球技にとって、対象の球を正しく捉えるのはとても大切なこと。
しかし、現在はスマホ・PCの普及によって視力が低下している方が多いのではないでしょうか。
大体の人が普段からメガネ・コンタクトを使っている印象を受けます。
調査によると、メガネ・コンタクトを常用し、視力矯正をしている方は日本人口の約80%近くにのぼるそうです。
また、スポーツには汗がつきもの。
メガネやサングラスをかけながらランニングに励む人を見る機会も少なくないですが、レンズに汗がつくと気になってしまいますよね。
視力の良くないプレーヤーが取れる方法は2種類
卓球は一見、そんなに激しくないスポーツに見えますが、実はその運動量はかなり多く、プレー中の汗に悩まされている選手がほとんどです。
卓球の試合中は、一定の条件下でタオルを使うことが許されています。
決して長くはない1ゲームの中で、何度も選手がタオルを使う姿を見ていると、その汗の量を窺い知ることができますよね。
スポーツは、どんなものでも汗との戦い。
汗なしにスポーツを語ることはできません。
しかし、汗はメガネの場合、レンズに着いてしまったり、裸眼やコンタクトであっても目に入ったりしまうと厄介なものでもあります。
それでも、多くの種目は、ある程度視力が良い状態ではないと、思ったような結果を出すことは難しいでしょう。
視力の良くないプレーヤーがすぐに取れる方法は、メガネをかけるか、コンタクトを装着すること。
裸眼の視力を上げることのできるレーシック手術もありますが、価格帯と安全性の問題から二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか。
やはり、手っ取り早く視力を矯正しようと思ったらメガネかコンタクトの2択になるでしょう。
ここでは、卓球選手にとってメガネとコンタクトはどちらが適しているのか?ということにスポットを当てていきたいと思います。
卓球選手とメガネ
みなさんは、卓球を題材とした漫画「ピンポン」はご存知でしょうか?
一昔前ですが、映画化もされ、また、近年アニメ化もされたので、「見たことある!」という方は多いかもしれませんね。
そこで、主人公ペコの友人として登場する「スマイル」という人物がメガネキャラです。
冷静沈着な性格もあいまって、とても人気があります。
そんな所から、卓球にメガネは適している、というイメージを持つ方も多いかもしれませんね。
しかし、前述した通り、卓球はとても運動量の多いスポーツ。
動く範囲こそ狭いですが、反復横跳びの要領で素早く動くことを繰り返さなければいけません。
また、卓球は「世界最速のスポーツ」と言われています。
なぜかというと、コートの狭さの割に、そこを飛び交う球のスピードが速いからです。
そこで、選手は高速で飛び交う球を見逃さないようにしなければなりません。
球には回転がかかっていて、日頃練習で鍛えた動体視力を駆使し、回転を見極めているのですね。
視力が落ちて、メガネをかけたことのある方はお分かりになると思いますが、メガネというものは視界が限られてしまうもの。
レンズのある部分でしか、視界は良くなっていませんので、レンズに入りきらない部分はフレームアウトし、裸眼で見ているような状態になります。
なので、高速で動き続ける球をずっとレンズ内に収めるのは事実上不可能です。
何年も卓球の訓練を受けてきた一流プレーヤーであれば、例え視界が悪くなっても今まで培ってきた勘で、
球の落下予測地点を見極めることは、ある程度可能です。
しかし、まだ経験の浅いプレーヤーであれば、どうしても裸眼で球を追わなければならない場面が多いでしょう。
また、試合中に認められているタオルタイムで、レンズに付着した汗をぬぐう必要があったり、
激しい動きの場合にはメガネ自体が顔から外れることもあり得ます。
以上のことを総合すると、卓球を始めたばかり、またはこれから始めるプレーヤーに対して、あまりメガネはおすすめできません。
ただし、卓球を始めた頃からずっとメガネをかけていて、メガネありきのプレーに慣れている選手は、無理にメガネを外すことはないでしょう。
コンタクトならどうか?
ご存知の方も多いとは思いますが、コンタクトレンズには、ソフトとハードの2種類があります。
ソフトレンズは目の動きに強く、装着した時の違和感がほぼありません。
その理由は、レンズが柔らかいことと、黒目より大きめに作ってあることです。
また、比較的安価であり、使い捨ての商品もあるので気軽に試すことができるでしょう。
ハードレンズは、激しい目の動きにはあまり適しておらず、レンズもおおよそ黒目の大きさに合わせて作られています。
眼科に行って、完全にオーダーメイドするので価格は高めです。
その代わり、日々のメンテナンスさえ欠かさなければ、何年でも使い続けることができます。
動きの激しい卓球の場合、おすすめなのはソフトレンズです。
筆者も卓球をプレーする時は、いつでもソフトレンズを装着していました。
どんな選手でも朝、起きてから夜寝るまでずっと卓球ばかりしている、ということはあり得ないでしょう。
ソフトレンズは、運動には適しているのですが、ずっと装着しっぱなしだと、どうしてもドライアイになりやすいものです。
また、ソフトレンズはハードレンズと異なり、目の表面に届く酸素の量を示す、「酸素透過率」を、
構造上どうしても100%にすることは不可能なのです。
裸眼や、ハードコンタクトレンズ・メガネの酸素透過率は100%ですので、目には優しいと言えます。
ですので、つけっぱなしにするのではなく、家に帰ってきたらメガネに切り替えるなどの対策が必要でしょう。
普段はメガネをかけている人でも、卓球をする時だけ使い捨てのコンタクトレンズにするなど、
シチュエーションによって両者を使い分けるのが最もおすすめな方法です。
動体視力とは?
先ほどから、「動体視力」という単語を連発しています。
みなさんは、動体視力と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか?
卓球をしていると、どうしても動体視力について仲間と話す機会が多くなります。
動体視力とは、読んで字のごとく、「動いているものを正しく捉える力」です。
そして、普通の視力とは異なり、後天的に鍛えることができるのです。
「自分は視力が悪いから、卓球で球の回転を見るなんて無理だ…」と思っていたアナタ、諦めるのはまだ早いですよ。
筆者も、裸眼視力は0.1に満たないのですが、訓練を重ねることによって球の回転を見極めることができるようになりました。
もちろん、前提として矯正された視力があってこそ動体視力を発揮することができるので、メガネやコンタクトは必須ですが、
努力次第でどんな球でも取れるようになるって素敵ですよね。
動体視力を鍛える方法に関しては、ネット上にさまざまな情報があるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
卓球選手は、訓練で鍛えた動体視力を駆使して、相手の球の回転を見極めています。
先日の東京オリンピックで、史上最多のメダルを獲得し、我々に夢を与えてくれた水谷選手の活躍は記憶に新しいですよね。
彼は、選手として活躍する期間が長かったのですが、視力の低下を理由に、この度引退を発表し、世間を驚かせました。
このことからも分かるように、卓球選手にとって視力の良さはとても重要なこと。
現在、視力が良い人は、その視力を維持するように、近くばかり見ないことを心がけてください。
視力が良くない人は、シチュエーションによってメガネとコンタクトを使い分けてみてください。
そうすると、あなたにとって快適な卓球ライフが訪れますよ。