世界でゆるぎない人気を誇るスポーツ「サッカー」。国際サッカー連盟FIFAに加盟している国は、国連加盟国数より多いとさえ言われています。
スペインやドイツを始めとした海外のサッカーリーグはどれくらいあるのか、海外のリーグの特徴や魅力はどんなものがあるのか、
有名な海外リーグを見ていきながら、詳しく紹介していきます。
サッカーの海外リーグ数
日本のJリーグを除いた海外のサッカーリーグは約250以上もあります。
そのほとんどがプロ化されており、地域や情勢の関係でプロ化ができていない国や地域を含めるともっと数が増えます。
リーグも全チーム総当たり戦で戦うリーグもあれば、地域ごとにリーグを戦い、上位チーム同士でトーナメントを戦うカンファレンス制を導入しているリーグもあるなど、
国と地域の特性を利用した様々なリーグが開催されているのが海外リーグの大きな特徴です。
プロクラブ登録数は全スポーツ中最多
日本を含めた、FIFAに登録されているプロクラブの数は、約30万1000クラブあります。
プロ化されたスポーツの中では最多の数を誇り、同じ町の中に何チームもプロクラブがあるという地域も珍しくありません。
セミプロだったチームがプロ化を進めるなど、今後もさらにサッカーのプロクラブチームが増えていくでしょう。
ダービーマッチも見どころ
サッカーの海外リーグでは、同じ国の同じディビジョンに所属しているプロクラブ同士が戦う試合が毎週のように開催されていますが、
リーグの熱を更に加速させるのがダービーマッチでしょう。
歴史の遺恨や政治、宗教の対立から生まれたダービーマッチもあるため、別名代理戦争と呼ばれる熱き戦いが海外リーグでは繰り広げられています。
スペインの圧政から端を発したマドリード州レアルマドリードとカタルーニャ州FCバルセロナの試合はエルクラシコと呼ばれ、
全世界のサッカーファンが注目するダービーの一つです。
その他に、イタリアセリエAでは、労働者階級と左翼思想にファンが多いASローマと、
富裕層で保守派にファンが多いSSCラツィオの政治による対立構造から生まれたローマダービーがありますが、
サポーター同士の乱闘騒ぎが度々起きており、死傷者が出る騒ぎも発生しています。
イングランドプレミアリーグでは、同じ街のナンバー1クラブは自分だと、熱い思いが研ぎ澄まされるダービーマッチがあります。
その一つとして、マンチェスターシティとマンチェスターユナイテッドのマンチェスターダービーが有名です。
ダービーマッチでは、選手もサポーターも強烈な熱を帯びていますので、ヒートアップしすぎて小競り合いや中断も相次ぎますが、
試合が終了すると、選手同士が笑顔で握手と抱擁を交わし、ユニフォーム交換をする姿を見ることができます。この姿こそが、ダービーマッチの醍醐味と言えるでしょう。
有名なサッカーの海外リーグ
海外では、約250ものリーグが存在していますが、日本から視聴が可能な海外リーグは数えるほどしかありません。
しかし、海外リーグ特有の熱量や技術の高さは視聴者の目をくぎ付けにし、海外サッカーリーグのファンになる方も非常に多くいます。
技術の高さとサポーターの熱気が画面越しでも伝わってくる有名な海外リーグを紹介します。
プレミア・リーグ
資金と人気、実力共に世界トップを駆け抜ける海外リーグがイングランドプレミア・リーグです。
世界中の名だたる投資家がオーナーとなり、潤沢な資金を元に世界中から多くのスター選手を集めています。
身体をぶつけ合ってボールを奪うパワフルさと、卓球のラリーのような速いパスワークで相手を翻弄するピンポンサッカーで全世界を虜にしています。
過去には、暴力事件を度々起こすフーリガンが話題となりましたが、入場料の高騰とプレミア・リーグの改革で、
現在では女性や子供でも安心して試合が観戦できる優良リーグへと変貌を遂げました。
ラ・リーガ サンタンデール
実力では世界最強と目されるのが、スペインのラ・リーガ サンタンデールでしょう。
UEFAチャンピオンズリーグの優勝回数や、UEFAヨーロッパリーグでも多くの好成績を残しており、
