相撲の不浄負けって本当にあるのかなあ…不浄負けを狙って勝てるのだろうか…不浄負けみたいな変わったルールは他に存在するのかなあ…
と考えている方へ
今回は
- 相撲の不浄負けについての規則
- 相撲においての不浄負けの事例
- 他のスポーツも同様に変わったルールがあるのか
についてまとめました!
相撲の不浄負けとは、力士の廻しが取れてしまい敗北になってしまうことです。
そんな不浄負けですが、テレビで見たことがないですよね?
そこで、今回は不浄負けにまつわることを調査しましたので是非最後までご覧ください!
相撲の不浄負けに関する決まり
不浄負けの成立要件
大相撲には日本相撲協会寄附行為施行細則附属規定というものが存在します。
そのなかの
というもの勝負規定である第16条によって不浄負けと呼ばれている反則負けについて記録が存在しております。
そこには以下のように記されております。
- 勝負規定 第16条 もし、前褌が取れてしまい落ちた際は、そうしてしまった者は負けとする。
(日本相撲協会-寄附行為施行-細則附属規定より要約)
ただし、勝敗は行司軍配の判断が優先されるため、決着がついて、行司が軍配を上げた後に廻しが外れてしまった場合はセーフとなります。
実際、明治時代には、相手を土俵に転がしたのとほぼ同時に前袋が外れた力士が不浄負けとならず、勝利した事例があるそうです。
また、制限時間前に廻しが外れた場合も不浄負けとはならないそうですよ。
不浄負け狙いで勝つことは可能なのか?
結論から言ってしまうと、相手の不浄負けを狙って試合に勝つということは不可能です。
というのも、大相撲の日本相撲協会-寄附行為施行-細則附属規定の【勝負規定】の中に以下の決まりがあるからです。
- 相撲の試合中に、左の禁じ手を使った者は、反則負けとみなす。 (中略) 5、前立褌を掴んだり、もしくは、真横から指先を入れて引っ張ること
(日本相撲協会-寄附行為施行-細則附属規定より要約)
つまり、不浄負けを狙って廻しを引っ張ったりするような行為は禁止となっているわけですね!
また、負傷や何か特別な理由を除いて、下半身が露になるのを防止するために、廻しの下にパンツなどを身に付けるのは禁止になっています。
この決まりはアマチュア相撲の国内大会でも同じです。
実際に合った不浄負けの事例
不浄負けになる可能性は極めて低い
そもそも、廻しは何度も硬く締めて巻かれているため、不浄負けは滅多なことで起きるものではないのです。
しかも、試合中に廻しが緩んでいるのが見つかったら、試合を止めることができるのであれば、行司が「廻し待った」と言われる声ををかけます。
そこで二人の力士に組み合ったまま動きを止めてもらい、行司が廻しを締め直すというわけです。
そんな条件下で、不浄負けの構成要件である、「試合の途中で、相手が狙って起こした行動以外の原因で前袋が外れてしまい、局部を露出する」
というのは起こらないですよね。
さらに、ただ廻しの結び目がほどけてしまった場合や、露わになった箇所が臀部だけの場合は不浄負けにはなりません。
しかし、長い歴史を持つスポーツなだけあり、不浄負けの事例もなんとか発見できましたので、紹介します。
一番最近の不浄負け
それは2000年(平成12年)5月13日 – 五月場所(本場所)中の三段目の取組、朝ノ霧VS千代白鵬戦でのことでした。
ここで不浄負けが起きた理由は、朝ノ霧の体重が減ったときに緩くなった廻しを切断して短くしていたことでした。
そして、朝ノ霧が体重を増やし、短くした廻しが巻けるかどうかくらいのの長さになってしまったのです。
その結果、凄まじい力で千代白鵬が廻しを掴んでしまい、前袋が外れてしまったそうです。
廻しの前袋が取れそうになったとき、朝ノ霧は早く千代白鵬の廻しを離し、自身の廻しをなんとか押さえようとしたのですが、
間に合わなかったそうですよ。
その後、審判長をしていた鳴戸氏は「東方力士の前袋が落ちたので、西方力士の勝利です」と、不浄負けと直接の言及はせず、
場内に説明を行いました。
土俵から遠い位置の観客や朝ノ霧の背面の観客など、全員に見られたわけではないのがせめてもの救いでしょうか。
しかし、終戦後としては初の事例で、さらに本場所に限れば83年ぶりの珍事件だったので、
日本だけでなく海外でも話題になるほどの大ニュースになったそうです。
事件の翌日、5月14日に発刊された日刊スポーツ朝刊には、5種類あった東京地区のスポーツ紙の中で他のスポーツ紙と違い、1面で報道しました。
「大相撲83年ぶり事件 モロ出し」と見出しをだしていたそうです。
審判委員たちの「見えている!見えている!」という叫び声を目立つように大きく誇張した文字で載せられたそうですよ。
朝ノ霧にとっては災難な一日だったことでしょう。
他のスポーツでの変わったルール
ビーチバレーの意外なルール
ビーチバレーだけでなく、様々なスポーツにはそれぞれユニフォームに規定がありますよね?
そんな中、女子のビーチバレーではビキニのサイドの幅が7cm以下にしなければならないとルールで決まっております。
さらに、男子も短パンは膝上10cm以下にしなければならないといったルールがあるのです。
ビーチバレー選手の肉体を美しく見せるためという目的があり、拒否して罰金になった事例もあるそうですよ。
レスリングの意外なルール
レスリング選手は常に白いハンカチを携帯しなければならず、太もものあたりにしまっている人が多いそうです。
ケガをした際に使うためにルール化された過去があるそうですが、実際に使うことはないとのことです。
いらないなら携帯しなくてもいいと思うかもしれませんが、最初に審判によるチェックがあり、持っていなければ失格となるそうです。
フィギュアスケートの意外なルール
フィギュアスケート選手は男子も女子も腋毛や胸毛が見えると減点となるそうです。
美しさを競う勝負だからなのか、ムダ毛は美しくないということなんですね。
しかし、失格にはならないそうで、フィギュアスケートにはほかにも様々な原点の規定が設けられています。
一方で失格になるような変わったルールはないそうです。
まとめ
- 不浄負けはめったなことでは起きず、故意に狙うこともできない
- 不浄負けの事例は2000年朝ノ霧—千代白鵬戦が一番新しい
- 他のスポーツにも様々な変わったルールが存在する
今回は相撲の不浄負けについてでした。
力がない人は廻しを外せば勝てるなんて甘い考えをしていたころが僕にもありました。
しかし、実際は中々起こらないようにルールが定められていることに驚きました。
皆さんも何かのスポーツで変わったルール知っていいますか?
今回も最後まで閲覧いただきありがとうございました。