ハンドボールは1チーム7人で行うスポーツで、それぞれポジションがあります。
各ポジションで役割が異なり、違う動きが求められます。中には難しい動きや考え方が必要なポジションもあります。
今回はハンドボールの難しいポジションについてまとめてみました。
ハンドボールの7つのポジション
ハンドボールには7つのポジションがあります。以下がそのポジションです。
- 左サイド
- レフトバック(左45)
- センター
- ライトバック(右45)
- 右サイド
- ポスト
- ゴールキーパー
ゴールキーパーは文字通り、ゴールを守る選手です。唯一6mラインの中でプレーできる選手です。
それ以外の6人はコートプレーヤーと呼ばれ、攻撃、守備どちらも行う選手です。
レフトバック、ライトバックは正式名称ですが、通常は左45、右45と呼ばれます。
左サイド、左45はコートの左側を動き、右サイド、右45はコートの右側を動きます。
センターは文字通り、コートの中心でプレーする選手です。
ポストは相手のディフェンスラインの間に位置して、攻撃を組み立てます。
最も難しいポジションはポスト
コートプレイヤーの中で最も難しいポジションがポストです。
ポストは他のコートプレーヤーとは異なる動きをします。
ポストが得点を決めれば強くなる
ポストプレーヤーは縁の下の力持ちのような存在です。
攻撃時にディフェンスラインの間に位置するため、パス回しに参加することは少ないです。
ボールに触れる機会は他のポジションより少ないでしょう。
しかし、ボールをもらう機会があれば、6mラインも近く、シュートを決めやすい位置にいます。
ポストが得点をたくさん決めれば、チームに勢いを与えることになります。
相手ディフェンスを振り切るフィジカルやテクニックが必要
ポストがシュートを決める際には、どうしても相手ディフェンスが近くにいます。
そのため、相手ディフェンスに掴まれることもあります。その状態でもシュートまで持っていく必要があります。
相手ディフェンスに負けないフィジカルや、相手をかわすピボットなどのスキルも重要です。
ポストはフィジカルだけでなくテクニックも求められるポジションになります。
崩れた体勢からでもシュートを打つ
ポストは相手ディフェンスに近く、常に綺麗な体勢でシュートを打てるわけではありません。
むしろ、倒れながらのシュートや体を傾けながらシュートする機会の方が多いです。
そのため、普段から崩れた体勢からでもシュートを打って決める練習をしなくてはいけません。
相手の反則をもらうプレーも重要
ポストは相手ディフェンスに掴まれやすいポジションです。
逆に相手ディフェンスに掴まれてもそのままシュートまで持っていけば、相手の反則を誘いやすくなります。
シュートまでいけば、7mスローをもらったり、相手ディフェンスにイエローカードが与えられることもあります。
試合を有利に進めるためにも、強引にシュートまで持っていき、相手の反則を得るプレーも重要です。
味方をサポートするブロックプレー
ポストは自らシュートを打ち、得点を奪うだけでなく、味方をサポートするプレーも重要です。
特に大事になるのがブロックです。
ディフェンスの間で相手ディフェンスをブロックすることで、仲間がディフェンスされずにシュートを打つチャンスを作ります。
ブロックするには相手ディフェンスより先に位置をとって、腰を落として踏ん張る力が必要です。
攻撃の流れの中で、素早く良い位置をとる感覚が必要です。
また、ディフェンスにブロックを外されないよう、しっかりと踏ん張るパワーが求められます。
味方と敵の動きを読む力だけでなく、フィジカルで負けないことも大事なポジションです。
適切な位置への移動
ポストは常に相手ディフェンスの開いているスペースを狙う必要があります。
そのため、適切に移動しなければいけません。
移動には大きく動く移動と、一瞬で素早く動く移動があります。
どちらも相手ディフェンスのいないスペースを探します。
また、ディフェンスをブロックするために移動することもあります。
移動がうまいプレーヤーがいると攻撃の幅が広がり、チームが強くなります。
良いポストプレーヤーがいると相手ディフェンスを崩しやすい
これまで見てきたように、ポストの動き方は頭を使うだけでなく、フィジカルやテクニックも求められます。
相手ディフェンスが嫌がるプレーを選択できるように、ずる賢いプレーをすることも重要です。
そのため、難しいポジションにはなりますが、良いポストプレーヤーがいることで、一気に攻撃のチャンスが増えます。
相手ディフェンスが的を絞れなくなり、ディフェンスを崩しやすくなります。
難しいポジションだからこそ、ポストの選手が強いとチームも強くなりますね。
ゴールキーパーはディフェンスの最後の砦
ポスト以外にも難しいポジションがあります。ゴールキーパーはチームで唯一6m内に入ることができ、ゴールを守る選手です。
ディフェンスの最後の砦となる選手のため、ゴールキーパーが強くないと、守りが弱いチームになってしまいます。
コートプレーヤーでもゴールキーパーができない選手はたくさんいます。
それだけ特殊なポジションがゴールキーパーです。
まずは恐怖心との戦い
ゴールキーパーから見ると、敵チームは素早いシュートを自分に投げてきます。
最初は自分にボールが向かってくるので、とても怖く感じます。体をかがめたり、ボールから逃げたいと感じます。
ただ、キーパーは体を大きく見せて、手足を含めて体全体でゴールを守る必要があります。
ボールに対する恐怖心に打ち勝って、ゴールを守る勇気が求められるポジションです。
キーパーは位置どりがポイント
相手のシュートを止めるには、相手にゴールをできるだけ見せないように位置どりすることが重要です。
また、時には前に出て相手にプレッシャーを与えることがあります。
手を大きく広げて、相手のシュートコースを消すことで、シュートを打つ選手にプレッシャーを与えていきます。
ディフェンスへの指示を与える
キーパーは自らゴールを守るだけではありません。重要な任務として、ディフェンスへの指示があります。
キーパーはゴールの前にいるので、ディフェンスの体勢がどうなっているのかよく見えます。
空いているポジションやマークできていない選手などいれば、ディフェンスに指示を出します。
適切な指示が出せれば、自分も守りやすいです。キーパーは指示を出すのも重要な役割ですね。
チームの士気を高める
ゴールキーパーは最後の砦です。
フリーのシュートや7mスローなど、通常ならほぼ入るシュートをキーパーが止めてくれるとチームの士気が高まります。
攻撃の起点にもなる
キーパーは守るだけと思うかもしれませんが、実は攻撃の起点にもなります。
相手のシュートを防いだときに、味方の選手が速攻を仕掛けることがあります。
フリーの味方の選手へパスを渡せば、一気に得点できます。そのためキーパーは正確なスローも必要です。
シュートを止めた後、素早く正確に味方へパスすることで、得点チャンスが高まります。
キーパーは守るだけでなく、攻撃にもつながる重要なポジションです。
まとめ
いかがでしたか。ハンドボールでは難しいポジションがあります。
ただ、難しいポジションに良い選手がいれば、チームも強くなります。
やりがいのあるポジションなので、ぜひチャレンジしてみてください。