ここ最近よく聞く「e-スポーツ」というワードですが、e-スポーツとは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称であり、
コンピューターゲームやビデオゲームを使った競技のことです。
複数人のプレイヤーで対戦するゲームをスポーツとして解釈して「e-スポーツ」と呼びます。
そんなe-スポーツですが、世界的に人気がどんどんと広がっており、競技人口は1億人以上とも言われています。
「e-スポーツ」が「スポーツ」と認められ、「プロゲーマー」が「プロスポーツ選手」として認められてきています。
それだけに市場規模もぐんぐんと大きくなっていて、海外の大会では優勝賞金が最大で数十億円規模、
日本の国内大会でも最大数億円規模の賞金が出る大会もあるほど、プロゲーマーになることは夢のある稼げる仕事になってきています。
最近では若者の目指したい職業の1つにもなってきており、専門学校までできるほどです。
しかしながら、プロの世界、夢半ばで諦めてしまった人や、プロゲーマーになれても様々な要因から現在では転落してしまった人なども多く、
活躍できる人はほんの一握りです。
目指す上でもリスクを知っておくことはとても重要です。知っておけば回避することもできます。
今回はそんなプロゲーマーになる上での悲惨な末路を調べてみました。
プロゲーマーを目指すだけでも、なれたとしても大変!?悲惨な末路4例
プロゲーマーを夢見た方々や、プロゲーマーとしての道を進み始めることができたのに道半ばで脱落していった方々の悲しき末路を4例、
紹介させていただきます。
①専門学校へ通ってもプロにはなれなかった
こちらについては目指す人ならば誰でも理解しているはずです。
e-スポーツは実力の世界です。
専門学校へ通えば、資格取得ができて就職につながるなんて甘いことはありません。
また、仲間内ではゲームが上手かったが広い世界では上には上がいて高い学費を払ったのに早々に諦めてしまうということも大いにあります。
e-スポーツ人気が出てきて設立された専門学校がほとんどですので、現在活躍している人が学校を出ているとは限りません。
よくその必要性を考えるのがよいと思います。
しかしながら、同じ目標をもつ仲間に出会えたり、
プロゲーマーになれなかったとしてもゲーム業界への繋がりができたりと有意義なことはあるかもしれません。
学費とその有意義性をよく比較して悲惨な末路を辿らないようにしましょう。
②身体のあちこちを壊してしまった
こちらは意外と認知されていないかもしれません。
「スポーツとは言うけど体動かしてないじゃん。」「どこで体痛めるの。」と思われるかもしれませんが、意外と多いのが身体への支障です。
なぜかというとプロゲーマーになるためや、なった後でも毎日数時間~十数時間練習をしなくては勝ち続けることはできません。
ゲームによって様々ですが色んな場面を想定して、その局面が確実にクリアできるように、繰り返し繰り返し練習することも少なくありません。
その結果、身体のあちこちに負担がかかり支障をきたします。
起こりえる身体の支障は以下の5つです。
- 長時間画面を見続けることによる「目の極度な疲労」
- 眼精疲労からの「頭痛や吐き気」
- コントローラーを握り動かし続けたことによる「手の腱鞘炎」
- 長時間同じ姿勢で座り続けることによる「腰痛」
- 長時間座り続けたことで血行不良による「エコノミークラス症候群」
①~④のどれか1つでもなっただけでも、練習なんてままならないことでしょう。
まして、エコノミークラス症候群にでもなったら大変なことです。
「エコノミークラス症候群」は長時間同じ姿勢でいることで、血流が悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、そこに痛みや腫れが生じたり、
血のかたまりがはがれ、肺の血管につまることで、胸が痛くなったり呼吸が苦しいなどの症状を起こす病気です。
最悪の場合死亡する可能性もあります。
また、海外ではゲーム中に興奮しすぎて、アドレナリンが急激に上昇し心停止した事故もあるようです。
全ての場合でこのようなことになるわけではありませんが、
好きで楽しくて始めたゲームで身体を壊してしまったり、命を落としてしまうといった悲惨な末路を辿らないようにしましょう。
③引退年齢が早かった
これまで、お伝えした通り、プロゲーマーの世界は非常に厳しい競争社会であり体力的にも過酷なものがあります。
また、大会が盛んに行われる人気のゲームは反射神経や動体視力が求められることが多いのが特徴です。
年齢を重ねてくると、どうしてもその能力は衰えてきてしまうため活躍できなくなることも少なくはありません。
第一線で活躍する選手のピークは20~30歳までともいわれ選手人口もその層に多いのが特徴です。
したがって、引退年齢が早い傾向にあります。
しかしながら、10代から活躍する選手も多く、その点で見ると選手としての時間はそこそこあるのかもしれません。
2019年7月に初開催された「フォートナイト」の世界大会においてソロ部門で優勝した「ブーガ」ことカイル・ギアースドルフさんは、
当時16歳にして約3億円もの賞金を得ています。
また、同大会のデュオ部門で2位となったジェイデン・アッシュマンさんも、当時15歳で約1億円の賞金を獲得しています。
このように10代から億のお金を稼いでいれば、引退が早くても心配はないのかもしれません。
また、日本人で初めて企業からスポンサーを受けたプロゲーマーでもある「ウメハラ」こと梅原大吾さんは1981年5月生まれの現在40歳ですが、
格闘ゲームを得意としており、現在でも一線で活躍しています。
ほかにも、70代のシニアのチームも世界にはあるようです。
まだ、人気が出始めたばかりのe-スポーツの世界は今後広まっていくにつれて年齢幅も広くなり、
平均の引退年齢にも変化が出てくるかもしれませんね。
また、引退後は大会の運営側へ回ったり、指導者になったりする方もいるようです。
セカンドキャリアもしっかりと見据えておくことはとても重要です。
活躍し続けれるのはほんの一握りの選手のみ、早々に引退してしまいその後人生真っ暗というような悲惨な末路を辿らないようにしましょう。
④得意ゲームの衰退があった
こちらも時として、起こっています。
得意ゲームとして大会に出場していたのに、そのゲームの人気が衰退してしまい、大会が開かれなくなってしまったということもあるようです。
様々な理由があるようですが、大会主催者も観客がいなければ賞金を出すこともできないため、このような事態になることもあるようです。
プロゲーマーといっても人それぞれ得意ゲームのジャンルはあるため、
得意ゲームの大会がなくなることは仕事がなくなることと同じで非常に厳しいものがありますね。
ゲームの衰退とともに、自分も引退して無職になるといった悲惨な末路を辿らないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。e-スポーツもゲームといえど、やはりプロの世界です。
プロゲーマーになることも、そこからさらに生き残っていくことも非常に大変で厳しい世界だということがお分かりいただけたでしょうか。
しかし、これらについてはe-スポーツに限らず、どのジャンルのプロの世界でも同じようなことが言えることがたくさんあったかと思います。
プロの世界は厳しいものです。
それだけに、賞金も大きく夢があります。
目指すならばこれらのリスクを知ったうえで、乗り越える覚悟と努力、回避する力が必要です。
まだまだ、これから伸びていくe-スポーツの世界、興味のある方にとって少しでも参考にしていただければと思います。