厳しい受験を乗り越えてやっと希望のサッカー部に入ったのに、誰しも、途中で部活をやめたいと思ったことはあるでしょう。
何があなたを大好きなサッカーから遠ざけてしまったのでしょうか?
高校生は多感な時期です。
大人になる前に、様々な新しいことを経験し、常に刺激を求めたくなる年ごろです。
交友関係が広くなり、今までには無かった誘惑を受けることも多いでしょう。
辞めるのは簡単です。
なぜ、辞めたくなるのか、冷静に振り返りましょう。
そして、この記事から何か感じ取ってくれたらうれしいです。
なぜサッカー部を辞めたくなるのか
なぜ、部活を辞めたくなるのか。
その理由は主に4つでしょう。
理由①:レギュラーになれない
サッカーは11人VS11人のスポーツです。
そのため、交代要員含めると、トップ20人くらいには、入っていないと一軍の試合に出られません。
頑張って練習を重ねても、なかなか結果がついてこず、途中で心が折れそうになる時が訪れることもあるでしょう。
高校2年生の半ばにもなると、自分の限界を感じ、「どれだけ練習しても、もうレギュラー入りするのは無理ではないか」と悟ってしまうのです。
スポーツは実力主義の世界です。
新入生の高校1年生の方が、上手かったら監督は、高校1年生を起用するでしょう。
努力は報われないのか。
努力は才能に負けるのか。
このように自分を追い込み、その結果、「退部」の2文字が、頭にチラつき始めます。
この原因に落ち込む人は、周囲からの期待を受けて部活に入った人に多いようです。
「きっとすぐレギュラーになれる」「きっと活躍する」という周囲の期待が重荷になりすぎているのかもしれません。
理由②:成績が下がりすぎた
部活に熱中するあまり、勉強がおろそかになり、成績が下がってしまうことはよくあります。
文武両道が理想ですが、この両立は非常に難しいと言えるでしょう。
特に、サッカー強豪校となれば、なおさらです。
彼らには放課後の練習だけでなく、朝練もこなさないといけません。
その中で、勉強をする時間を確保するのは、至難の業です。
このようなケースに陥った場合、親が部活を辞めさせることが多いです。
日本は、未だに学歴主義が根強く残っており、良い大学に行くことが、良い就職先に繋がると思っている親は多いと思われます。
理由③:彼女が出来た
これも、大きな理由の1つでしょう。
高校生の3年間は青春そのものです。
周りの友達はあか抜け始めたのに、なぜ自分だけ部活をやっているのか。
気になるあの子と付き合いたい、と思うのはごく自然なことです。
もし、彼女が出来た場合、部活と彼女を両立させることも、高校生にとっては、容易なことではありません。
強豪校ほど、デートしている時間なんてあるわけがありません。サッカーによほど理解がある彼女でないと、継続は難しいでしょう。
きつい部活よりも、楽しいことのほうを選びたい気持ちも出てきます。
特に、中学で遊ぶ暇もなくみっちりサッカーをしてきた人ほど、こうした傾向は強いように見えます。
そして、練習で面白くないことが起きた場合、「辞める」という判断をしてしまうのです。
理由④:人間関係がギクシャクする
強豪校になれば、100人以上の所帯なんて、よくあります。
100人もいれば、性格が合わないチームメンバーは1人、2人はいるでしょう。
監督から気に入られなかったり、マネージャーと異性の関係になることで、人間関係がうまくいかなくなることは起こりえます。
高校生の思春期の頃は、まだ自分の人格が形成されていません。
それゆえ、部員同士で衝突することも多々あるでしょう。
どんな形であれ、一度、ギクシャクした人間関係を大人ならまだしも、高校生自身で解決することは決して簡単なことではありません。
複雑な人間関係に耐えられなくなり、「辞める」を選択してしまうのです。
継続することによって得られる3つの大切なこと
厳しいからと言って、苦しいことから逃げるのは、良いでしょうか。
程度に差こそあれ、基本的には逃げるのは良くないことです。
困難に打ち勝った結果、得られる良いことは様々あります。
人間としての厚み、深みが出て、あなたをもっと魅力的にしてくれます。
具体的にどんな良いことが得られるのか、見ていきましょう。
①自信
自分に自信を持つことは、とても大事なことです。
何事も一定期間続けることで、徐々に自信が付いてくるものです。
部活の練習が厳しければ厳しいほど、付いてくる自信も確かなものになるでしょう。
なぜ、自信を持つことが良いのでしょうか?
それはその人に行動に表れます。
自信のある人の発言には「この人に付いていこうと思わせる」説得力があります。
ここぞといった時のプレーにも如実に表れるでしょう。
負けそうなとき、苦しいときこそ、その人の人間性が表れると言いますが、自信あるプレイヤーには、覇気があります。
その気持ちは、相手にも伝わり、結果的に、あなたを成功に導いてくれるでしょう。
②一生ものの友情
苦楽を共にした仲間との友情はかけがえのない価値があります。
特に濃密な高校3年間の交友関係は一生続くと言われています。
高校生の頃は、それがどれだけ重要なことかを実感するのは不可能と思います。
しかし、大人になった時に、仲間の大切さを知っていると知っていないでは、人間の深みが全く変わってきます。
またあなたがしんどい時に、親友は必ず手を差し伸べ、相談に乗ってくれるでしょう。
これほど、あなたにとって、ありがたいことはあるでしょうか。
お金や地位、学歴も大事ですが、それ以上に大切なことを、3年間の厳しい部活生活から、得られるでしょう。
③強い精神力
苦しいとき、しんどいときに逃げ出したくなることは誰しもあるでしょう。
そのようなときに逃げ出すと踏ん張るとでは天と地ほど差があります。
大人になっても、困難はたびたび訪れます。
幾多の困難に立ち向かえる人間にこそ、リーダーシップがうまれ、周りを巻き込める影響力が備わります。
昭和のような精神論は、今や、軽視される傾向にありますが、「逃げない精神力」は何物にも代えがたい重要な要素です。
まとめ
「部活辞めたい」になる4つの大きな理由をまとめました。
これ以外にも、さまざまな理由があると思います。
「こういう理由で辞めたくなるらしい」と事前に知っておくと、自分がいざその立場に立たされた時に「あ、このことか」と自分を客観的に眺められると思います。
部活は一度辞めたら、再度入部することは心理的にとても難しいです。
サッカー部のみなさん、がんばってください!