力士は体が大きいので、「絶対めちゃくちゃ食べてる!」っていうイメージがありますよね?!
実際に力士は一日に何回食事をしているのでしょうか?
どんなものを食べているのでしょうか?
スポーツの世界で最も重たいアスリートである力士のからだを作っている食事について調べていきましょう!
力士は、一日に何回、何時にご飯を食べているの?
基本的には、力士の食事は朝稽古が終わった後、11:00頃からと、18:30頃からの夕食の、1日2回です。
「え?! たったの2回なのに、なんであんなにからだが大きいの?」という疑問が湧いてきますよね。
安心してください。
あそこまで、からだが大きいのには、ちゃんとした理由があるんです。
力士の食事量は?
力士の食事は基本的に1日2回ですが、からだを大きくしたい力士は間食や夜食を食べることがあるそうです。
また巡業先などで外食する機会も多いです。
外食をするときは、3人で焼肉をなんと50人前を食べることもあるとか言われています!
他にも1人でラーメンを10杯食べることもあるそうです!
このような話から想像すると、稽古部屋でのちゃんこ鍋も相当な量を食べていることになります。
具体的にどれぐらい食べたのかは分かりませんが、焼肉・居酒屋・ラーメンから締めに焼肉を食べに行く力士達もいるようです。
食べ放題のお店に行ってたくさん食べたら、後日、訪れたときに「お相撲さん、お断り」の張り紙がされていたなんて話もあります。
もう我々一般人の常識では、考えられないですよね。
力士の摂取カロリーは?
力士は、2回の食事で8,000カロリーも摂取していると言われています。
一般男性に必要な平均カロリーが1日2,000カロリーなことを考えると、相当な高カロリーですよね。
こんなに多くのカロリーを摂取しても、力士が健康である理由が2つあるんです。
1つ目は運動量です。
毎日のように激しく運動をしているため、カロリーを摂取してもしっかり消費されます。
そのため、生活習慣病などにもなりづらいようです。
実際、力士のからだはほとんどが筋肉だと言われています。
一説によると、力士の腕力は一般人の2倍もあります。
一般人が突かれたらかるく数メートルは吹き飛んでしまいそうですね。
2つ目の理由は鍋料理が多いことです。
鍋料理は肉や魚、そして野菜までも一緒に摂ることができるため、バランスに優れています。
力士の食事というのは太るためではなく、筋肉質で動けるからだを作るための食事だと言えるでしょう。
相撲料理の定番、ちゃんことは?
『ちゃんこ』と聞いて何を想像しますか?おそらく『ちゃんこ鍋』を想像する方が多いですよね。
私達の日常生活では『ちゃんこ=ちゃんこ鍋』ですが、これが相撲部屋のこととなると話は別です。
相撲部屋でのちゃんことは、『力士の作る料理全般』を指すのです!
もちろんその中にもちゃんこ鍋があるのでは・・・?と素朴な疑問を持った皆さん、安心してください。
鍋料理のちゃんこのことは『ちゃんこ鍋』と言うらしいです。
そんな相撲部屋の『ちゃんこ』ですが、相撲部屋の食事メニューはどんなものなんだろう?と新たな疑問が湧いてきますが、
単純に体型から想像すると『ボリューム満点のガッツキ飯』といったイメージですが、実はしっかり栄養バランスの考えられたメニューだそうです。
ちゃんこのメニューは?ちゃんこ番とちゃんこ長って?
やはり相撲部屋の力士メシと聞けばちゃんこ鍋を一番に想像してしまいますが、
メニューはちゃんこを作るちゃんこ番の責任者である『ちゃんこ長』に託されています。
その前にちゃんこ番って・・・?意味はそのままでごはんを作る当番の人のことを『ちゃんこ番』と呼んでいます。
このちゃんこ番は幕下以下の力士の役目で、代々、兄弟子が弟弟子に伝える一種の伝統のようなものだそうです。
毎日のちゃんこメニューはちゃんこ長によって決定し、
前日から買い出しをして当日は朝から稽古場でなく台所である『ちゃんこ場』で支度を始めます。
ちゃんこはやはり鍋料理が多いみたいです!
もちろん他にも種類はあるようですが、鍋料理はなんといっても肉や魚、野菜などたくさんの食材を一度で食べることができます!
また、一般家庭とは比べ物にならない量を作るため、調理がしやすいことも理由の一つだそうです。
大相撲歴代の体重が重かった力士ベスト3は?
このように、一般人には想像できないくらいの量を食べている力士ですが、歴代でもっとも体重が重かった力士は誰なのでしょうか?
ベスト3を見てみましょう。
第3位・山本山関
日本人として最も重い力士として記録に残っているのが山本山(やまもとやま)関です。
中学時代から相撲部で活躍し、高校2年のときに全国高校相撲新人選手権で優勝するなど早くから才能を開花させました。
大学でも数多くの個人タイトルを獲りますが、幕下付出の対象にはならなかったため、残念ながら前相撲からのスタートになりました。
新弟子検査の時点で233kgを記録し、2007年の1月場所でデビューし順調に十両まで昇進します。
2008年8月には日本人最重量記録となる252kgを記録し、2009年には12場所で新入幕を果たすというスピード昇進を果たしました。
2010年に大けがをしてから番付を落とし2011年に引退しましたが、最後は277kgの記録を残しました。
第2位・小錦関
ハワイ出身力士として、昭和から平成にかけての相撲ブームを支えた一人として有名な小錦(こにしき)関。
彼は、歴代の体重ランキングでも2位となる285kgを記録しています。
アメリカ・ハワイ時代には、アメリカンフットボールやパワーリフティングで活躍しましたが、高見山関と親しかったという繋がりがあり、
彼から勧誘を受けて、また貧しかった家庭を助けるために、満を持して、大相撲の世界に飛び込みました。
この時の彼の年齢は18歳でした。
初めての新弟子計測のとき、体重が重すぎて、1つの体重計では計れず、急遽、体重計を2個使ったという逸話があります。
そして、初土俵から2年で入幕を果たし、入幕2場所目には金星を2つ挙げるなど旋風を巻き起こしました。
大けがなどもあり安定感を欠く部分もありましたが、
千代の富士関、若貴兄弟、舞の海関などとの取り組みは相撲ファンの脳裏に深く焼き付いていることでしょう。
第1位・大露羅関
ロシア出身で大響部屋に所属している巨漢力士が大露羅(おおろら)関です。
驚くことに、16歳の時点で体重200kgを越えていて、怪力を持つことで地元では有名な存在だったそうです。
その噂を聞きつけた北の湖親方が直接スカウトし、大相撲の世界に飛び込むことになります。
しこ名の「大露羅」という名前はロシアのオーロラをイメージし、ポール牧さんが命名しました。
初のロシア出身力士として17歳から土俵に上がりますが、その重さゆえに動きが遅く、2002年以降は三段目を主戦場として過ごしました。
最高体重は292.6kgを記録しました。
まとめ
いかに、力士の食生活が一般人の我々と違うのか、分かってもらえたと思います!
1日2回の食事でも、並々ならぬ量、カロリーを摂っているので、あの強靭な肉体が生まれるんですね!
食事の面でも力士たちは大変な努力をして、土俵に上がって、一瞬一瞬を戦っているのです。
相撲の取り組みでは、見えない彼らの努力を知ってもらえたら、もっと相撲に興味を持ってもらえたのではないでしょうか?
今後の力士たちの取り組みをもっと面白く、見るきっかけになればうれしいです!