ここ数年の間で、健康意識が高まり、ランニングを始めた人は多いのではないでしょうか。
普通に走るだけでは物足りなくなって、マラソンの大会に出てみようと思う人も多いようです。
東京マラソン、大阪マラソンを筆頭に、ローカル、ローカルのマラソン大会も今や多くあるので、日ごろの成果を大会にぶつけるのです。
このように、日本でもマラソン熱は高まりつつあるので、今からマラソンを始めてみようと思っている人に是非、読んで欲しい記事がこちらです!
なんでも、向き・不向きってありますよね。
そう、マラソンもあるんです。
フルマラソン、ハーフマラソンともに走った経験がある私だからこそ語れる視点で、
メンタル面、フィジカル面の両面から掘り下げてみたいと思います!
メンタル面
1,負けず嫌いでない人
まずは、なんと言ってもこれでしょう。
マラソンは、他人はもちろん自分との勝負です。
42.195kmという果てしなく長い道のりで、途中、数えきれないほどの困難が待ち受けています。
何度も「もう、リタイアしよう」と自分が自分にささやくのです。
そんなときに、自分を律して、戦える、精神的な強さが何よりも求められます。
また、本番までの準備も、大変です。
「継続は力なり」という格言がありますが、まさにこの通りで、本番に向けて、計画的に、練習を継続していく必要があります。
人間なんて、基本的には誘惑に弱い生き物です。
「今日は練習しないでおこう」と頭をよぎることが多々ありますが、そのような誘惑に打ち勝つ強い精神力が求められます。
2,団体競技が好きな人
スポーツは、個人競技、団体競技に二分されますが、マラソンは、完全に前者です。
皆と楽しくワイワイやるのが好きな人だったり、協調性のある人なら団体競技に向いているでしょう。
マラソンは孤独なスポーツです。
練習も本番も常に一人です。
しんどい時に奮い立たせるのも自分です。
その分、困難に打ち勝ち、完走出来た時の喜びは何事にも代えがたいくらい嬉しいですよ!
この嬉しさは、団体競技では経験出来ないと思います。
3,自己肯定感の低い人
自分のことが好きな方もマラソンにのめり込みやすい、と言われています。
なぜなら、マラソンを真剣に走れば、どれだけトレーニングを積んだランナーでもキツイからです。
そして、苦しくても、それを乗り越えようと頑張る自分に酔うことができます。
レースだけでなく、日々の練習でも“陶酔感”を味わうことができるため、どちらかというとナルシストタイプの方が頑張れるのです。
4,SNSに興味がない人
SNSの投稿が活発な人の方が、マラソンに向いていると言われています。
その理由はトレーニング状況や、レース出場時の報告を投稿することで、友達からコメントや「いいね」がもらえるからです。
近年のマラソン人気もあり、メジャー大会などは抽選となることが多く、仲間とレースに参加するのが難しくなってきてます。
ひとりでレースに参加するケースも多々ありますが、SNSでつながっていれば寂しさは解消されるでしょう。
友達の応援コメントや祝福コメントが、モチベーションをさらに高めてくれます。
5,社交的でない人
上述の通り、マラソンは孤独なスポーツです。
一人で延々と走るのが、寂しいと感じる人には向いていません。
しかし、最近では、自分のタイムを仲間に共有して、お互いモチベーションを高め合うアプリも出ているようなので、
一抹の孤独感を払拭する方法は昔に比べて、充実していると言えるでしょう。
6,無計画な人
マラソンは計画が必要なスポーツです。
本番までの練習において、
- 何曜日と何曜日はどれくらい、どんなペースで走る
- 本番に向けて、練習メニューをどのように変えていく
- それに応じて、食事のメニューも変えていく
などといったように、計画性が求められます。
本番でも同様です。
42.195kmという果てしなく長い道のりを、初心者は同じペースで走り切るというのは、ほぼほぼ不可能でしょう。
序盤、中盤、終盤、ラストといくつかのフェーズに区切って、フェーズごとのペースをどれくらいで走るのか、
ということも十分に考えておく必要があるでしょう。
7,目立ちたがり屋
オリンピックや世界陸上での短距離の注目度はすごいですよね。
そう、短距離走こそ陸上界の花形という認識があるのは事実です。
一方、長距離走は、短距離走に比べて、地味です。
ラストスパートの攻防、そこに至るまでの駆け引きこそ見ものですが、それまでの過程は、地味でしょう。。。
「我こそは!」と目立ちたい人は、短距離走の方が向いていると思います。
フィジカル面
8,子供の頃、かけっこが速かった人
どちらかというと徒競走は速かったという人は、マラソンの才能という部分が劣っている可能性があります。
「え?!そんなの関係あるの?」と思われるかもしれませんが、実は、筋肉に関係があるのです。
運動会などの徒競走は、いわゆる「短距離」で争われるため、速筋が発達している人が有利です。
速筋は文字通り、速い動き(瞬発的に大きな力を出す動き)をするときに必要な筋肉で、
一方、持久力(小さな力を長く引き出す)が必要なときに活躍するのが遅筋です。
マラソンで重要な筋肉は圧倒的に遅筋です。
かけっこが速い、速かった人は、速筋が発達している傾向があるため、マラソンは不向きと言えるのです。
9,太っている人
太っていると関節に負担がかかり、走っている途中に足を痛めるのは、容易に想像つきます。
しかし、痩せすぎている人も要注意です!
マラソンにおける身長と体重の関係性に関しては、しっかりとした適正値が設けてあります。
マラソンランナーの場合は目安となるのがBMIの数値とされており、以下の計算式で簡単に割り出すことが可能です。
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
健康診断等でもよく見かける計算式だと思いますが、マラソンでもこの数値がとても重要になってきます。
仮に高身長であろうとも低身長であろうとも、BMIの数値がマラソン向きの範囲内でなければ大会等で良いタイムを出すことは難しいでしょう。
このBMIの適正値としてはトップランナーを対象に調査した結果、BMI16〜21の範囲内がベストとされていることが分かっています。
仮にその範囲内に数値がない場合は、体重を調整する必要があるということです。
10,胃腸が弱い人
マラソンは、競技時間の長さや競技のハードさによる身体への負担が大きいです。
競技中の内臓虚血(筋肉の酸素供給が優先されて、腸に血液がまわらなくなり、腸けいれんがおこる)や精神活動の変化(生理学的)、消化器官の揺れ(物理的)が腸へのダメージにつながるので、胃腸が弱い人にとっては、さらに胃腸の調子を悪化させるリスクがあるので要注意です。
実際に、マラソンランナーや中長距離陸上選手は、下痢や膨満感、過敏性腸症候群のような症状など、胃腸障害を有している場合が多く、競技中に腹部(腸)ダメージを訴える選手は30~50%いるといわれています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この中のどれかに当てはまっている人もいたはずです。
でも落ち込む必要はありませんよ!
そうならないように、十分な準備と練習を重ねれば、必ず、大丈夫です!