頑丈なフレームにゴツゴツしたタイヤが魅力のマウンテンバイク(MTB)。
MTBは山道や未舗装の道を安定して走るのに適しています。
しかし、MTBは未舗装の道だけでなく、街中でも気軽に楽しむことができる自転車なのです。
そこで今回の記事では、MTBの楽しみ方からお手入れ方法まで紹介します。
MTBに興味のある方や初心者は必見です。
MTBの特徴
マウンテンバイク(MTB)は、オフロードと呼ばれる山道や林道を走るのに適している自転車です。
どんな未舗装の道でも安定して走れるように、頑丈に作られています。
MTBをより楽しむために、その特徴を詳しくみていきましょう。
幅の大きい安定した「ハンドル」
進行方向を操るのに必要なハンドルは、一文字型のフラットハンドルとなっています。
フラットハンドルは、操作性に優れたハンドルです。
そのため、凹凸の激しい不安定な道でもしっかりと車体を支え、安定して走ることができます。
また、自分の肩幅や用途などに合わせてパイプカットできるので、より乗りやすい自転車になります。
オフロードに対応する「タイヤ」
未舗装のオフロードやじゃり道などをスイスイ走るために、タイヤは太くてゴツゴツしています。
太さは5cmを超えるものが主流で、これはクロスバイクのタイヤの約1.5倍です。
太さがあることでスピードは落ちますが、木の枝や落ち葉のある不安定な山道でも安定して走ることができます。
ホイール径は、昔は26インチが主流でした。
しかし、より大きいホイールの方がオフロードに適しているため、今は29インチや27.5インチなどがよく選ばれています。
衝撃を抑える「サスペンション」
MTBには必ず装備されているサスペンション。
これが伸び縮みすることで、地面からの衝撃を吸収し、体への負担を減らすことができます。
サスペンションは前輪のみについている「ハードテイルタイプ」と、前輪と後輪についている「フルサスタイプ」の2種類があります。
どちらのタイプが良いのかは用途によって異なるので、ぜひ自分の好きな方を選んでくださいね。
MTBはいくらで購入できるのか
初心者には、5万円〜8万円のMTBをおすすめします。
レースで使用するようなMTBの相場は50万円を超え、設備も充実していますが、初心者向けのMTBも申し分ない走りをすることができます。
サスペンションが前輪のみのハードテイルタイプは、フルサスタイプに比べて安価なのでおすすめです。
なかには3万円台で購入できるMTBもあるので、自分のお気に入りを見つけてくださいね。
オフロードでの楽しみ方
オフロードとは、勾配の急な山道や、木の枝や落ち葉が落ちている不安定な道などの未舗装路のことをいいます。
オフロードを走ることがMTBの醍醐味だといっても過言ではないでしょう。
そこで、オフロードでのMTBの楽しみ方を紹介します。
トレイルライド
凹凸のある山道や森の中を走ることを、トレイルライドといいます。
自然の中を自由に走ると、地面からの刺激や自然の豊かさを感じることができ、ストレス発散になる遊び方です。
トレイルライドはこうあるべきだと決まりはないので、初心者にとてもおすすめです。
しかし、未舗装路を走るのに慣れていないと、転倒や怪我のリスクがあります。
トレイルライドを安全に楽しむためには、周りを確認しながら走りましょう。
初心者向けのトレイルライドツアーも全国で開催されているので、体験してみてはいかがでしょうか。
ダウンヒル
ダウンヒルは、山にある斜面に造られたコースを駆け降りてその速さを競う遊び方です。
また、世界選手権大会やワールドカップも開催されている自転車競技の一種となっています。
MTBのダウンヒルのルールは簡単。
スキーのダウンヒルと同じように、1人ずつコースを下っていき、そのタイムを競います。
時速は80キロを超えることもあるそうです。車よりスピードが出るなんて、とてもスリリングですよね。
クロスカントリー
クロスカントリーは、複数のライダーとコースを周回し、その速さを競います。
これもダウンヒルと同様にワールドカップが開催されています。
また、1996年のアトランタオリンピックから正式種目に追加されました。
コースは大会によって異なりますが、アップダウンの激しいコースや木の根がむき出しの険しいコースもあります。
レースはおよそ60kmを2時間弱で走ります。まるでマラソン競技のようです。
年齢関係なく自分の限界に挑戦できるので、興味のある人はやってみてはいかがでしょうか。
オンロードでの楽しみ方
先ほど、MTBはオフロードを走るために作られたと説明しましたが、街などのオンロードでも楽むことができます。
街乗りに適しているクロスバイクとはスピードの面で劣りますが、安定した乗り心地は街中でも発揮します。
オンロードではどのように楽しめるのか、みていきましょう。
気軽に街乗り
休日にフラッと街をサイクリングすると、心地よい風を受けてリフレッシュになります。
家族や友人とMTBに乗って遠くまで出かけてみるのも楽しいですね。
交通ルールをしっかり守って走りましょう。
通勤・通学
通勤・通学の手段として自転車を挙げる人は少なくないでしょう。
適度に体を動かせるので、脳が活性化して1日を元気に過ごすことができます。
朝から満員の電車やバスに乗ってストレスを感じる人には特におすすめです。
ダイエットやフィットネス
自転車を漕ぐと、適度な運動量になります。
自分のお気に入りのMTBに乗ってダイエットもできるなんて、最高ですよね。
スポーツジムやフィットネススタジオは通わないといけないですが、MTBなら運転するだけで手軽に体を動かすことができます。
通勤・通学に利用すれば、無理なく継続できそうですね。
MTBを長く楽しむためには
MTBに限らずですが、お手入れやメンテナンスをしっかり行うと、お気に入りの自転車で長く遊ぶことができます。
しかし、どのようにお手入れしていいのか分からないという人もいるでしょう。
これから紹介するお手入れ方法は手軽に実践することができるので、ぜひ試してください。
1.自転車全体の汚れを確認する
まず、MTB全体を見わたしてどこが汚れているか確認しましょう。
どのから、どのようにお手入れするかを決めておくとスムーズです。
2.部品に不備はないか確認する
ブレーキやハンドルなどの部品に不備がないか、汚れと一緒に確認しましょう。
これを怠ると、事故やけがの原因になるので注意です。
3.ほこりや泥などを取り除く
車体についたほこりや泥を取り除いてきれいにしていきましょう。
お気に入りのMTBに傷がつかないように、柔らかいブラシや刷毛を使うのがポイントです。
4.専用のクリーナーで洗浄する
自転車はほとりや泥だけでなく、油汚れもつきます。
専用のクリーナーを使うとすばやくきれいになるので、日々のお手入れが手軽にできます。
クリーナーは泡状のものやスプレータイプのものもあるので、自分の使いやすいものを選びましょう。
5.コーティング剤を使用する
最後にコーティング剤を使いましょう。
この作業はマストではないですが、汚れがつきにくくなったり撥水の効果もあるので、MTBをきれいに保つことができます。
車体にツヤも出るので、MTBに乗るのがより楽しくなるでしょう。
まとめ
MTBの楽しみ方を紹介してきました。
どれもMTBが1台あれば楽しむことができるので、興味のある人はやってみてはいかがでしょうか。