが補欠は悪いことばかりではありません。
その例をご紹介しましょう。
補欠からプロ野球選手に!メジャーの地位!
高校時代ずっと補欠だったのにプロ野球で活躍した選手に元ヤンキースの黒田博樹選手がいます。
彼も上宮高校時代、3年間補欠だったそうです。
- 走っとけ!と言われれば「もういいぞ」と言われるまで走り続けないといけない。
- きつく叱られたりして野球イップスにまでなったことも。
- しごきが重荷になって精神的にも押しつぶされそうになった。
- 上下関係も厳しく練習もきつかった中、3年間野球をやり抜くという両親との約束もあり打ち込んだと語っています。
野球生活約10年、補欠がドラフト2位に!新しい道が見えた瞬間!
黒田選手は大学4年生まで花が開かなかったと言います。
当時二部リーグだった専修大学が一部リーグに昇格し、春秋のリーグ戦で6勝をあげる活躍を見せ、ようやくプロからも注目を浴びるようになりました。
約10年間の苦難がようやく実り1996年にはドラフト2位で広島カープに入団。
のちにFA宣言をした黒田選手はドジャースと契約し3年3530万ドル、実に40億円を手にすることになります。
継続することの大切さを強く感じる生き方をされてきたんですね。
人生を語った黒田選手の名言があるのでご紹介します。
怠けたくはない。登板するたびに自分を完全燃焼させたい。
野球に対する純粋さが伝わってきますね。「怠けたくない」この言葉には辛さを乗り越えてきた強い精神力が伺えます。
一試合一試合を全力で。これが最後の登板になるかもしれない。
マウンドに立つ時は相当な決意と覚悟だったのでしょう。常に全力を出す!立ち向かう姿勢は見習いたいものです。
雪に耐えて梅花麗し
西郷隆盛の句で黒田選手の座右の銘とされていた言葉。厳しい冬の寒さに耐えてこそ梅の花は美しく咲く。
野球に言い換えれば「どんなに辛く厳しい事があっても耐え抜けば必ず道はひらける」と解釈できます。
メジャーで活躍する人はもちろん一握り。でも同じ野球において「努力」「継続」することに変わりはありません。
補欠が決して無駄ではないことを野球に置き換えて解説していきます。
【補欠から得る6つの武器】
野球している時の補欠は無駄と思う時がありますが、高校野球はこれから長く生きていく人生の中で最高に素晴らしい体験です。
例えば
- 大きな声で気持ちのいい挨拶ができる。『礼儀』
- 先輩や目上の人に対する気持ち。『感謝』
- ありがとう、ごめんなさいときちんと言える。『素直』
- 頑張る誰かを心からエールを送りサポートができる。『応援』
- 辛いことがあっても続ける事ができる忍耐。『継続』
- 一緒に団結して頑張って行こうとする。『団結力』
いずれも野球をする上でとても大切なものですね。
ひとつづつ説明していきます。
1.大きな声で気持ちのいい挨拶ができる。『礼儀』
気持ちのいい挨拶は好感を持ってもらえます。
表情が自然と明るくなり、たとえ前日に嫌な事があったとしても気分が晴れてくることがあります。
笑顔になる機会が増える挨拶は周囲からの印象がよくなり人間関係もよくなります。
2.先輩や目上の人に対する気持ち。『感謝』
長い野球生活で上下関係は身についていますね。
先輩や目上の人は『まだ経験の少ない自分を育ててくれる最高の指導者です。
いつも「感謝」の気持ちを忘れない。
うぬぼれない気持ちが人を敬うことにつながります。
3.ありがとうを自然に言える。『素直』
何気ない挨拶ですが「ありがとう」と言われると嬉しくなります。
人とのつながりをより深いものにするとてもいい言葉。周囲の人たちを幸せな気分にしてくれます。
野球を長く続けているなら、1日に数え切れないほどの「ありがとう」を口にしたはず。
きっと好感のもてる人物になることでしょう。
4.頑張る誰かを心からエールを送りサポートができる。『応援』
レギュラーになれないのは悔しくても、試合は勝って欲しいとスタンドから必死で応援したはずです。
辛い自分の気持ちは横に置いて他の誰かを応援する。
大きな声で時には涙を流しながら応援できる人は周囲から信頼の厚い人に違いありません。
5.辛いことがあっても続ける事ができる忍耐力。『継続』
辛い経験からは学ぶことが多いです。
野球をやっていると先輩やコーチ、監督から理不尽な要求がありますよね。
- 最初の頃はバットも持たせてもらえない。
- 練習道具の準備や後片付けは補欠の仕事。
- 体力作りと言われて怒鳴られながら延々とランニング。
- ひたすらスクワットをやらされる。
- ベースランニング100週。
どうして? と思う気持ちをぐっと抑えて必死に頑張ったことが強い忍耐力を作ってきました。
仕事が続かない代名詞のように「最近の若いモンは嫌なことがあるとすぐ辞めてしまう」
と言われます。
そうです!「継続」は確実に大きな力になります。
素晴らしい未来を見ないうちに途中で辞めるなんてもったいない。
つらい野球を続けてこれたならきっとそう思えることでしょう。
6.一緒に目標に向かって頑張ろうとする。『団結力』
世の中のほとんどが「チーム」で成り立っています。
なぜなら人は一人では微力な生き物だから。
- 学校のクラス。
- クラスの中の班。
- 部活。
自分のいいところを人に与え、悪いところを人から補ってもらいながらお互いが支え合っています。
会社に入って、部署に配置されて、いい人に出会って結婚して、家族を持つ。
全てがチームワークですね。
チームはどこにいても生涯付き合っていくもの。
団結して良い結果を見出すことが備わっていることはとても魅力的です。
まとめ:補欠は辛い! でもあなたの財産になる!
どうしても辛い、全然楽しくない、自分のマイナスにしかならない。
野球を辞める事も正しい選択です。
- 野球を辞めれば別の事をする時間に使える。
- 嫌な先輩と一緒に過ごすことがなくなる。
- 疲れてクタクタになる毎日から解放される。
と思いますよね。今のつらいことから逃げるのは簡単です。だって嫌なことから解放されて楽になれるんですから。
でも考えてみてください。
大人になった時の自分の姿を。
- 大きな声で気持ちのいい挨拶ができる。『礼儀』
- 先輩や目上の人に対する気持ち。『感謝』
- ありがとう、ごめんなさいときちんと言える。『素直』
- 頑張る誰かを心からエールを送りサポートができる。『応援』
- 辛いことがあっても続ける事ができる忍耐。『継続』
- 一緒に団結して頑張って行こうとする。『団結力』
こんな能力をもった人物とぜひ一緒に働きたいと思いますよね。
諦めずに続けた野球が心と体に染み込んだ人は、誰からも慕われ、信頼され、どこにいても最高のパフォーマンスを発揮できる人物になっているでしょう。
つらい野球を辞めるも継続するも決断するのはあなた自身です。
自分の未来は自分で作る。
ここまで野球を続けてきたのなら、逃げずに明るい未来を自分の力で切り開く選択を選んでほしいと思います。