サッカーファンであれば誰でも知っている有名クラブがいくつもあります。
足元の技術は世界トップにあり、上位クラブでレギュラーを務めているセンターバックの選手でも、ミッドフィルダー並みの技術を持っています。
足元の技術が凄いラ・リーガですが、相手を挑発するようなサーカスプレイをすると、
後ろからスライディングをされたりする報復プレイが待っていますので注意が必要です。
ブンデスリーガ
ヨーロッパの海外リーグでも平均観客動員数が最も多いリーグなのがドイツのブンデスリーガです。
ブンデスリーガの絶対王者バイエルンミュンヘンを筆頭に、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグでも常に好成績を残しています。
バイエルンミュンヘン以外では、どのクラブが上位になるのか全く予測がつかないリーグとしても有名で、
かつての名門クラブが2部のツヴァイテ・リーガに降格する大波乱も度々起こっています。
欧州以外の海外リーグ
海外のサッカーリーグと言えば、ヨーロッパの5大リーグをイメージされる方が多いでしょう。
しかし、ヨーロッパにも負けない高い技術とサポーターの熱気で人気を博している海外のサッカーリーグはまだまだたくさんあります。
ヨーロッパ以外の、人気がある海外リーグはどんなものがあるのか紹介します。
南米
南米は、全10か国全ての国がサッカーのプロリーグを保有しています。その中でも最大級なのがサッカー王国ブラジルでしょう。
海外のサッカーリーグでは必ずと言って良いほどブラジル人がプレイしていますが、その理由はプロクラブの多さです。
ブラジルでは、FIFAに登録されたプロクラブ数が世界最多を誇っており、例えばリオデジャネイロ州では約100のプロクラブが存在します。
リオデジャネイロ以外でも多くのプロクラブがあるため、まずは州内のプロクラブ同士でリーグ戦を戦い、
上位のクラブがカンピナート・ブラジレイロ、ブラジル全国選手権に進みます。
ブラジル全国選手権も4部までリーグがあり、ブラジル国内にあるプロサッカークラブは、1年中サッカー漬けという毎日を過ごしており、中断期間もありません。
陽気な国民性で知られているブラジルですが、サッカーには非常に厳しく、スタジアム内では飲酒禁止です。
しかも、飲酒禁止はブラジルの法律に定められており、サッカー関連の法律がブラジルではいくつもある、さすがサッカー王国の名にふさわしい国でもあります。
アメリカ
アメリカでは、サッカーの人気が爆発的に増えており、平均観客動員数は、アメリカンフットボールのNFL、
バスケットボールのNBAに次いで3番目の人気を誇っています。
世界の有名なサッカー選手が所属しているクラブが多数あり、キャリアの最後をアメリカで過ごすサッカー選手も珍しくありません。
アメリカのサッカーリーグはメジャーリーグサッカー、MLSとよばれており、国土の広さからカンファレンス制を採用しています。
シーズン開幕は3月、シーズン終了は10月と欧州や日本のJリーグよりは比較的早くシーズンが終了します。
シーズン終了後はレンタル移籍などで腕を磨くサッカー選手も多いのが特徴的です。
アジア
アジアでは、サッカー人気が急上昇しており、ほとんどの国と地域でサッカーのプロリーグが開催されています。
過去には潤沢な資金を投入して有名なサッカー選手を多数保有していた中国超級が有名です。
そして、東南アジアではタイやベトナムもプロサッカーリーグが人気となっています。
特にイングランドプレミアリーグのファンが多く、ユナイテッドの単語を付けたチーム名が多いことも大きな特徴です。
まとめ
海外では、日本のJリーグとはまた違った国民性と文化、哲学が融合したリーグ戦を堪能できるのが大きな魅力です。
試合前の高揚感と、試合中の熱狂、勝敗に一喜一憂する選手とサポーターの姿は、テレビの画面を通して熱さと感動を覚えずにはいられません。
技術の発展により、気軽に海外のサッカーリーグが視聴できる現在に感謝して、海外リーグを観戦しましょう。
お気に入りのサッカークラブができること間違いなしです。