ウィンブルドン歴代優勝者にみる最強女子テニスプレーヤーは誰?

ウィンブルトンは誰もが知っているであろう言葉ですよね。

その中でも、優勝するにはどうやていけばいいのでしょうか?

今回はウィンブルトンの女性選手で最強のプレイヤーは誰なのかについてまとめていきます。

ウィンブルドン選手権とは?

テニス未経験の方でも誰もが耳にしたことがあるウィンブルドン選手権

プロテニスの4大国際大会の一つとされている歴史ある大会ですが、他には無い独特のルールがあるなど特徴的な選手権となっています。

そんなウィンブルドン選手権についてご紹介するとともに、女子選手の歴代優勝者についてお話しします。

会場はロンドンのウィンブルドンにある、オール イングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブで、

原則として6月最終月曜日から2週間の日程で開催されます。

第1回大会は1877年に男子シングルスのみで開催。女子シングルスは1884年から始まっており、1913年から女子ダブルスも加わりました。

また、1968年からオープン化され、プロ選手解禁となっています。

ウィンブルドン選手権の大きな特徴としては、試合だけでなく練習の際も白いウェアを着用することが義務付けられています。

これは1884年の初代優勝者であるモード・ワトソン選手が白で揃えたウェアを着用していたことによります。

そして、使用されるテニスコートはグラスコートと呼ばれる芝生のコートです。

ハードコートと比べボールのバウンドが低くなる上に、イレギュラーバウンドが起きやすいので、

サーブ・アンド・ボレーのプレースタイルに有利と言われています。

世界的にもグラスコートを採用しているコートは少ないため、実践経験が重要とされています。

女子シングルス歴代優勝者と優勝回数

過去10年の女子シングルス優勝者

優勝者
2012年 セリーナ・ウィリアムズ アメリカ
2013年 マリオン・バルトリ フランス
2014年 ペトラ・クビトバ チェコ
2015年 セリーナ・ウィリアムズ アメリカ
2016年 セリーナ・ウィリアムズ アメリカ
2017年 ガルビネ・ムグルサ スペイン
2018年 アンゲリク・ケルバー ドイツ
2019年 シモナ・ハレプ ルーマニア
2020年 大会中止
2021年 アシュリー・バーティ オーストラリア

過去10年を振り返るとセリーナ・ウィリアムズ選手が3度の優勝を達成しており、強さを見せつけていますが、

ここ数年は大会毎に優勝者が変わっています。

2020年大会は新型コロナウイルスの影響で中止。

翌2021年はアシュリー・バーティ選手がオーストラリア人として41年ぶりの優勝を達成しています。

歴代の優勝回数(1968年オープン化以降)

プロ選手が解禁となった1968年以降の優勝回数は以下の通りです。

選手 優勝回数
マルチナ・ナブラチロワ チェコ、アメリカ 9回
シュテフィ・グラフ ドイツ 7回
セリーナ・ウィリアムズ アメリカ 7回
ヴィーナス・ウィリアムズ アメリカ 5回
ビリー・ジーン・キング アメリカ 4回
クリス・エバート アメリカ 3回
イボンヌ・グーラゴング オーストラリア 2回
ペトラ・クビトバ チェコ 2回

歴代トップはマルチナ・ナブラチロワ選手の9勝で、

オープン化以前にヘレン・ウィルス・ムーディ選手が打ち立てた8勝という記録も更新しています。

しかも、1982年から1987年にかけては、前人未到の6連勝を達成しています。

ナブラチロワ選手と世代交代するかのように現れたのがドイツのシュテフィ・グラフ選手で、通算7勝を挙げています。

グラフ選手の持つ世界ランキング1位在位記録377週は男女通じて史上最長の記録です。

また、引退後には男子トッププレーヤーのアンドレ・アガシ選手と結婚したことでも有名です。

1990年代後半からアメリカ女子テニス界を牽引しているウィリアムズ姉妹がそれに続きます。

妹のセリーナ・ウィリアムズ選手が7勝、姉のヴィーナス・ウィリアムズ選手が5勝。

男子顔負けの強烈なサーブとショットが印象的な姉妹です。

日本人選手の活躍

さて、ウィンブルドン選手権における日本人選手の活躍はどうでしょう。

女子選手として初めてタイトルを手にしたのは沢松和子選手

1969年にジュニア部門で優勝、1975年に日系3世選手のアン清村選手とペアを組んだダブルスで見事に優勝しています。

この試合の模様が録画で放映されたことにより、空前のテニスブームが広がりました。

1990年代に活躍したのが伊達公子選手。ライジング・ショットを武器に世界の強豪と互角に戦ってきました。

ライジング・ショットとは?
相手の打ったボールを打ち返す際に自分のコートでバウンドした直後のボールを打ち返すショットのこと。タイミングが非常に取りづらく高度な技術とされています。
1996年には日本人として初めてシングルス・ベスト4に進出
シュテフィ・グラフ選手との激闘の末に惜しくも決勝進出はなりませんでしたが、
当時最強だったグラフ選手と互角に戦う姿は世界にも印象を与えていました。
この年で現役引退を宣言しますが、2008年に現役復帰し2017年までプレーを続けました。
続いて活躍したのが杉山愛選手。特にダブルスでの活躍が際立っていました。
ウィンブルドンのダブルスでは優勝1回、準優勝4回という成績で、WTAダブルスランキング1位にも輝いています。
シングルスにおいても最高ランキング8位であり、小柄な体格ながら世界の強豪に立ち向かっていました。
また、杉山選手の強みはスタミナと回復力と言われており、グランドスラム62大会連続出場というギネス記録を持っています。
2009年の杉山選手の引退後は、なかなか日本人選出の活躍が見られませんでした。
7年後の2016年に大阪なおみ選手がグランドスラム大会で活躍をみせ、一躍有名となりました。
そして、2018年の全米オープンで日本人女子として初めてグランドスラム大会シングルスでの優勝を果たしています。
ウィンブルドン大会では3回戦止まりですが、2019年全豪オープン、2020年全米オープン、2021年全豪オープンでも優勝し、
2019年には世界ランキング1位も獲得しています。
今後の活躍も期待されていましたが、2021年の全仏オープンを棄権し休養を宣言されました。
2018年よりうつ状態に悩まされていたとのことですが、年齢的にもまだまだこれからですから、
またコート上で活躍する姿を見せてくれることでしょう。

まとめ:最強の女子プレーヤーは?

単純にウィンブルドン選手権の優勝回数でみるとナブラチロワ選手がずば抜けています。

しかし、他のグランドスラム大会も含めてみるとナブラチロワ選手は18勝に対して、

グラフ選手は22勝セリーナ・ウィリアムズ選手は23勝を挙げています。

注目したいのは、セリーナ・ウィリアムズ選手で、彼女に関しては姉のヴィーナス選手も同時期に活躍しているため、

優勝を分け合っている点が他の2選手と異なります。

ナブラチロワ選手もグラフ選手も他のライバルを圧倒する1強状態でしたので、

強力なライバルである姉がいる中でのセリーナ選手のこの成績は特記すべきかと思います。

さらに、2017年には妊娠により一時ツアー離脱し、2018年に復帰してからもウィンブルドンで準優勝を達成するなど、

グランドスラム大会での優勝こそしていませんが、まだまだ第一線で活躍しています。

これを踏まえると、セリーナ・ウィリアムズ選手が女子最強と言ってもいいと思います。

ですが、やはり日本人としては、大阪選手にこの次の波に乗り、最強伝説を作っていって欲しいですね。

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