バドミントンは、1992年からオリンピックの正式種目として、行われるようになりました。
それ以降、現代にわたって数々のメダリストが誕生しています。
そんな年々盛り上がりを増しているバドミントンにおいて、歴代最強の選手は誰なのでしょうか。
当記事では、バドミントンの歴代最強選手を世界バドミントン連盟(BWF)が毎週発表している世界ランクをもとに、
独自に決定した歴代最強選手を紹介していきます。
バドミントン歴代最強選手4選(男子編)
これまでのバドミントンの歴史の中でも最強クラスの男子選手を4人紹介します。
リー・チョンウェイ(李宗偉・マレーシア)
リー・チョンウェイ選手は、マレーシア出身のバドミントン選手です。
世界バドミントン協会(BWF)が決定する世界ランクでは、2008年から2012年までの5年間にわたって、世界ランク1位の座を守りました。
この記録は2021年12月現在も破られていない最長記録です。
2008年の北京オリンピック、2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオオリンピックでも銀メダルを獲得しています。
さらに、世界選手権では3度の準優勝、全英オープンでは4度の優勝を飾るなど、輝かしい成績を残しています。
強力なスマッシュと軽快なフットワークでポイントを重ねる、基本に忠実なプレースタイルは、見本にするアマチュア選手も多くいたほどです。
また、彼のプレーは、「多民族国家であるマレーシアを1つにした」といわれるほど、マレーシアの国民の記憶にも残る成績を残しました。
2019年、がんが発覚し、現役を引退しています。
リン・ダン(林丹中国)
林丹は中国のバドミントン選手です。
世界ランクは、最高1位で、14週にわたって選ばれています。
10代の頃から世界ランクは1桁代に君臨するなど、ジュニア時代から頭角をあらわにしていました。
林丹はオリンピックでは2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピックで金メダルを獲得。
さらに、世界選手権では5度の優勝、2度の準優勝に輝くなど圧倒的な大会成績を残しています。
通算成績662勝132敗と勝利数も圧倒的な数字を残している選手です。
2020年に引退を発表しています。
湯仙虎(中国)
湯仙虎は中国のバドミントン界のレジェンドとも言えます。
上記で紹介した林丹選手の師匠でもあります。
現役時代の成績は桁外れの成績を残しており、18年間の現役生活で国際大会無敗というとんでもない記録を打ち立てました。
引退後は、コーチとなり、バドミントン大国である中国の選手育成に尽力しました。
ルディ・ハルトノ(インドネシア)
ルディ・ハルトのは、1960年代から70年代に活躍したレジェンドです。
ルディ・ハルトノで特筆すべきは圧倒的な勝利数です。
彼は16歳でデビューし、その後7年間なんと負けなしで、キャリアを積んでいきます。
全英オープンでは7度の優勝、1972年の夏季オリンピックで優勝など輝かしい成績であることはもはや言うまでもありません。
引退後も、インドネシアバドミントン協会、世界バドミントン協会などで、様々な役職の歴任するなど、
引退後もバドミントンに関わる仕事をしています。
バドミントン歴代最強選手3選(女子編)
次に、女子編です。
女子編では、歴代最強クラスの選手を3名紹介します。
戴資穎 (タイ・ツーイン 台湾)
戴資穎は2021年11月現在においても世界ランク1位を記録しており、現在も世界ランク最長記録を更新中です。
中でも、タイ・ツーインは、15歳の若さで国際大会初出場を果たすなど、才能にも溢れた選手です。
現在も27歳の若さでバドミントン会を牽引する選手の1人です。
2021年に行われた東京オリンピックでも銀メダルを獲得し、アジア選手権でも2度の優勝、
アジア大会でも金メダルを獲得するなど、今まさに最強と言える選手でもあります。
現在、27歳の若さでもあるため、今後の活躍にも期待できます。
李 雪芮(リー・セツゼイ 中国)
李 雪芮は、2009年以降の記録では124週にわたって世界ランク1位を獲得しました。
キャリアでは331勝80敗と高い勝率を誇っています。
2004年から中国のジュニア全国大会で3連覇を果たし、頭角を表します。
その後、中国代表入りし、2008年のアジアユース選手権で優勝、さらには2010年に19歳の若さでアジアバドミントン選手権大会で優勝するなど、
若い頃から輝かしい成績を残しています。
ロンドンオリンピックでは、中国代表に選手され、予選から決勝まで1ゲームも落とさずに上り詰めるという圧倒的な強さを見せつけました。
決勝では、当時世界ランク1位の王儀涵を破り金メダルを獲得しました。
王 儀涵(オウ・ギカン 中国)
王儀涵は中国出身の選手で、17歳の頃には中国代表入りしていました。
2009年の3月に全英オープンで初優勝、ヨネックスオープンジャパンで2連覇を果たし、世界ランク1位に君臨します。
世界ランクは116週にわたって1位の座を誇りました。
2011年のロンドンで行われた世界選手権でも優勝し、2012年のロンドンオリンピックでは現メダルを獲得しています。
キャリア成績も368勝91敗と高い勝率を誇っていることも魅力の1つです。
変則的なフォームから繰り出されるカットとスマッシュが特徴で、試合中の駆け引きも非常に上手な選手です。
オリンピックで歴代最強の国はどこ?
年々盛り上がりを見せ、世界大会・オリンピックでも協議が行われているバドミントン。
実際、オリンピックで最もメダルを獲得している国はどこなのでしょうか。
答えは中国です。
中国は金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル15個の合計47個のメダルを獲得しています。
2位のインドネシアで、金メダル8個、銀メダル6個、銅メダル7個の合計21個なので、圧倒的な強さを誇っています。
中国は、バドミントン大国と呼ばれるほど、国家規模でバドミントン選手の教育・強化に注力しています。
もともとバドミントンはイギリス発祥のスポーツなのですが、男子編でも紹介した湯仙虎が中国にてコーチングをし、若手選手の育成に尽力しました。
そして、中国はオリンピックでメダル常連となるまでに成長したのです。
まとめ
当記事では、バドミントンの歴代最強選手・国家について解説してきました。
今回は登場しませんでしたが、日本の桃田賢斗選手も世界ランク上位常連になるなど、
日本でもバドミントンの盛り上がりは年々急上昇しているのです。
世界ランクは毎週更新されるので、ぜひ過去の選手なども知ることで、バドミントンを色々な角度から見てみてはいかがでしょうか。