現在のサッカーの戦術で、かなり重要な戦術になっているサイドアタック。
中央でのポジションでは、かなりスペースがなく、スペースのある早いサイドアタックの戦術を主体にしてくるチームが増えてきました。
サイドアタックのできる選手は足が早い選手が特徴で、攻撃の核になる選手が多く、近年だとフランス代表のムバッペ、ブラジル代表のネイマールなどがいます。
そこで今回にサイドアタックについて詳しく紹介していきます。
サイドアタックとは?
サイドアタックとは、サッカーの戦術の一つであり、サイドからの攻撃をすることを指します。
この戦術を主体にしてくるチームには、攻撃的なサイドのフォワードのウイングやミッドフィルダーのサイドハーフなどのポジションに足が早くて、
テクニックのある優秀な選手が多くいるのです。
バランス良く配置するフォーメーションの4-4-2や4-5-1、攻撃なフォーメーションの3-4-3や4-3-3など好んで使用するチームが多くあります。
サイドアタックのメリット
近年のサッカーの戦術は基本的にパスを繋いで、相手の陣地でパスを繋いで攻めるスタイルを使用するチームが多く、
引いて守ってカウンターを仕掛けてくるチームも多くあります。
サイドアタックのメリットとして、ピッチの中央では、相手を360度常に警戒しながらボールをキープし、
ドリブルをする必要があり、囲まれる危険性が高まり、取られる可能性も十分に高いです。
サイドアタックは、サイドラインを背にしながら自由にドリブルやシュートに行くことができ、
空いた中央にパスをしてチャンスを演出することのできるメリットの大きい戦術です。
2014年までのスペイン強豪バルセロナは、パスをつなぐ戦術を多用し勝ち続けていましたが、そんなバルセロナでも引いて中央にスペースのない相手には、
苦戦をしていました。
その時に必要な戦術がサイドアタックで、当時のバルセロナには、メッシ、イニエスタ、ネイマールといった選手が、
中央で息詰まった時に、サイドにいるメッシ、ネイマールがドリブルでチャンスを作っています。
そのおかげで中央での攻撃が生きるようになり、勝ち続けています。
サイドアタック練習方法
サイドアタックの練習方法は、2つあります。
- 相手ディフェンダーの裏へ抜ける動き
- サイドバックと一緒に攻撃していく
相手ディフェンダーの裏へ抜ける動き
練習のやり方
- マーカーをある程度広く、四角形になるように4箇所置く
- 2チーム3人のチームを作る
- 3人には、役割があり、攻めるチームは、フォワード、サイドハーフ、ボランチの役割
- フォワードの役割は、裏に抜ける動き、パスを落とす役割
- サイドハーフは、ボランチとパスを回しながら、隙があれば裏に抜ける
- ボランチは、できるだけスペースにはしらすイメージのパスを出すことを心がける
- この練習のポイントは、いかにスペースに走り込むために、味方と連携しながら、スペースを突く練習になります。
- 動きながら考えて、絶え間なく動かないといけないです。
- 状況判断の練習になるのと3人には役割があるものの誰がやってもできるようになるための練習にもなるので、
- お互いの考えのイメージの共有をしやすくするための練習にもなるでしょう。
- 3人の連携が大事なのと動きの緩急をつけながら考えてプレーしないといけないので、
- 切り替えの激しいサイドアタックの攻撃にも応用が効くことにもなるのかもしれませんね。
サイドバックと一緒に攻撃していく
- ペナルティエリアのラインより少し中央側から、センターサークルまでの間にマーカーを置く
- その置いたマーカーの間で、4対4のサイドアタックを行う
- ゴール前にはフォワードが1人
- サイドをドリブルで攻めて、クロスをあげたり、自分でシュートに持っていく
このサイドアタックの練習のイメージとして、サイドバック、ミッドフィルダーが2人、ウイングの4人で攻撃を仕掛けていきます。
素早く攻撃を仕掛けることを意識しながら、ボールを持ったウイングの選手がシュートにいくのか、サイドバックを使ったクロス攻撃をするのか、
サイドアタックの攻撃を確認しながら練習できることです。
サイドアタック代表的な選手
サイドアタックでウイングとサイドバックがコンビネーションで崩していくことができる選手と、1人で打開できる選手を紹介します。
スペインのバルセロナに所属する左サイドバックのジョルディ・アルバと神戸にいるミッドフィルダーのイニエスタによるサイドアタック
この2人のサイドでの崩しの特徴は、イニエスタとアルバがサイドでパスを繋ぎながら、
相手が油断した隙を見定めての裏に抜ける動きとパスを出すタイミングがとてもうまいサイドアタックです。
日本人選手は小回りのきく動き出しが得意な選手が多くいるので、スペインの2人のサイドアタックはかなり参考になるのではないでしょうか。
現在パリサンジェルマンに所属するブラジル代表ネイマール選手。
ネイマール選手の特徴は、キレのあるドリブルと天性のスピードを生かした突破力に注目が集まりますが、
裏への抜け出しなど多彩なサイドアタックでバルセロナ時代は多くのゴールを決めてきました。
裏に抜けるために多い動きが、相手サイドバックを引きつけるために、一回大きく膨らんで、サイドバックとセンターバックのスペースを開けて、
空いたそのスペースにイニエスタがうまくパスをします。
そこでゴールを決めるシーンが多くあるのもネイマール選手のサイドアタックの一つの技術です。
こういった動きは、シンプルでありながら試合で活用すれば、大きな武器にもなるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
続いては、左サイドアタックの魔術師でもあった元フランス代表のフランク・リベリー選手と元オランダ代表のアリエン・ロッベン選手です。
リベリー選手の特徴は、その環境を生かしたドリブルでバイエルンでもフランス代表でも、多くのチャンスを演出してきました。
左サイドでのボールの持ち方と吸い付くようなドリブルは日本人とも体格の近い日本人でも真似のできる選手です。
さらに左サイドバックを当時のバイエルンで務めていたダビド・アラバとの息の合ったサイドアタックのコンビプレーで左サイドを制覇していました。
バイエルンの右ウイングを担当していた元オランダ代表のアリエン・ロッベン選手の特徴は、高速カットインからの左足のシュートをする選手でした。
対戦したすべての選手が嫌がる選手で、右サイドから左中央にドリブルするカットインは分かっていても、止められないほどのキレとスピードがありました。
特にサイドチェンジからのサイドアタックで守備の準備ができず、後手に回ってゴールを決められるシーンを多く見てきました。
さらに、バイエルンの当時の右サイドバックのフィリップ・ラームとのサイドアタックも魅力の一つで、カットインがダメとなると、
右サイドを上がってきたラームを使ってクロスを上げるサイドアタックがあります。
ロッベンとリベリー、ラームとアラバのいたバイエルン・ミュンヘンのサイドアタックは、頂点を極めていたのかもしれませんね。
サイドアタックが脅威になると誰の手でも止めることができなくなるので、
サイドバックとのコンビやウイングの選手の能力がかなり鍵になってくるのが良くわかります。
まとめ
今回はサッカーの戦術の一つサイドアタックについて紹介しています。
サッカーの戦術においてサイドアタックは、スペースのない試合の状況をひっくり返すことができる戦術です。
サイドアタックで試合の流れが変わる試合が多いので、そこに注目しながら、試合を観るものサッカー選手を目指している方には観てほしいですね。