FPSをゲームとして楽しむ際には、リビングなどの大きなTVでプレイしたり、移動中にスマホでプレイしたりするなど様々な方法があります。
同じタイトルを色々なデバイスで楽しめるようになっていて、選択の幅が広がっています。
しかしながら、e-スポーツとして結果を出すためには、適切な環境を整える必要があります。
その一環として、最適な画面の大きさ、画面と顔との位置関係を紹介します。
一般的なテレビの視聴距離とは?
リビングなどの広い空間での視聴距離の目安は、画面の高さの約3倍です。
では、画面の高さとはどれくらいかというと、下の表を参考にしてください。
サイズ | 画面の高さ | 視聴距離 |
32V型 | 約39cm | 約1.2m |
40V型 | 約50cm | 約1.5m |
46V型 | 約57cm | 約1.7m |
52V型 | 約65cm | 約1.9m |
60V型 | 約75cm | 約2.2m |
70V型 | 約87cm | 約2.6cm |
画面のサイズを表す数字の単位は、インチです。
1インチは約2.5cmです。
そしてこの長さは、画面の対角線の長さを表しています。
この視聴距離を参考に、部屋に合わせた画面サイズを選びます。
例えば、TVの設置場所からソファまで2mほどであれば52V型、といった具合です。
FPSに最適な画面の大きさとは?
ではFPSをプレイする場合は、どうでしょう。
FPSをプレイする際には、モニターをデスクの上に置くことが一般的でしょう。
モニターのサイズが大きすぎると、周囲が見えすぎて、目の前の敵に集中できなる可能性があります。
一方で、小さすぎると敵を認識できなくなる可能性があります。
必要なデスクの大きさも変わってきます。
22インチサイズ以下
省スペースなので、デスクがあまり大きくない場合などに良いでしょう。
しかしながら、FPSをプレイする上では、少し小さいと感じることが多いです。
24インチサイズ
FPSをプレイする上では、最適と言える画面サイズです。
デスクの上において、物理的に邪魔になることも少ないでしょう。
FPSに限らず、PCで行う作業全般でも十分に適している大きさと言えるでしょう。
27インチサイズ以上
大きめのサイズなので、それ相応の大きさのデスクが必要です。
FPSを1人でプレイするというよりは、何人か集まってプレイするパーティーゲームや動画視聴に向いています。
FPSをプレイするのであれば、24インチがベストといえるでしょう。
大会で使用されているモニターも、24インチが主流です。
ただし、FPSの種類によっても異なるので、自分が一番プレイしたいFPSを基準に選びましょう。
24インチサイズは、モニターの中でも主流の大きさです。
そのため、価格も性能も様々で、どれにするか迷う程です。
具体的にどのモニターにするのか決めるときにも、プレイするFPSを考え、自分にあったもの選んでいきましょう。
FPSでの画面と顔との距離とは?
FPSをプレイする時に、画面と顔の位置関係が重要なのは、プレイ内容そのものに大きく影響するからです。
動く敵の対応への影響
モニターとの距離が、近ければ近いほど、敵の動きは早く感じられます。
モニターとの距離が、遠ければ遠いほど、敵の動きは遅く感じられます。
これは、モニターの端から端まで標的が移動するとき、近ければ近いほど大きく動くように見え、
遠ければ遠いほど小さく動くように見えるためです。
反応速度への影響
モニターとの距離が、近ければ近いほど、反応速度は上がります。
モニターとの距離が、遠ければ遠いほど、反応速度は下がります。
これは、大きなものには反応速度が早く、小さなものには反応速度が遅いという、人間の能力に起因しているためです。
小さい敵の対応への影響
モニターとの距離が、近ければ近いほど、認識しやすく目で追いやすい。
モニターとの距離が、遠ければ遠いほど、認識しづらく目で追いにくい。
これは、モニターが遠い時には、遠距離の小さな敵を発見しづらくなるということです。
また、目で追いかけるときには、大きなもののほうが目の負担が少なくなります。
どう決めるとよいか?
まずは、自分の真正面にモニターを置きます。
見下ろしたり、見上げたりしない高さにすることも重要です。
そして、眉間と鼻の間を、モニターの中心点と合わせます。
位置が決まったら、上述した3つの要素のバランスをもとに、FPSと自分のプレイスタイルから、距離を決めていきます。
画面全体を把握してプレイするのか、画面中心に集中してプレイするのか。
前者であれば、モニターとの距離は離れていたほうが良く、後者のほうであれば、近づいたほうがよいでしょう。
移動速度が早い、近距離戦が多い、エイムがシビアではないといった特徴を持つFPSであれば、モニターとの距離は離れていたほうが良いでしょう。
移動速度が遅い、遠距離戦が多い、エイムがシビアといった特徴を持つFPSであれば、モニターとの距離は近いほうが良いでしょう。
最終的に距離を決めるには、トライアンドエラーです。
例えば、シビアなエイムをしっかり行いたいというプレイスタイルであれば、モニターを近くに置いたうえで、実際にプレイをしてみましょう。
そして、適宜、モニターを前後させ適切な距離を導き出しましょう。
この時、近距離戦で不利だからといって、モニターの距離を離さないようにしましょう。
あくまで自分のプレイスタイルを崩さないようすることが大切です。
また、実際の自分のプレイ動画を録画して、再生して見てみると良いです。
自分がプレイしている動画を見ることで、プレイ中とは異なる第三者の視点で、自分のプレイを確認することが出来ます。
自分のプレイがうまく行っていれば、適切な距離です。
そうでなければ、うまく行かなかった原因を検討しすることで、適切な距離を導き出す事ができるでしょう。
憧れのプロプレイヤーのプレイ環境を、そのまま真似することは、あまり意味がありません。
それはプレイレベルや個人の目の能力が異なるためですので、注意しましょう。
まとめ
FPSにおいて画面と顔との距離は、重要です。
その日の体調や環境によっても左右されていきます。
そういったときは、その都度、微調整を行うと良いでしょう。
ベストな画面と顔との距離が決まれば、ベストな結果はもう目の前にあります。