最強の格闘技とも言われている大相撲の年齢のピークは何歳なのか?
今回は大記録を作った横綱たちのピーク年齢や力士の平均引退年齢を基準に力士のピーク年齢を割り出しました。
また、40歳を過ぎても活躍した力士も少なからず存在しましたので一緒に紹介していきます。
力士のピークは何歳?
体重100㎏~200㎏の力士たちが土俵上で戦う大相撲はとても激しく、力士同士がぶつかった時の衝撃は1トンとも言われています。
そんな相撲は怪我が付きもので、取り組みや稽古中に怪我をする力士も多く、一回の怪我が致命傷となり引退を余儀なくされるケースもあります。
そんな力士のピーク年齢は何歳なのか?
人によってピークの年齢は様々なため、一概に何歳と決めるのは非常に難しいので、
最強と言われた横綱たちのピーク年齢から力士の大体のピークを割り出し紹介していきます。
第58代横綱 千代の富士
第58代横綱の千代の富士は歴代最強横綱として常に名前があげられるほど強かった力士です。
現役時代身長183㎝で体重126㎏と力士の中では小柄だったものの、大柄力士たちをいとも簡単に投げ飛ばしていました。
そんな千代の富士ですが、生涯戦歴は1045勝437敗159休で幕内最高優勝31回を記録しています。
歴代最強横綱の呼び声の高い千代の富士のピーク年齢ですが、
1988年5月場所の7日目から1988年11月場所の14日目まで負けなしの53連勝を記録しました。
これは連勝記録歴代3位の成績です。
この記録を作った時の年齢は33歳の頃で、この時は千代の富士のピークだったと考えられます。
第69代横綱 白鵬
幕内優勝回数45回と歴代最多の優勝を果たしたモンゴル出身の白鵬は数々の記録を塗り替えた最強力士です。
通算勝星の1187勝は歴代1位で、他にも横綱としての勝星数、横綱勝率なども歴代1位の成績を残しています。
そんな白鵬のピークですが、2010年3月場所から2011年月場所までの7場所で連続優勝を達成し、
2014年5月場所から2015年3月場所までの6場所でも連続優勝をしています。
2010年には連続勝利63連勝と歴代2位の記録を達成し、2013年に43連勝、2014年には36連勝を果たしています。
この時の年齢は25歳から29歳までで、その時は白鵬のピークだと考えられます。
第65代横綱 貴乃花
平成の大横綱と呼ばれ、若貴ブームで相撲界を盛り上げた第65代横綱の貴乃花は数々の最年少記録を塗り替えました。
幕内最高優勝は22回で、通算成績は794勝262敗201休です。
主な最年少記録は幕下優勝16歳9カ月、十両昇進17歳2ヵ月、幕内昇進17歳8ヵ月、関脇昇進19歳、幕内優勝20歳3ヵ月、
大関昇進20歳5カ月などです。
そして、23歳の時に横綱昇進となりました。
そんな貴乃花のピークですが、1995年5月場所から1996年9月場所までの9場所連続優勝を果たしたピーク年齢ではないかと考えられます。
相撲の平均引退年齢
横綱までになると30歳を過ぎてもまだまだ活躍している印象ですが、力士の平均年齢は実はものすごく若いのが現状です。
引退の平均年齢ですが20歳前半と言われており、ほとんどの力士が若くして現役から退いています。
平均引退年齢20歳前半というのは他のスポーツと比較しても非常に若い年齢でした。
野球 | 30歳前半 |
サッカー | 20歳後半 |
体操 | 20歳後半 |
柔道 | 20歳後半 |
バスケットボール | 30歳前半 |
バレーボール | 30歳前半 |
卓球 | 30歳前半 |
競馬 | 40歳前半 |
競艇 | 50第半ば |
引退の理由ですが、怪我も非常に多いのですが、主に力士としての限界を感じて引退するという力士が最も多かったです。
引退後ですが、十両以上の関取としての経験がある力士に関しては年寄を襲名し親方になる権利を得られますので、
引退後は親方になることが多いです。
親方になれない場合でも部屋付きのコーチやマネージャーとして相撲界に残る方も一定数はいますが、
ほとんどの力士が第二の人生としてごく普通の職業に転職することが多いです。
40歳以上で現役だった力士
他のスポーツに比べて平均引退年齢が低い相撲ですが、40歳を超えても現役だった力士も存在します。
その中でも特に有名な力士を紹介していきます。
旭天鵬
旭天鵬はモンゴル出身で、最高位は関脇で、幕内最高優勝を1度経験している力士です。
幕内最高優勝は史上最年長の37歳で優勝し、40歳を過ぎても幕内として活躍し「角界のレジェンド」と言われていました。
他にも40歳以上で東前頭7枚目にいたことから旭天鵬は40歳以上最高位の記録も持っています。
37歳で幕内最高優勝を達成していますので、旭天鵬のピークは30代後半と考えられます。
引退は2015年7月場所で、40歳10カ月で引退しています。
現在は、11代目友綱を襲名し、友綱部屋の師匠として力士の指導をしています。
安美錦
安美錦は青森県出身の力士で、伊勢ケ浜部屋に所属していました。
最高位は関脇で、幕内最高優勝はないものの殊勲賞4回、敢闘賞2回、技能賞6回を受賞しています。
引退は2019年7月場所で、40歳9か月で引退しています。
現在は、年寄・安冶川を襲名し2021年4月から早稲田大学大学院でスポーツ科学研究科修士課程を学んでいます。
華吹
華吹は現役力士として最高齢の51歳(2021年11月時点)の力士です。
最高位は三段目18枚目と関取にはなっていませんが、昭和の大横綱千代の富士や、平成の大横綱貴乃花、
そして、史上最強横綱とも言われている白鵬など、世代ごとの最強横綱の現役を知る数少ない力士です。
通算在位は212場所と史上単独1位の記録を持っており、この記録はまだ伸びると期待されています。
所属部屋は立浪部屋で、部屋ではちゃんこ長を務めており、若手力士の良き相談役にもなっているそうです。
近年では以前に比べ40歳を過ぎても活躍する力士も増えています。
理由としてスポーツ医学の発展や食生活が考えられ、力士に限らず他の競技でも平均年齢は上がっている傾向にあります。
まとめ
今回は力士のピーク年齢について紹介しました。
大記録を打ち立てた横綱たちのピーク年齢を基準とすると20代中旬が力士のピークだと思われますが、
旭天鵬のように30代後半で幕内最高優勝を果たしピークを迎える力士も少なからず存在します。
しかし、現在幕内にいる現役力士のほとんどが20代ですので、力士のピークは20代中旬と考えられます。