競技用自転車は大きく分類しますと、ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクなどがあります。
また、自転車競技も300km近いプロレースから数kmのホビーレースまで幅広くあります。自転車競技の歴史を紹介します。
1868年5月31日、フランス・パリ郊外のサン=クルー公園で1200mの自転車レースが行われたのが起源です。
公道を走る初のロードレースは1869年11月7日、パリ・ルーアン間の135kmで行われたレースです。
1903年、世界最大のロードレース「ツール・ド・フランス」がスタートされたのに続いて、
1909年にはイタリアの「ジロ・デ・イタリア」、1935年にはスペインの「ブエルタ・ア・エスパーニャ」が始まります。
この自転車3大レースをグランツールと呼びます。
このページではロードバイク初心者やこれからチャレンジしてみようという方へ、
まずロードバイクの魅力、次にレース出場の心構え、そしてロードバイクの選び方という順で紹介します。
ロードバイクの魅力ポイント
ロードレースと聞いて、色とりどりのユニフォームの集団を思い浮かべて華やかなスポーツだなと感じると同時に、
レース中の事故などをニュースでもよく観たりするので、ロードバイク=怖いというイメージが筆頭に浮かびます。
手を出すには少々ハードルが高いと私は思ってしまうのですが、
経験者に話を聞いてみるとロードバイクの魅了ポイントはなんと言ってもそのスピード感で、夢中になること間違いないそうです。
ロードバイクでは100kmの距離を走ることは意外に簡単だったりもするそうです。
乗り始めのころは2、30kmの走行に徐々に慣れていき、半年未満で1日100kmの距離を走る人もいるようです。
また、ロードバイクは、そもそも速く走ることに特化した自転車であり、舗装路を高速で走るために作られた自転車です。
元々レース用に作られているため、高速で長時間走行が可能なように工夫されています。
ロードバイクを試してみようと迷っている方は、ぜひトライしてみてください。
そのメリットは絶大なものだそうです。
まず、長時間運動を続ける有酸素運動であって、ダイエット効果・持久力や体力の向上が挙げられます。
また生活習慣病の予防にもなります。
そのほか非日常的な達成感を味わえることや、長距離走行の後のごはんや温泉は格別だそうです。
また、ロードバイクを通じての交友関係が広がることも楽しさの秘訣です。
共に頑張ることもできる、かけがえのない仲間を作ることもロードバイクの一つの醍醐味かもしれません。
ドリンクや補給食を用意してソロライドも、コロナ禍で楽しめるスポーツの一つです。
ロードレース出場での気をつける点や心構え
レース時はスタートからゴールまでの走行集団は、一つの小さな「社会」です。そこでは秩序が保たれていなくてはいけません。
「むやみにペースアップしない」「好き勝手な場所を走らない」「割り込みしない」「罵声をあげない」などのマナーが挙がります。
時には自分のマナー違反に対して手を差し伸べるように諭してくれる人もいます。
その際は走り方を見直すチャンスだと思いしっかりと聞き入れましょう。
また、集団で密集して走ることで落車のリスクも高くあります。
予期せぬことが発生するのが自転車レースです。
そういったことが本能的にスリルとして感じることもあるのもスポーツの魅力ですが、自分を待つ生活や場所を考えると、
できる限りリスクを回避したいと思えるものです。
いくつかリスクを排除するポイントを挙げます。
「無謀なスプリントは避ける」「公道では路肩を走らない」「コーナーでは割り込まない」などがあります。
また、野生動物など自然の影響、観戦者や車との接触事故もゼロの可能性ではないと思います。
こういったネガティブな点を受け入れた上でスポーツ競技として認識する必要があります。
こういった点を踏まえ爽快なスピードで走る集団走行はリスクが伴うことを理解して、マナー、ルール、モラルを尊重して走りましょう。
初心者ロードレーサーのロードバイクの選び方
ロードバイクの素材
ロードバイクの選び方は、レースの結果や達成感を大きく左右します。
レースを視野に入れたロードバイクの素材はほとんどがカーボン製です。
カーボン製は高価ですが、軽量で衝撃を吸収しやすいというメリットがあります。
他にクロモリ製やアルミ製があります。
クロモリ製は衝撃を吸収しやすく柔らかな乗り心地ですが車体が重いというデメリットもあります。
アルミ製は衝撃を吸収しづらいのですが、軽量で安価というメリットもあります。
ロードバイクの価格
また、ロードバイクはどのお店で購入するかが重要です。
お店の種類によって、購入できるバイクの種類は全く異なります。
価格は10万円前後から始まり、プロのロードレーサーが使用しているハイエンドのものは100万円以上するのも珍しくありません。
10万円前後のものは、アルミフレームのものが多く、カーボンフレームのものは20万円前後から登場します。
100万円以上するモデルだと、最高級のカーボンとコンポーネントが組み合わされています。
ロードバイクを初めて購入する際に気をつける点は、安い2ー3万円のルック車を買わないことです。
ルック車とは外見は「〜風な」という意味だそうです。
「外見はロードバイク風だったり、マウンテンバイク風だけど、中身はママチャリ」という感じです。
なぜルック車がおすすめできないかというと、安全面に問題がある場合が多いからです。
2〜3万円のルック車は耐久性、持久性、操作性、メンテナンス性など全てにおいて外見以外は比にならないほど、
本格的な使用として耐えられるレベルのものではない車体です。
自分は街乗りしかしないし、ルック車でいい。という人もいるかもしれません。
しかしルック車はブレーキなど消耗品の規格が既存のメーカーのものと合わずに交換不可ということも多いのです。
実はブレーキなどコンポーネントが自転車のメンテナンスで一番お金のかかるパーツなのです。
2ー3万円のルック車だと、調子が悪い時に自転車屋さんに持って行ったが、交換できずに自転車の買い替えになったりすることもあります。
安価な自転車はスチール素材をフレームに使用されていることが多く、
車重が重くなってしまいロードバイク元来の楽しみ方「スピード感や軽さ」を体験できなくなってしまいます。
まとめ
ぜひ、プライスレスなお金に変えられない素晴らしい体験をするためにも、時間をかけてじっくりと欲しいロードバイクを吟味して選び、
リスクを踏まえマナー、ルールやモラルを尊重し、ロードレースを爽快に走ってみませんか。