ハンドボールについて日本人がどれほど知っているかと言うと、「宮崎大輔選手は知っている」と言う方が多いと思います。
(スポーツ王を決める番組でよく見ますよね。)
体育の授業などで、プレーする機会はありサッカー・バスケットボールのルールを取り入れている点から考えると、
これほど入り口が優しく分かりやすいスポーツはないのではないでしょうか?
では、なぜマイナースポーツというカテゴリーに入れられてしまっているのでしょうか。
ヨーロッパにおいてはサッカー並に人気があるスポーツです。
ハンドボール発祥の地デンマークでは、人口約546万人に対して、約267万人の人が2011年の世界選手権の中継を見たと言われています。
ハンドボールはスピード感・戦術・パワーといった人々が湧く魅力を伝える要素が十分にあります。
今回は、ハンドボールについての魅力を皆さんにも分かって頂きたく、記事を書きました。
それでは、さっそく見ていきましょう。
ハンドボールについて
最初にハンドボールの世界人口・国内人口について見ていきましょう。
ハンドボールの世界人口
最初にハンドボールの世界競技人口を見ていきましょう。
下記の表は、2020年時点のおおよその数字です。
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※競技人口はおおよその数です。
ヨーロッパで人気なスポーツなのが、上記の表を見ることでわかります。
また、国技とまではいきませんが、デンマーク・ドイツでは国民的スポーツなのが分かります。
2000年代に入り、フランスの競技人口が大幅に増えています。
理由としては、2008年・2012年のオリンピックで金メダルを獲得したことが大きいと言えます。
東京開催のラグビーW杯でラグビー人気が日本国内で起きた時のような現象が、フランスでも起きていることが分かりますね。
日本の競技人口
次に日本の競技人口を見ていきましょう。
下記の表は、日本ハンドボール協会が算出した「競技登録者の状況」に関するデータです。
ブロック | 男 | 女 | 計 | 構成比 |
北海道 | 1,951 | 821 | 2,772 | 2.9% |
東北 | 5,203 | 2,577 | 7,780 | 8.2% |
関東 | 16,582 | 8,441 | 25,023 | 26.5% |
北信越 | 3,483 | 1,969 | 5,452 | 5.8% |
東海 | 11,575 | 7,035 | 18,610 | 19,7% |
近畿/関西 | 8,346 | 4,347 | 12,693 | 13.4% |
中四国 | 5,466 | 2,920 | 8,386 | 8.9% |
九州 | 8,467 | 5,363 | 13,830 | 14.6% |
合計 | 61,073 | 33,473 | 94,546 | 100.0% |
※日本協会登録システムより参照
ハンドボール競技登録者の9万5千人の内、75%が中高生(約7万人)になります。
昨今の少子化の影響を受けずに中高生の登録者は年々増加傾向にあります。
また、高校の部活としては、ハンドボールは11番目に大きい競技人口であると日本協会登録システムのデータにあります。
競技参加者が増えている中で、昔に比べて競技理解や認知度が増えていることで、競技レベルも年々上がっていることが分かります。
ゆくゆくは欧州のレベルに追いつきメダル獲得圏内に入ってくることを期待したいですね。
次の章では、ハンドボールの魅力を伝えていくことで、
「ハンドボール=つまらない」という認識を払拭できるような章にしていきたいと思います。
ハンドボールはつまらないの⁈
この章では、ハンドボールの魅力について、書いていきたいと思います。
ハンドボールの3つの魅力
この章の最初に、ハンドボールの3つの魅力について見ていきましょう。
ハンドボールは、攻守チェンジが激しく得点・接触も多くあり見応えがあります。
その中で、以下の3つのポイントに絞って魅力を伝えていきたいと思います。
- 得点チャンスが多い
- 展開が速い
- 激しいぶつかり合いがある
上記の3点は、サッカー・バスケットボールにも共通する要素です。
この3点を踏まえた上で、プレーを見ていくことで、理解力とともに魅力も深まると思います。
得点チャンスが多い
まず最初に、得点チャンスの多さについて見ていきましょう。
サッカー同様に多くのシュートチャンスがあり、両チーム合わせて50回以上のシュートチャンスが1試合であります。
シューターはシュートを決めるためあらゆる方法を駆使します。
ロングシュート、角度があるところから狙うシュート、ジャンプシュートが挙げられます。
また、上記のシュート以外にもテクニカルなシュートも多く、とても見応えがあります。
そして、シューターから放たれるボールは100キロを超えるスピードです。
それらを必死に守るDF、GKは体ひとつで守るので、観ていてとてもかっこいいです。
展開が速い
次に、展開の速さについて見ていきましょう。
コートの広さは40m×20mで、ボールを奪ってからの展開がとにかく速いです。
速いときで、ものの4〜5秒で得点が決まるほどで、まばたき厳禁なプレーの数々が見所です。
これだけ攻守の切り替えが激しいスポーツは、他にないのではと思います。
激しいぶつかり合いがある
さいごに、激しいぶつかり合いについて見ていきましょう。
ラグビーのような激しいぶつかり合いはNGですが、正面からの身体接触は許されています。
正面であれば攻撃側の進路を阻むことができます。
多少手を使いながら相手にシュートを打たせないように激しく守ります。
日本人選手の平均身長は180cmを超えると言われており、大きな選手の体の接触もハンドボールの見所のひとつです。
また、選手と観客席も近いことから「バチン!バチン!」と当たる音が聞こえより迫力が伝わります。
まとめ
女優の寺島しのぶさんは、自身も学生時代にハンドボール部に所属していた経験から、以下のコメントを残してます。
「攻守が瞬時に入れ替わり、パス回しを見ているだけでも楽しい。退屈する間がなく飽きない。こんなにおもしろいスポーツに興味をもたないのはもったいない。」
協議経験者だからこその言葉であり、有名人が発信することも関心をもたせる1つの方法だと思います。
この記事をきっかけに多くの方々がハンドボールに興味をもつことを願います。