ハンドボールの適正な空気圧はいくつ?正しく合わせて上手にプレー

ハンドボールは、サッカーから派生したスポーツと言われています。

そこにバスケットボールのルールが追加されて、一つの競技として確立されてきました。

そのハンドボールで使用するボールの空気圧について、他の球技との違いを踏まえて解説していきます。

ハンドボールとは?

ハンドボールは19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパに起源があるとされています。

デンマークとドイツにそれぞれ起源があると言われており、どちらもサッカーをベースにして派生していったとのことです。

そしてデンマークでは「7人制ハンドボール」、ドイツでは「11人制ハンドボール」として発展していき、

両者が相互に影響されながら国際的に広がっていきました。

その後、少人数で小さい競技場で行える7人制が主流となっていき、1946年の第二次世界大戦終戦に伴い、7人制へ統一されました。

「走る・投げる・跳ぶ」という3要素が揃っており、

ドイツにて競技規則を制定したカール=シュレンツ氏によると「人間の基本的な動作や本能と合致した自然な運動」であるとされています。

シュレンツ氏は特に「走・投・跳」の3要素による身体形成への有効性を強調されていました。

そのような歴史を経て、スピード感溢れる攻防、迫力のあるシュートが魅力の競技として確立されてきました。

ハンドボールで使用されるボール

初期の頃は、サッカーボールをそのまま使用していましたが、競技の発展とともに小型化され、

1934年に制定された国際競技規定にて、現在と同規格のボールになりました。

競技規則においては、以下のように決められています。

規格 外周 重さ 対象
3号球 58~60cm 425~475g 成年男子、高校男子
2号球 54~56cm 325~375g 成年女子、高校女子、中学校
1号球 49.5~50.5cm 255~280g 小学校
0号球 46~47cm 200~220g 小学校低学年

参考までに、他の競技のボールの規定は以下の通りです。

  • バレーボール:外周65~67cm、重さ260~280g(5号球)
  • サッカーボール:外周68~70cm、重さ410~450g(6号球)
  • バスケットボール:外周74.9~78cm、重さ567~650g(7号球)

大きさはバレーボールよりも小さいですが、その重さはサッカーボール以上となっており、大きさに対して重くなっています。

また、手に粘着剤を使用することが認められており、公式競技では松脂が使用されます。

そのため片手でもスピードが出しやすく、トップレベルの男子選手であればシュートの速度は130km/hを超えます。

粘着剤については、施設が汚れるのを防ぐために使用が松脂の使用が禁止されている場合もあり、その場合は両面テープを粘着剤として使用します。

また、2019年8月に国際ハンドボール連盟によって新規格が発表され、

新しい規格では、松脂の使用時、不使用時、初心者向けの大きく3つに切り分けられました。

松脂使用時のボールサイズ・重量
規格 外周 重さ 対象
3号球 58~60cm 425~475g 16歳以上の男子
2号球 54~56cm 325~375g 12~16歳の男子、14歳以上の女子
1号球 50~52cm 290~330g 8~12歳の男子、8~14歳の女子
松脂不使用時のボールサイズ・重量
規格 外周 重さ 対象
3号球 55.5~57.5cm 400~425g 16歳以上の男子
2号球 51.5~53.5cm 300~325g 12~16歳の男子、14歳以上の女子
1号球 49.5~50.5cm 290~315g 8~12歳の男子、8~14歳の女子
初心者向けのボールサイズ・重量
規格 外周 重さ 対象
0号球 46~48cm 255~280g 8歳以下
00号球 44~46cm 165~190g

特に育成年代にあたる小・中学生向けのボールの規格が見直されています。

この新規格について、日本ハンドボール協会によると国内競技向けに2022年4月より採用されるとのことです。

適正な空気圧は?

サッカーやバスケットボール同様、ハンドボールのボールも空気を入れて膨らませるタイプのボールです。

空気が少ない(空気圧が低い)とボールが潰れやすくなるとともに弾みにくくなり、

空気が多い(空気圧が高い)とボールが硬くなり、よく弾むようになります。

そのため、空気圧もしっかりと管理する必要がありますが、実はその空気圧については競技規則上、規定値は存在しません。

しかしながら、ボールの外周は明確に定められており、メーカーも一定の空気圧を入れる前提で設計しているという考えにより、

日本ハンドボール協会によってボールのブランド毎に基準値が定義されました。

そして、公式試合においては試合前に競技委員会委員長、マッチバイザー、審判員によって、

この基準値をもとに適正な空気圧を決定することになっています。

代表的なボールブランドの基準値は以下のようになります。

モルテン社製
ヌエバX5000 :170hPa
ヌエバX4000、X3600:成年 320±20hPa、少年 300±20hPa
ミカサ社
成年 300±20hPa、少年 300±20hPa

こちらも参考までに他の球技と比較すると、

  • バレーボール:300~325hPa
  • サッカーボール:600~1100hPa
  • バスケットボール:500~600hPa

となっています。

ちなみに、バレーボールとサッカーに関してはルールにて空気圧が規定されていますが、

バスケットボールは空気圧の規定ではなく、1.8mの高さから落下させ、弾んだ高さが1.2m~1.4mになるように調節すると規定されています。

また、ボールの空気は過剰に入れすぎるとボールの劣化を早めるだけでなく、

場合によっては突然の破裂や破損を引き起こす要因にもなるため十分に注意する必要があります。

まとめ

球技に使用されるボールは、それぞれの競技のルールに合わせて最適化されており、ボールのサイズや重量も異なります。

それに伴い、空気圧についても、ボールの特性を十分に発揮できる値が設定されています。

最適な空気圧を把握して正しく合わせることで、その競技を上手にプレー出来るだけでなく、ボールを長持ちさせることにも繋がります。

ぜひ使用前に意識してチェックしてみてください。

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